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カムチャッカ半島が気になる話

ロシアの東端に”ナイフのように突き出た”半島”がある。それがカムチャッカ半島だ。ロシアだから北にある。地図で見ると大きい。

「カムチャッカ半島」という名前だけは知っている、または耳にしたことがある人も多いはずだ。私はそれを谷川俊太郎の『朝のリレー』という詩のおかげだと勝手に思っている。

カムチャツカの若者が きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は 朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が ほほえみながら寝がえりをうつとき
ローマの少年は 柱頭を染める朝陽にウィンクする

谷川俊太郎「朝のリレー」

冒頭でカムチャッカが出てくる。きりんという動物はアフリカに生息しているため、ロシアの東端に住む若者が遠いアフリカの地を夢で見ているという、この一行だけで世界の広がりを感じさせる素敵な詩だ。

だからカムチャッカを知っている。でもそれだけ。話題にもならない。いったい何があるのだろう。疑問に思って調べてみた。

カムチャッカについて調べたこと

日本より面積が広い

面積は約47万㎢。日本の面積は約38万㎢。日本より広いのだ。どこまで半島とするかで数字の違いはあるようだが、日本と同程度なのは変わりない。
デカそうとは思っていたが、それはメルカトル図法の地図のせいで高緯度になればなるほど広がって見えるからかと思っていたが、デカいのだ。

人口は地方都市一つ分

人口は約32万人。日本と同じくらいの面積に地方都市くらいの人口しかいない。それも、ペトロパブロフスク・カムチャツキーという都市に18万人住んでいる。他にもいくつかの都市に人口が集中している。つまりほとんどの土地には人間は住んでいない、広い広い大地にはいったい何があるのだろう。

熊がめちゃめちゃいるらしい

熊の生息数は約2万頭と言われている。それも獰猛なヒグマだ。熊のほかにも野生動物がたくさん生息している。

陸路が十分に整備されていない

手つかずの自然が多く残されているため、十分な陸路が整備されていない。そのため町と町の行き来するには海路やヘリを使うことが多い。広い大地に点在する町は寒く厳しい環境の中で自分達で生活しているのか。一体どんな生活なんだろう。私は一気に孤独感におそわれた。そこに住む人たちはどんな感覚なんだろう。自分達を孤独などとは思わないだろうけど。

火山が多い

火山が噴火したというニュースをたまに耳にする。氷と火山の大地なのだ。地図を見るとわかるが、千島列島からカムチャッカ半島の先端にかけて点々と島が連なっている。このあたりに、大陸プレートと大陸プレートがぶつかり合って・・・という地震が起きやすい何かがあるのだろうと、中途半端な知識で思いを馳せる。

狩猟生活をする原住民が住んでいる

カムチャッカ半島で生活している人々の文化はどんな感じかを知りたかったがあまり出てこなかった。昔からの原住民が住んでいるようだ。陸路が発達していないため、他の町との交流は活発でなかったようで長く狩猟生活をしていたようだ。都市の生活がわからなかった。人口18万人の都市があるのだから狩猟生活をしているだけではないと思うのだけど。文化がいまいちわからなかった。

鮭の存在が大きい

狩猟生活では鮭をとっていたらしい。一番詳しく書いてあるWebサイトのページはマルハニチロのサイトだった。食品加工の会社だ。鮭など海産物の仕入れのためにカムチャッカと関係があるのだろう。すごく丁寧に紹介されていて読み応えがあった。(というか、マルハニチロのサイトは鮭への愛がすごい)カムチャッカの原住民の文化には鮭が深く関係しているようだ。


カムチャッカの専門家ではないため、「〜らしい」「〜ようだ」が多用されて恐縮です。私が気になって調べたものを記録した。さらに詳しいことがわかれば追加していきたい。

とはいえ、私はカムチャッカに行きたい訳ではない。寒そうだし。
北極に近く、厳しい環境で生活する人の文化に興味をもってしまうのだ。なぜかはわからない。思わず調べてしまう。

なぜかわからなすぎて、前世が北極付近にすむ原住民だったと勝手に結論づけている。




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