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ベニシャクトリ羽化ソボロ&ツチノコ全技ストレス100フル育成記録①

ベニシャクトリ羽化のソボロベントやツチノコボクサー(特にソボロ)は、PS版のMF2の頃から特に人気が高く、全モンスターの中でもそのスペックの高さはトップクラスと言われていました。そしてその強さ、人気の高さは、移植版、DX版とリメイクされている現在においても変わることがありません。しかし、その育成難易度はかなり高く、移植版以降でこれらのフルモンを持っている方はほとんどいないのではないでしょうか。


ベニ羽化ソボロ&ツチノコとは?

この記事をごらんになられている時点でご承知の方が大半でしょうが、ベニシャクトリから羽化させたソボロベントとツチノコボクサーのことで、ガッツ回復は12、移動速度はCです。特殊個体や羽化を考慮しない通常個体の場合、モノリス種の最速個体はロンパーウォールのガッツ回復14/移動C、ガリ種の場合はピクセルのガッツ回復13/移動Bとなります。G12の移動Cなんてのは、羽化を使わなければ不可能な個体なんですよね。オンリーワンであることもさることながら、使ってみると実際強いわけで、それが人気の要因となっています。(余談ですが、意外なところだとG12ビークロンも羽化限定です。G11のダックロンやテナガハウンドはいますが、G12の通常個体って実は存在しないんですよね)
今でこそソウケツ(G13/移動C)、ガーディアン(G13/移動C)、ラネイルジュニア羽化ソボロ(G13/移動B)など、代用できそうな特殊個体が存在しますが、G12は相変わらず羽化限定ですし、ガリ種に至っては代替個体も追加されていません(アキレールやライトニングなどの存在はありますが、これらはスペック的にはピクセルと同等です)。
ちなみにG12の個体が欲しいだけなら、ハナシャクトリ羽化で妥協することができます。あちらもG12なうえに、寿命も360週とベニシャクトリよりはるかに長く、さらにヨイワル初期値も+50で大成功も出やすいため、難易度はかなり下がります。ただし、こちらは移動速度がDになってしまいます。よってガッツ回復だけでなく、移動速度にもこだわるなら、やはりベニシャクトリの育成は避けられません。

ベニ羽化ソボロ&ツチノコが難しい理由

このベニ羽化ソボロ&ツチノコのフルモン、移植版以降はかなりその数を減らしています。その理由は簡単で、育成難易度が跳ね上がったからです。PS版では極端な話、バナナ育成を使えばどんなに寿命が短い個体でも、根気さえあれば必ずフルにすることができました。しかしバナナによる延命ができなくなった移植版以降では、育成技術の向上なくしてフルモンの完成はありえません。よって移植版以降では、羽化モンをフルにすることそのものが、難易度が高くなっています。
中でもベニシャクトリ羽化のソボロ&ツチノコの全技スト100フルの難易度は最高クラスで、しっかりした下準備と育成計画を用意しなければ、到底達成することは不可能です。その理由をまとめてみました。

①ベニシャクトリの寿命が短い

ベニシャクトリは寿命300週(両桃込みで375週)、しかも早熟です。ピークはわずか15週、準ピークも15週。

②羽化までに4年かかる

羽化は4歳にならなければ発生しないイベントです。1年は48週ですから、単純計算で4年で192週。この時点で残り108週(両桃込みで183週)です。技修得のために修行なんかに行っていると猶予はさらに短くなります。あまりにも短い。

③技数が多い

仮にワーム時代にすべての技を修得していたとしても、羽化後でなければ覚えられない技も多いです。

<ソボロの場合>
針かみつき・わらわら・アタック・2連アタック・3連アタック・フォームアルファ・フォームベータ・フォームガンマ・トリオビームZ(技数9×修行8=72週必要)

<ツチノコの場合>
レッドウィスプ・ブルーウィスプ・ゴッドアタック・ゴッドストライク・ゴッドファイナル・火炎のカベ・ゴッドナックル・ゴッドプレス・ゴッドハリケーン・超スピンカッター(技数10×修行8=80週必要)

④使い込みも多い

羽化後に継承したすべての技の使用回数は0ですから、以下の技を使い込まなければなりません。

<ソボロの場合>
アタック50回・2連アタック50回・フォームアルファ50回・フォームベータ50回・トリオビームY50回(S公式16~18回前後、64~72週必要)

