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昔の自分

自分が十代の頃に弟に宛てた手紙を見る機会があった。
便箋にびっしりと細かい文字。無理なくすらすらと言葉が連なっている。

方や現在の自分。50を過ぎ働き始めたころ、メモを取るのに漢字が書けないことに愕然とした。電話対応でも言葉がでてこないとう最悪の状態。
子供の頃のイメージでかけっこして、走れない自分に驚いた中年といったところ。

過去に観て感動した映画ももうそれほど感動することができない。
美味しい触れ込みのケーキでもあまりおいしいと思えない。

昔、外を歩くとき、すれ違う人と目があった時にアメリカ人のようにちょっと微笑もうと思っていたことがあった。
今は目を合わせることを避けている。

私が年を取って優れてきたことは何か、考えている。

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