MEET THE HERO (後編)
MEET THE HERO当日…
私はある野望を抱いていた。
前編で登場した、卒園アルバムをエース本人に見せることにした。
5歳の頃から大好きだった。ずっと大好きだったエースに、あの時の気持ちをぶつけるんだ…!!!!!
墓場の画廊のウルトラマンA展で購入した(まさか着ける日がくるとは!)、TACマスクを持参し、いざ出陣!
この日は大雨。70%を越える湿気で汗が止まらず。
エースに会える喜びにも汗が止まらず。
トイレで汗拭きシートを使うもドバドバ汗が流れ出る。
会場はウルサマ本体とは別のカンファレンスルーム。
毎年部屋番号が違うので、ちょっぴりドキドキ。
私の性格上、早めの行動をし、会場付近をウロウロ。
こっそりマスクをTACマスクに入れ替え、時間までウロウロ。
5分前に受付を済ませ、スタッフのお姉さんに導かれ待合室へ。。。カーテンの向こうで準備中とのことで、少し待つよう言われたので着席(ここまでの流れは完璧に夜のお店である)
「こ、こんにちはぁ〜☆」
エースに会える楽しみと緊張で頭がバグった私は、通り過ぎるスタッフにめちゃ元気に挨拶してた。ほんとすみません。
戦え〜♪戦え〜♪ウルトラマーンーエース♪
カーテンの向こうから流れる主題歌。
緊張緊張緊張緊張緊張緊張緊張緊張緊張緊張!!!
「お兄さん、そろそろです。カメラの準備は良いですか???」
スタッフのお姉さんが突如現れ、声をかけてくれた。
「あの…エースに見せたいものがあって…」
「あら?!そうなんですか?!」
お姉さんにっこり。
私はこっそりアルバムを抱える。
「じゃあ今から3分間です。いってらっしゃい!」
カーテンオープン!
エーーーーーーーース!!!!!!
てっててー♪
てんてんててっててー♪
ててーててーてーてーーー♪(主題歌イントロ)
エースが!!
エースがそこにいる!!!!!!
そして何より…
近い!!!!
コロナ対策で白線があるものの、エースはほんの目の前!
「あ、あの……
エースに見てもらいたいものがあります!!!」
目の前のヒーロー相手に必死に卒園アルバムを説明する32歳鮭。
「これすごいの持ってきてくれたね!エース!!!」
喋れないエースに代わり、スタッフのお姉さんの神対応!アルバム片手に挙動不審な30代を盛り上げてくれます。
「ずっとずっと大好きでした!いつも僕のヒーローでした。ありがとう!大好きです!!(絶叫)」
エースはこくりと頷き、
「ありがとう。(幻聴)」
そう言ってくれた。(幻聴)
恒例のお写真タイム。
こちらの指示を(良い意味で)無視しながら、次々と技を決めてくれるエース。
そしてエースとツーショット。
ひぇぇぇえええ…近い…!
エースの息遣いまでしっかり聞こえる(!)近距離で自撮り。
フォルダがいっぱいになるくらい写真を撮って、あっという間に3分間が終了。
その後は本会場に戻り、ウルトラショットに並ぶことになるのですが、たったの3分間、めちゃくちゃ濃いです。
憧れのヒーローと3分間過ごす…
沼です。本当に沼です。溶けます。
夢を叶えてくれてありがとう、エース。
貴方とのツーショットは僕の宝物です。
おわり。
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