<ツチノコの場合>
ゴッドアタック50回・炎のカベ50回・魔人ナックル50回・魔人プレス50回・魔人ハリケーン50回・大スピンカッター50回(S公式18~20回前後、72~80週必要)

こんなところでしょうか。羽化後の技関連だけでも、ソボロで最低140週前後、ツチノコで150~160週前後必要になります。ワーム時代に最低でも3~4つ程度の技を修得させないといけないですから、寿命は-24~-32。あれ? 羽化後の寿命残は両桃込みで183週でしたよね? あれ?普通に寿命足りなくないですか?

冒険延命とは

ベニ羽化ソボロやツチノコの全技フルを目指すなら、必須とも言えるテクニックがあります。それが、冒険延命です。これは、冒険に行くと1ヶ月(4週)経過しますが、寿命は2週しか減らない(冒険前のストレス・疲労は0であるものとします)謎の現象を利用するものです。これを使えば、冒険(4週)→オイル休養(1週)の5週分の経過を寿命-3に抑えることができるため、冒険に行けば行くほど(結果的に)2週ずつ寿命を伸ばしていけることになります
これを使えば、本来より少ない寿命消費で4歳まで時を進めることができるため、羽化後に残された猶予を伸ばすことができます。4歳までにこのテクニックを使い、どこまで寿命消費を抑えることができるかか、成功のカギです。そのためには、合体時のパラメータをどこまで高めることができるのかも、極めて重要になってきます。


下地育成の段階から下準備をしっかりと

ベニシャクトリ羽化のソボロ・ツチノコの育成は合体産のモンスターの中でも、おそらく最も高難易度の育成の一角だと思われます。合体でパラが底上げできるからと侮ることなく、下地の段階からしっかりと準備をしておく必要があります。参考までに、私は育成前の時点で以下のような合体チャートを作成しました。

「特殊ニャー」とは「100万回生きたねこ/朗読」から再生される、根性・必死搭載の純血ニャー、「特殊ポワゾン」とは「毒/BAISER」から再生される、根性搭載のポワゾンを指します。合体産の下地の作り方はプレイヤーによっていろいろあるでしょうが、私の場合は特殊ニャーを使って根性・必死を継承するのが常套手段です。

何やら凄そうなチャートが出てきましたが、要するに下地の下地(表①~④)の時点で根性と必死をつけて技を覚えつつパラを上げ、下地育成(表⑤~⑥)の時点で根性・必死・闘魂を備えつつほぼフルパラまで持っていき、本育成(表⑦)の時点で根性・必死・闘魂・憤怒を継承したうえで初期値も極限まで高い状態に仕上げてからフルモンを目指すというプランです。本育成以外はそれほどパラ上昇値を厳選しなくても良いとはいえ、計7体のモンスターを育成するのはかなり大変です。

合体産ベニシャクトリを育成するにあたり、最も相性が良くなる相手はおそらくカラフルマスクの9%かと思われます(誕生確率自体はこの組み合わせよりも低くなる組み合わせはありますが、技を継承するためメインの種族はワームでなければならないので……)。
そして、できるだけ理想の状態で本育成を始めるためにも、根気があれば以下の条件を満たしている個体を厳選しましょう。

①合体時の初期値が高い
②技をしっぽキック・サマーソルト込みで7つ継承している
③「好きなもの」が「闘うこと」

①については言うまでもありません。高ければ高いほど本育成が楽になります。
②下地育成時にすべての技を修得している場合、継承対象となるのは以下の技で、全10個です。
しっぽキック・Wしっぽキック・サマーソルト・Wサマーソルト・くし刺し投げ・バックドロップ・牙斬り・毒注射・くしざし・毒ガス
技10個の場合、通常合体で継承されるのは6個ですが、低確率で7つ継承された個体が誕生します。7つ継承した状態の個体を使えば、本育成で覚え直す技が1つ少なく済むため、その分の寿命を冒険延命に回すことができます。また、使い込みの手間を省くため、しっぽキック・サマーソルトは必ず継承して下さい。
③必須ではありませんが、本育成後半は大会育成を多用するため「闘うこと」が好きだとパラ成長の厳選が楽になります。

