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世界中で追っかけたい

正直、アイドルもタレントもビジュアル系もまったくハマったことはないのに、突然K-POPの沼にどっぷり落ちてしまった。
仕事を辞めてワールドツアーを制覇するか!?と盛り上がったこともあったのだけれど、さすがにそれは戻ってきてからを考えるとどうなのか…?と思ったのと、コロナ以降の海外のテンションがわからず(主に治安)、冷静になって変わらず会社で働き、勤続年数を重ねている。
行って後悔した現場はない!とはいえ、それは私が無事に戻ってきているからであって、そのことを思うたび、確か20年近く前、ヨン様ブームの時にロケ地巡礼に行った女性が行方不明となったニュースを思い出す。
若くて現実がキラキラして、二次元が入る暇もない私は、その話を冷やかに見ていたけれど、毎日の中で失いそうな、ときめきとアドレナリンをくれる推したちの気配を感じたくて海を渡って行ったその人の気持ちが今はよくわかるのだ。
願わくば、どこかで無事であって欲しい。それが難しければ、せめてその目に恍惚と喜びを焼き付けて何も怖くなく人生を閉じられていますように。

よく考えたら、私だって後からヒヤッとすることはあった。いわゆる夜行バス、長距離ナイトコーチで降りる場所を間違え、明け方の道に投げ出された、19歳のイギリス。アムステルダムでは、大晦日はタクシーが10時過ぎに店仕舞いすることを知らず、帰りそびれてしまったこともあった。
これだって、ただ一枚の絵が見たくて、ほとんど日本で無名の画家の回顧展のためだけに行ったのだ。
その時は、晩ごはんを一緒に食べた日本人留学生チームにお世話になって明け方まで泊めてもらい、バスでホテルに戻った。
最近は、まずは知り合いの知り合いとか、ある程度身元がはっきりして現地の感覚がわかる人とお茶とか、ごはんでもして、ついでに日本のお土産を渡してから、街中に出るようにしている。
コロナ禍が少し落ち着いてきたこの時期、自分の勘どころと野性をまた磨いて、心をまた躍らせたい。
海外チケッティングもしたので、そのコツは改めて。あ、ちなみにサセン(追っかけ行動)ではなく、ただライブに行くだけ。
旅慣れすぎないように、また旅を始めよう。

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