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懐古厨の桃鉄令和定番攻略⑤〜序盤の立ち回り方〜


房総半島で下準備

ゲームがスタートしたら、まずはスタート地点の南東、千葉県の房総半島へ向かいましょう。房総半島と言えば歴代のシリーズでもカード駅がやたらと固まっている、伝統的な場所ですね。本作でも多数のナイスカード駅と宝くじ駅があり、下準備には最適です。目的地がよほど東京近郊の目と鼻の先でない限り、無視しても問題ありません。
ここで下準備を行っておくメリットは多数あります。まずはカードの増強。ナイスカード駅では急行系カードや周遊カード、テレポートや地方へ!等の移動系カード、物件飛び等の駅独占の補助になるもの、他にもダビングや刀狩り等、有用なカードが手に入る可能性がかなり高く、ここで強力なカードを必要なだけ集めてから目的地を目指すなり物件を買うなりした方が、その後の展開の有利度に大きな差が出ます。
次に資金集め。素直に青マスに止まり続けるよりも、ナイスカード駅で手に入れた余ったカードや当座使う予定のないカードを売った方が早く資金が集まります。手に入りやすいカードの中ではおそらく最も安価であろう特急カードでさえ1000万円になりますし(急行カードは100万円なのでさすがに足しにはなりませんが)、妨害系や周遊カードは高値で売れるので、億単位のお金はすぐに集まります。そしてもうひとつ見過ごせないのが宝くじ駅の存在一番ランクが低い6等でも8月の青マスの倍以上のお金がもらえるうえに、宝くじ駅でもらえるお金は月によって変わることがないので、たとえ冬であろうと大金を入手することができます。ハズレが出ることもあるので必ずお金がもらえるとは限りませんが、6~5等くらいなら当たる確率も高いので、青マスを狙い続けるよりも期待値ははるかに高く、高額なカードを手に入れやすいことも含め、資金集めをするなら房総半島は最適です。ついでに宝くじ駅にはスリの銀次が現れないのも高ポイントです(ナイスカード駅やカード売り場には現れるので過信は禁物ですが)。
房総半島で資金集めをすれば、数回目的地に入った程度の資金はすぐに集まるうえに手持ちのカードも強化できるので、無理に目的地を目指す必要はありません。資金とカードに余裕ができてから目的地を目指しても遅くありませんし、何なら目的地ガン無視で収益率の高い物件や独占しやすい駅の買い占めに走るのも悪くありません。目的地に入ることは資産を増やすための基本であるとはいえ、決して最優先にすべきことではないのです。
ただし、貧乏神がついてまで続けるべきかというと、そんなことはありません。房総半島で力を溜めている間はろくに物件を持っていないでしょうから物件を売られる心配はほとんどありませんし、貧乏神がついても無視して続けても良いと考える方もいるかもしれません。しかし貧乏神がつくと瓦割りで貴重なカードを叩き割られますし、不要なカードを高額で買ってきたり、線路上にうんちを落とされて進路妨害をしてきたりと、たとえ物件がなくても貧乏神がついていることがメリットになることはほとんどありません。よって貧乏神をつけられたらその時点でカード集めは中断し、近くにいるプレイヤーになすりつけるなり、目的地を目指すなりした方が良いでしょう。

