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Aoyama Fashion Association 引退

少し前の話だが、3/22-24に原宿にて開催されたコレクション展示会「Innermost」をもって、副代表を務めたAoyama Fashion Association(AFA)を引退した。

①AFAとは?

 Aoyama Fashion Association(AFA)は、青山学院大学主体のインカレサークル。学生がプロとともにハイクオリティなコレクション制作・クライアントワーク(一般企業や他ブランド、他団体とのコラボ)を行う。
「私たちは、青山学院大学を拠点に立ち上げられたファッションのデザイン・生産管理・販売を行う ファッション " ブランド " サークルです。
2018年設立、120名以上のメンバー (2023年 3月現在 ) が在籍。
青山・渋谷エリアを活動拠点に " ブランド " と呼ぶに相応しいクオリティの服作りを追求しています。
制作コンセプトは「プロと共に最高品質のファッションを作る」 販売できる製品としてのクオリティを目指すため、パターン制作から資材手配、縫製まで デザイン以外全ての工程を提携先のOEM会社に外注する形で運営しています。」
引用先:AFA公式HP https://afacrew.com/ 

②数多くの「学生にはできない体験」

 大学一年の5月、AFAの新歓体験会議に始まり約3年間、数々の企画に関わらせてもらった。我々は、主軸であるコレクション制作に加え、クライアントワークという一般企業や他ブランド、他団体とのコラボ企画の2種類の活動をしている。コレクション制作は、テーマの設定からアイテムの選定、デザイン、展示会場演出、スチール・ビデオ撮影の構成などを学生たちで行う。クオリティにこだわるため、服の生産やモデル、撮影はプロの方々に協力していただき、その全てを3月のコレクション展示会でアウトプットし、実際に服を展示・販売をする。私は、2022年「PARANOID SUN」、2023年「GROK」、2024年「INNERMOST」を経験したクライアントワークでは、コラボ依頼をいただいた様々なブランドや団体と企画を行った。タレントの長谷川ミラさんの「Jam Apparel」や株式会社豊島、アップル、ADDIDAS RUNNERS、「北斗の拳」、ナノユニバースなどなど。コラボ形態は様々で、グラフィックアイテムの販売企画やオリジナル商品の制作・販売、コラボセッションなど。プロの方々と実際に打ち合わせを行い、自分たちの強みである「学生らしさ」や「ファッション」を活かしてアウトプットさせるという貴重な体験ができた。自分たちがデザインしたものが実際にイベントやアイテムになることが多く、とても達成感があった。

③徐々に社会に認められるようになっていく過程を目にすることができた

 社会と学生を服やデザインで繋げていく「New Association」という目標があったAFAは、コレクションやクライアントワークを重ねることで社会的認知を少しずつ得ることができるようになったと感じた。WWD JAPANや繊研新聞などのファッションメディアに取り上げられるようになったり、Appleの学生団体にフォーカスしたコマーシャルに出演するなど大きな力の持つメディア・広告にも取り上げられるようになったことで、コラボの規模や数も年々増加し、展示会に足を運んでくださる関係者の方の数も増えた。こうして、僕が在籍していた3年間でも徐々にAFAが社会と繋がりを持つようになっていった過程を目にすることができた。

④副代表としての1年間

 3年生で引退となるAFAで、最後の1年間は約120人のメンバーをまとめる副代表として、活動した。AFAは、代表、副代表2人、数人のリーダーズ、全部員という構成になっている。企業や団体からのコラボ依頼の連絡・打ち合わせ、資金管理、会議の進行などを代表、副代表、リーダーズで行う。全メンバーが集まるのは毎週水曜日の「部会」である。それ以外の日は上記リーダー陣で週1,2回の話し合いを行う。副代表という立場になり、一番難しかったのは、「自分のスタンス」である。学生という立場でありながら、一般企業やプロの社会人の方々と企画を進めるためには、適度な緊張感や高いクオリティを持たせなければならない。一方で、大学生のサークルという側面を持つため、部員のモチベーションを保つために「楽しさ」も必要になってくる。メリハリをつけて、楽しく高いクオリティとモチベーションを保つことを意識した。特にモチベーション維持は部員のみんなの個性や特性を企画やデザインに活かせるように、部員と硬い話ではなく、趣味や好きなファッション、音楽など親和性のある分野の話を多くすることで、一人一人を理解することを心がけた。120名ものメンバーのいる団体の副代表になることで構造上、「リーダー」「偉い」というイメージを持たれてしまうのは自然なことであり、自分は前に立ちながら、皆と同じ目線、「あくまでも肩書きがあるだけ」というスタンスで皆をまとめることに尽力した。

⑤個性的なメンバー・恵まれた環境

 AFAにいるメンバーは、ファッションが好きな人が多いのは大前提として事実である。しかし、そのスタイルは人それぞれで、流行りのスタイルを積極的に取り入れていく人もいれば、自分のスタイルを貫く人、特定のデザイナー(ブランド)を長年追いかけている人など様々である。ファッションサークルと聞くと奇抜なファッションを身に纏った集団のようなイメージがあるが、AFAはファッションだけでなく、建築や音楽、映画、旅行など様々な分野に興味を持ったメンバーが多く、様々な価値観に触れたり、共通の話題で盛り上がることのできる場であった。一人一人が何かにすごく詳しかったり、面白い活動をしていたり、とても刺激を受けることができた。


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