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中村寛vs与座優貴についての雑な感想

 昨日(2024年3月17日)に東京体育館で開催されたABEMA presents RISE ELDORADO 2024
 
 
メインイベントに組まれていたRISE世界バンタム級(-55kg)タイトルマッチ、志朗vs田丸辰は偶発的なバッティングによりノーコンテストに。
 
 改めて、興行というのは1つの生き物なんだなあという感想でした。
 連鎖するというか。

 おかしな流れを生み出してしまったであろうK-1vsRISE対抗戦メインの中村寛vs与座優貴について雑な感想を。

 独断と偏見と暴言と戯言と妄想です。
 悪しからず。

 
 



戦前予想


 戦前予想としては、中村が与座に勝つ確率はかなり低いと思っていました。
 砂漠で水筒を逆さまにひっくり返すかのように、ほんの数滴でも勝つ可能性を模索するとしたら

 1.与座がキックで過去にサウスポーと対戦したのは一度だけだということ(おそらくREBELS.67での久保政哉だけ。間違っていたらすみません)

 2.大変失礼ながら、KRESTがあまりサウスポーに強いジムにみえないこと(サウスポーに強いジムと言えばTEPPENですかね)

 3.8カ月ぶりの試合であること(日本人との対戦だったら1年ぶり)

 4.RISE会場に行くと、スタッフかってくらい毎回与座がいるんだけど、近くで見たときかなりデカくて、減量大丈夫かなってこと

 5.中村にとって与座は相性が悪いとは思うけれど、与座にとっても決して相性がいい(得意なタイプ)わけではないんじゃないかなということ(矛盾しているようだけれど)
 

 1に関しては、だからといって与座がサウスポーを苦手だとは限らないし、2に関してはTRYHARDに出稽古に行っていたし(中村寛対策と言えば大雅。直樹もタイトルマッチ前大雅と練習していた)
4に関しても、きっちりと落としていたんですけどね。
 

中村寛


中村寛は今のキックの中ではあまりいない、特殊なオーラを放っている選手ですね。

 ちょいちょい

 的な言動もありますけれど、僕は大好きな選手の1人です。

 普段、主にMMAを観ていて、キックにあまり関心がない層にも届く(届くといってもほんの少しだけど)選手だと思っています。
 今、キックでそういう選手って少ないですよね。
 
 そしてRISE運営からいわゆる推されてきた選手です。

 今いるRISEファイターの中で、RISEデビューからの推され度でカーストを形成すると、最上位グループの中の1人だと思います(ちなみにこのグループの中には白鳥大珠那須川龍心がいる)

 では実力面で最上位グループにいるかというと、そういうわけではありません。
 チャンヒョン・リー大学の受験には失敗しましたし(難関校であることに間違いはないが、3R&キャッチウェイト学部だとサウスポーは受かりやすい)
 
 RISEで最も王者になるのが困難な階級と言えば、今回対抗戦でもアホみたいに強かった花岡竜がランキング5位のスーパーフライ級(-53kg)だと思います。
 全階級の中で王者になるのが困難な階級ランキングを作成すると、ライト級(-63kg)は下位に位置している階級だと思います。
 あくまで全階級の中で下位というだけであって、決して楽だと言うつもりは勿論ないです。

 中村は魅力的なキックボクサーであることに間違いはないですが、実力的にはまだ穴も見受けられ、RISEファンの間でも中村が国内でトップだと思っている人ってまずいなかったんじゃないですかね。

 与座が同階級では国内トップに位置しているということには全く異論がないことと、中村が与座に勝つ可能性が極めて低いと考えいたのは僕だけではなく、RISEファンの大半だったんじゃないかな(そもそもRISEファンなんてものが果たしてどれくらいいるのかはわからないけどさ笑)

 

試合


 いざ蓋を開けてみると中村が想像以上に善戦します。
 地位は人を作るじゃないけれど、中村は王者になったことで更なる進化を遂げたのかもしれません。

 与座がブランクがあったことも関係しているのかもしれないし、もしかしたら与座はサウスポーが得意ではないのかもしれません(データーがないのでわからない。次に別のサウスポーと試合したらわかるかも)
 

 2Rは1人中村につけたジャッジがいましたね。僕は10-10も、10-9中村どちらもアリだと思ったけど、マストだったら2Rは中村につけてましたね。
 
 3Rも序盤はまだ粘っていたのですが、途中からあらゆる面で削られてきます。
 1度スリップ気味のダウンもありました。ダウンは取られませんでしたが、次に同じことが起きたら累積でダウンを取られていた可能性はあります。少なくともジャッジには影響があるでしょう。