このチャートに基づいて、下地育成を開始していきます。何しろ移植版でのベニ羽化は初めての経験でして、手探り状態のためついつい大成功育成を続けてしまいます。その結果……

「下地の下地」のベニシャクトリ最終パラ(表①)
こちらが「下地の下地」のカラフルマスク最終パラ(表②)

…あれ? この時点でメイン・サブともにほとんどフルになってしまいました😅 私としては次代の下地育成を少しでも楽にしたかったために大成功育成に取り組んでいたのですが……そしてこの時点で、私はあることに気づいてしまいました。先ほど作成したチャートですが、予定を変更することにしました。

このチャートの、赤枠の部分だけでよくね? ネンドロの円盤石を使用するため、憤怒はサブのカラフルマスクから片側継承します。憤怒の片側継承は確率が低く、リロード回数がかさむことが予想されますが、はっきり言って7体育成しなければならないところを3体で済ませられる方がはるかに楽なため、ここで方針を変更しました。
(よって下地育成の時点で、憤怒以外の必要な状態変化を両方が持っている状態で育成を開始し、合体時にドラゴンの石を使うのがベストかと)

ちなみに上記のパラの場合、合体後の初期値の範囲は以下のようになるようです。

Legend Cup様、お世話になりました。
そして合体。

数百回くらいリロードを繰り返した末に誕生した個体がこちら。ちゃんと状態変化は根性・必死・闘魂・憤怒を持っています。

パラは平均程度、技は6つ、闘うことが好きでもない……全然計画通りやってないですね 笑 まぁ、何とかなるでしょう😅

本育成開始

①1~2段階(0~29週)

誕生直後にスタープルーンを投与+D公式戦をクリア、その際2~3体はバトルしてK.O.して人気を10以上上げます(パラが高いため棄権されやすいですが、2体以上と戦えなかったらリロードです)。そして次の週にスタープルーンを投与。この時点でライフ210以上・Cランク・人気50以上をクリアできるため、パレパレジャングルとトーレス山脈の冒険の条件を満たしました。1~2段階は修行やトレーニングをしてもパラの上昇値が知れているため、ひたすら冒険に明け暮れます。時短のため、冒険が始まったら即終了してもかまいません。トーレス山脈はまじめに冒険して、資金稼ぎを兼ねるのも良いでしょう。

②3段階(30~59週)

合体時に抜けた4つの技を修得しに行きます。パラが低くて技が覚えられないということはないと思うので、できるだけ合計上昇値が高いパターンを厳選するのが良いと思います。また、ノラモン戦には必ず勝ちましょう。ノラモンを倒すとヨイワル値が大きくヨイに傾くため、4段階の大成功育成が楽になります。

③4段階以降(60週~)

羽化後に必要なS公式戦数、修行回数およびそれに伴って上昇するであろうパラを逆算して、目標パラを以下のように設定しました。

ライフ:800
ちから:870
かしこさ:850
命中:870
回避:900
丈夫さ:750(後述しますが実はこの時点ではソボロに羽化する際に丈夫さが30増えることを失念していて、余裕でカンストしてしまいました😅
よってこの値は羽化ツチノコの場合とし、羽化ソボロの場合は720程度でOKです)

この目標パラに向けて、大成功育成をしていきます。ローテは油バ油草の重重重軽ローテが基本ですが、ライフ・命中が上がりすぎそうだと感じたら3~4週育成に切り替えます。目標パラに到達したら、4歳まで冒険延命に明け暮れます。

3歳11ヶ月の時点でこの状態。いよいよソボロに羽化させます。
なお、羽化時点で黄金桃・白銀桃両方使用済で94週目、残り寿命は206週です。単純計算で4歳までに消費するのが192週、修行4回で28週、計220消費しているため残り寿命は155週(両桃込み)となるところですが、50週程度冒険で延命できていることが分かりますね。

