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美しいことよりも
なぜか美容の仕事をしてきた。
でも、なりゆきでなく、自分で選びとったことでもある。最初に入った会社で、ファッションと美容どっちのテーマをやりたい?と聞かれて、断然美容だった。ファッション語るほどにセンスもなく、服もよくわからないし。でも、化粧品カウンターに行くのは好きだから、ぐらいのノリだ。そこから、色んな化粧品を見てきて、メイクのはやりも見て、いつ頃からかメイクをするのが面倒になった。
よく20代のときに、先輩たちがすっぴんメガネで働いているのを、おーい、なんて思ってきたけれど、そのものだ。
たぶん若さがしぼんでいくうちに、何かが損なわれ、その中で隠したり盛り立てたりするのが恥ずかしくなってきたのだろう。
美しさを、美しくない自分が扱うことの心地悪さ、というか。はずかしさというか。
同時に、身をやつすというか、それでも自分よ、みたいな謎のプライドというか。でも、結局こちらは身をやつしたつもりでも、鏡に写るのは、ただやつれている人だ。
でも、また突然、メイクが楽しくなってきた。自分が考える美しさは、遠くにあるものかもしれないけれど、美しくありたい気持ちは、なんだかんだ大事。手入れしないと、長持ちしないしね。
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