 そんな中、あの事件が起きました。

 

事件


 ここからは超個人的な意見です。

 中村寛個人が抗議しなかったとしても、中村サイドが抗議する(した)可能性はあります。ただ、まずノーコンテストにはならないでしょう。

 これが、仮に逆のことが起こった場合、K-1は抗議をするでしょう。
 同じく、K-1で行われた試合でRISEの選手が同じ目にあった場合はRISEも抗議をすると思います。
 ただ、今回はRISEで行われた試合で、一度K-1側の選手が勝利した試合をノーコンテストにするのは色々と難しいと思います。政治的にもね。

 まあ、落としどころとしては、カメラ等を審判団で再度確認してローブロー行為があったと認められた場合、偶発的な反則ということで、そこまでの途中判定にするとか。
 3Rはおそらく、3人共10-9で与座につけている可能性が高いので、30-29、30-29、29-29で2-0で与座の勝利とかね。

 そうなったとしてもK-1側が納得しないかもしれませんし、あくまで可能性の話です。
 もし審議が行われたとして、何らかの結論が下されたとしたら、まあなくはないかなと。
 無論、そのまま何も変わらない場合だって十分にあります。
 ただノーコンテストにだけはならないだろうなって話です。

 RISEもVRを導入すべきだと思います。
 既にK-1では行われていて、これがK-1だったら違う結果になった可能性がありますし。
 今回和田レフェリーにはこのシーンは見えていなかったでしょう。
 見えていなかったことが悪いというのではなく、位置的にどうしても見えない場合があるということです。
 特にレベルが高い選手同士だと動きやポジショニングが変わるときが速くて追いつかない場合がある。
 
 伊藤代表は大会後の会見で、他のスポーツとは違うから難しい的なことを仰っていましたが、だとしても導入すべきだと思います。
 今後、このようなことってまた起きると思うんです。そのときのためにも。

 RISEの良さは、プラスになると思ったことは次々に導入することです。
 オープンスコアだってそうです。RISE's PRIZEだってそうです。
 是非、検討していただきたい。


 金的が実際当たったのか、当たっていないのかはわかりません。
 与座は当たっていないと言っているし、中村は当たっていると言っています。
 どちらも嘘をついていないと思います。
 
 僕は、あの位置に当たっている以上は、そこまで芯を捉えていなかったとしても止めるべきだと思います。
 お腹とかに当たっていたわけではないし、あの場所付近に当たった場合は一旦止めるべきです。

 本当に金的に当たって苦しんている人がKO負けになってはいけないし、こういうローブロー問題のときに関係者がこぞって、やれ偽装だとか騒ぎ出すのは、やさしいムエタイ事件から何も学んでねえなあとしみじみ思いました。

 あと、SNS上で写真を見ただけでよく断定出来る人多いなと。
 これは格闘技に限らず、普段のニュースでも関係してくる話ですよ。
 物事って見る角度によって全く違うんだから。
 
 
 

再戦

 

 
 中村は再戦に興味がない的な発言をしていますが、今回もそうであったようにRISEで組まれたら試合をするでしょう。
 

 
 与座は再戦したいでしょうね。もっと差を見せつけて勝ちたかっただろうし。
 RISEのリングで再戦をとコメントしていました。
 RISEのリングでの再戦にK-1側が許可を出すかはわかりませんけど。

 ところで、与座とK-1の契約っていつまでなんでしょうかね。
 K-1 GROUPでデビューしたのが、2021年の12月なので今年いっぱいはまだ残っているんでしょうかね。

 実際、どうなるかはわかりませんが、今の感じだと野杁正明はONEに行きそうですよね。なんとなく。
 仮に野杁がONEに移籍したら、与座もONEに移籍する可能性が高いでしょう。同じルートで。

 個人的には野杁の階級だったら、ONEに移籍する方がいいと思います。世界のトップランカー達が揃っているし、野杁の年齢的にもそこまで長くはやれないでしょう。早い方がいい。

 ただ、与座に関して言えば65kgの体を作って、RISEで試合した方がやることが多いんじゃないんですかね。
 見たい選手結構多いですよ。
 今、65kgの世界トップランカー達がRISEに集まりつつあるしね。いつまで集まっているかはわからないけど。

 まあでも、ファイトマネーや武尊やジムとの関係性を考えたらONEに行くんでしょうし、それはもちろん応援したいと思います。


(了)

 

 




 

 







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