写真展 川内倫子「M/E」へ
開催を知ってからずっと楽しみにしていた展示、川内倫子「M/E 球体の上 無限の連なり」へ行ってきた。
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川内さんの目線を借りて、世界を少しのぞき見させてもらったような。
ふだん生きていて、見ないようにしてるもの、確かにあるのにないようにしてるものがどれだけあるんだろう、と思ってしまった。
都会にいると特にそんな風になってしまうな、とも。
満員電車の人混みとか、道端のセミの死骸とか。
なんなら、セミとか鳴いているのうるさいなぁと思ってしまうし、死骸も沢山見て特に心が動くわけでもなく、
満員電車では、赤ちゃんの泣き声とかにいちいち反応しない。
イヤホンをして、目を瞑って、聞かないよう見ないようにしていたりする。
子どもの小さな手
アリが巣に草を運んでいく様子
手の上に乗ったカマキリ
セミの死骸
鳥の死骸
光を受けてキラキラしている川面
森の木々、光と影のコントラスト
阿蘇山での野焼きの火
生き物の圧倒的な生と死が写された写真たち。
私達も自然の中に暮らしていて、その一部だということを思い知らされた。
タイトルの<M/E>は「母(Mother)」、「地球(Earth)」の頭文字であり、続けて読むと「母なる大地(Mother Earth)」、そして「私(ME)」という意味でもあるらしい。
個人的な話だけれど、私生活で色々あり割とボロボロな中この展示を見れてよかった。
確かな強さ、透明な光と影、静けさを携えた写真たちを忘れたくないと思った。
最後に、川内さんが映像を手掛けたミュージックビデオ、
baobab+haruka nakamura「Light of dance」がとてもよかったので貼っておきます。