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BEASTARS

『BEASTARS』は板垣巴留による漫画で、肉食獣と草食獣が共存する世界を舞台に、ハイイロオオカミのレゴシとウサギのハルの恋愛や、食殺事件の真相などを描いた作品です。
全22巻で完結しています。

レゴシは、全寮制のチェリートン学園の演劇部に所属する内気で優しいオオカミです。ある日、同じ演劇部のアルパカのテムが食殺される事件が起きます。
この事件をきっかけに、レゴシは肉食獣と草食獣の関係や自分の本能に悩むようになります。
そして、夜道で出会ったウサギのハルに恋をしてしまいますが、彼女は演劇部のスターでビースター候補のルイとも関係があることが判明します。

レゴシはハルを救ったり、告白したり、付き合ったりと、彼女との関係を深めていきますが、同時に食殺事件の犯人や、肉食獣と草食獣の社会的な問題にも巻き込まれていきます。
レゴシは、ハルとの愛と、肉食獣としての本能の間で揺れ動きながら、自分の生き方を見つけていくのです。

『BEASTARS』は、登場するキャラクターが全員動物なのに、人間の感情や葛藤がリアルに描かれている点が魅力的です。
また、肉食獣と草食獣の本能と共存のバランスや、種族間の差別や偏見など、社会的なテーマも深く掘り下げられています。
タイトルは、英語の「beast」と「star」を組み合わせた造語で、肉食獣と草食獣の共存社会で活躍する動物たちを表しています。
主人公のレゴシは、作者の板垣さんが以前から持っていたキャラクターで、もともとはオオカミの男の子と人間の女の子の恋愛物語の主人公でした。レゴシの名前は、俳優のベラ・ルゴシに由来しています。
登場キャラクターは、全員動物ですが、実は動物の種類や大きさにはあまりこだわっていないそうです。
作者の板垣さんは、キャラクターの性格や役割に合わせて、動物の種類や大きさを決めています。
例えば、ハルはウサギという小さな動物であることで、レゴシとの身長差や種族差を強調しています。

作者の板垣さんは、自分の作品を「動物の青春群像劇」と呼んでいますが、実は動物が好きなわけではなく、人間の感情や葛藤を動物に置き換えることで、よりリアルに描けると考えています。
動物たちの青春群像劇を楽しんでみてはいかがでしょうか。

BEASTARSを読んでみませんか?

BEASTARS 全22巻

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