④羽化後~

未修得技は針かみつき・わらわら・トリオビームZ・フォームアルファ・フォームベータ・フォームガンマ・アタック・2連アタック・3連アタックの9つ、使い込み技はトリオビームY・フォームアルファ・フォームベータ・アタック・2連アタックの5つです。ここからは、ひたすらS公式戦での使い込みに明け暮れます。パラ上昇は、最低でも大会1回あたり合計30前後は引きたいところです。理想は毎回35以上を引くことです。「闘うこと」が好きになっていれば、この作業も多少は楽になるでしょう。
(実は羽化の際に丈夫さが30増えるのを忘れていて、丈夫さは割と余裕をもってカンストしていました(笑))
また、1大会あたりの技の使い込み回数の目安は、技によりますが12〜14回以上で、原則的に誰か1体でも棄権したらリロードです。運良く対戦相手の神回避が続出したりして想定より多く使い込めているなら1体くらいの棄権は許容範囲としてもかまいませんが、それでも2体棄権したらアウトでしょうね。また、オルドーフやゴライア、アクアライン等使い込み回数が増えやすい相手が棄権した場合も即リロード。もしくはこれらの相手を開幕のクリティカル1発でK.O.してしまったような場合でも即リロードが良いでしょう。何なら対戦表にザグレフ・プロメテウス・タナトスがすべて揃っていたらリロード、というのを取り入れてみても良いかもしれません。

⑤ノラモンでも使い込みしましょう

大会での技の使い込みは1つだけに集中するよりも、2〜3に分散して行ったほうが結果的にははかどりやすいです。そして使い込みが終わった技から順次修行に行って上位技を覚えましょう。先に使い込みを終わらせて、後で上位技をまとめて覚えるのはおすすめできません。残り寿命が減っていくと修行でのパラの伸びも悪くなってきますし、ノラモン戦でも使い込みが可能だからです。修行では合計パラ上昇を厳選するのももちろんですが、ノラモン戦で使い込みが必要な技を使ってくれた回数も厳選するようにしておくと、大会での使い込みが楽になるでしょう。よって大スピンカッターやトリオビームYなど、レンジ4の技の使い込みは後回しにした方が良いです。レンジ4の技はノラモン戦の開幕で使ってくれる確率が高く、使い込みの足しになりやすいからです。

⑥完成まで

そして、S公式戦で17回ほど出場して使い込みが終了し、すべての技を修得したのが以下の状態です。最後のわらわらを修得するにあたってヨイワル値を下げる際には、ヒール・バッチを15個集めて寿命の節約を図っています。

この時点での残り寿命:
修行×9回→72週
大会×18回(B公式×1、S公式×17)→72週
かしこさの伸びが悪かったので途中で微調整(瞑想大成功×5回)→5週
残り57週

技の初期配置を決めるためにあと1回余分に大会に出場し、最後は体型調整してスト100に調整して完成。(実は命中の数値が伸び切らない感じだったので、急遽トロロンを投与して調整したのはナイショであります)

残り寿命は10週ほどですが、おこり草を使用したローテを使用しておりませんし、他にもいくらでも寿命を節約できる方法はあったので、案外余裕をもって寿命を残すことができていました。ここまで読んでいただいたなら分かる通り、一見緻密な計画を立てているようで、かなりガバガバにゆる〜く育成していたのが見て取れるかと。
なお、この記事はあくまで「最も効率の良い方法」ではなく「最も楽だと思われる方法」のため、冒険延命中にアルテミス像を11個集めて軽トレ回数を水増しすると言った面倒なことは行っておりません。ところどころ方針の変更があったり、いろいろ忘れてる箇所があったり、大成功育成にしてもメイン+5、サブ最大値厳選と言ったような最高レベルの厳選は行っておらず、
メイン最大値+7、サブ最低値
メイン最大値+5、サブ最高値
メイン最大値+5、サブ最高値-2
メイン最大値+3、サブ最高値-1
の4種類で厳選していたため、そこまでストレスではありませんでした。下地育成さえ丁寧にやっていれば、G6ゴーストとかに比べればはるかに楽だったな、というのが感想です。
確かに下準備、大成功厳選、合体厳選、冒険延命、大会育成、バッチ集め とめんどくさいことの欲張りセットのような育成になるので簡単ではないんですが、そこまで絶望的な難易度でもないので、今まで難しそうで育成を断念していた方がチャレンジできるきっかけとなれば幸いです。

さて、次回はデータ分岐した同じ個体を使い、ベニ羽化ツチノコの育成に移ります。

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