通り雨が過ぎ去るのを待つ

仕事の移動中に通り雨に遭遇した。
最近のニュースで見る感じならば、ゲリラ豪雨
などと言われたりするがそれ程激しいものなど
ではなくて、少し雲の切れ間から日が差して
いるので、職場までの通り道にある

大きな病院の屋根がある場所で雨宿りを
させてもらっていて、いつやむのかと
待ってたら ゆっくりと。つかっつかっと
小気味良い音が聞こえて振り返ると
目上の女性が綺麗な黒を基調とした
着物を着て傘を差して餅屋の横を通り過ぎて
行った。 雨が中々過ぎ去らない中。

蝉の鳴き声と雨音と雪駄の小気味良い足音が
疲れた体に少しのゆとりを持ってきてくれた。

その方の凛とした雰囲気と背筋が伸びた歩き方
をしてして、その女性は気付いた時には
遠くに行き姿が見えなくなっていた。

雨はまだ通り過ぎず、留まっている。

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