リスクが高い目的地はスルー

門司港は非常にリスクが高い駅なのでスルー推奨です。駅が引き込み線の行き止まりなので到着すること自体が難しいうえに、売却可能なカードを5枚以上持っている時に止まると名産怪獣タタッキーが登場して貴重なカードを叩き売られてしまう危険があります。物件の収益率も特別高くはないですし、臨時収入イベントも発生確率は低いので無理をする必要はありません。
北海道の陸別。見てのとおり、周辺は赤マスだらけです。利用しやすい環状構造もないため無傷での到着は難しいです。そのうえこの駅に1月に入ってしまうと、翌月に確定で1回休みになってしまいます。物件もおいしいものはないので、スルー推奨です。
道南地方の襟裳。長い引き込み線の突き当たりにあるため到着は非常に難しく、手前の赤マスも回避が難しい配置になっています。8億円の牧場が農林物件でありながら収益率14%というのはなかなかのものですが、序盤から手を出すには敷居が高い物件なので、ゲーム開始直後ならスルーしても良いでしょう。
高知県は宇和島を除き、全体的に難易度が高く赤マスを回避しての到着は難しいです。特に引き込み線の土佐清水の入りにくさはすべての駅でもトップクラスです。しかし土佐清水には8億円のジョン万記念館があり、初めて購入したプレイヤーにリニア周遊カードが贈られるため、余裕が出てきたらぜひとも購入したいところです。
北海道の礼文、利尻は数ある駅の中でも最も到達が難しい場所のひとつと言えるでしょう。手前に赤マスが6マス連続するため、無対策だと赤マスを踏まずに到達することは不可能です。また、覚悟を決めて近づいても、駅にぴったり止まれる目が出ない限りバックを余儀なくされ、最悪何度も赤マスを踏まされることになります。稚内周辺から急行系カードを使って近づこうにも、ぴったり止まれる目が出れば良いですが、目的地までの距離以上の目が出てしまうと結局稚内で立ち往生することになります。被害を少なくするには、好きなマスだけ進めるスペシャルカード、到着後に脱出するためのぶっとび系カードは必須です。利尻に1000万円の収益率100%物件が1軒あるくらいで、さほど旨味があるわけでもないので、これらが目的地になった場合は入るのは他プレイヤーに譲り、スルーするのも手です。銀河鉄道カードを持っているなら使うのも良いでしょう。
種子島や久米島、奄美大島、石垣島といった鹿児島以南の離島も要注意です。赤マスが少ないのが救いとはいえ、これらの駅はどれも行き止まりにあるため、スペシャルカードがないと狙って止まるのはなかなか難しいです。本土にある物件と比べてことさらに収益率が高いということもないですし、序盤から独占を狙える駅でもないので無理してまで狙う旨味が少ないです。
ホノルルも利尻や礼文同様、駅の手前に赤マスが6マス連続するうえに長い空路の行き止まりにあるため、到達は非常に困難です。しかしホノルルが目的地に選ばれた際、到着すれば到着金が2倍になる仕様があるうえ、加藤清正や虎につばさカードの効果も重複するため、通常の4倍、8倍の到着金を受け取ることも可能です。また、ホノルルは全体的に収益率の高い物件が多いのも高評価です。400億円のリゾートホテルがあるため独占は難しいですが、特に4億円で収益率50%のウクレレ工房、5億円とやや高めですが農林物件でありながら収益率10%のパイナップル園などは超優秀なので、目的地に選ばれたなら目指す価値はあります。銀河鉄道カードがあるなら、使うのも良いでしょう。

リスクが高い目的地をスルーしたい理由

目的地に入れば到着金が手に入り、それを元手に物件を購入することができます。貧乏神もつくことはないので、基本的にメリットしかありません(上記の門司港や陸別のようにリスクが高い駅もありますが、これは駅自体のリスクであって、目的地を目指すことのデメリットではありません)。にもかかわらず、上記に見られるような到着することが難しい駅や、旨味が少ない駅が目的地に選ばれた場合、スルーを推奨するのはなぜか。理由は主に以下の2つのいずれか、または両方になります。

①物件が買えないから
②たどり着けないから

①については、物件の価格が高く、目的地に着いたところで収益率の高い物件を購入できない、あるいは付近に物件駅が少なく、目的地を目指すついでにおいしい物件を購入できないといったケース。すでに何度か述べたように、お金が欲しいだけなら房総半島あたりで高額なカードを集めて売ったり、宝くじ駅などで調達することもできますし、収益率の高い物件をそこそこ入手して決算時の収益だけでもある程度回せるようになれば、到着金の価値は相対的に下がってきます。そもそも目的地を目指すのも、到着金を使って収益率の高い物件を購入するためなので、目的地を目指すよりも効率よくおいしい物件を購入できる手段があるなら、そちらが優先されるというわけです。
②については、赤マスに囲まれた駅や引き込み線の行き止まりにあるような駅は、スペシャルカードなしにたどり着くのが困難だということです。
ここで確率論のおさらいです。1個のサイコロを1回振って、それぞれの目が出る確率はすべて同じで、いずれも16.67%(1/6)という話でした。では、自分が目的地まで6マス圏内にいるとして、サイコロを6回振れば、6回(6ヶ月)以内に必ず目的地に入れる目が出るのでしょうか? 答えはNOです
確率論の応用になりますが、1個のサイコロを振って狙いの出目が出る確率は1/6で、それ以外の出目となる確率は5/6です。これを6回(6ヶ月)繰り返すわけですから、6回とも狙いの目が出ない確率は(5/6)の6乗、つまり15625/46656=約0.3349=約33.49%となります。
つまり、サイコロを6回振って、6回(6ヶ月)以内に目的地に入れる目が出る確率は100%ではなく、約66.5%だということが分かります。残りの33.5%は、アプローチに6ヶ月かけても目的地に入ることができず、それ以上時間がかかることになります。つまりスペシャルカードなしだと3回に1回は、目的地に着くまでに半年以上もたつくことになります。しかもこの確率は、あくまで「自分が常に目的地の6マス圏内にいる場合」の確率です。引き込み線のアプローチの際に、目的地までの距離よりも大きな出目を出してしまった場合、逆方向にバックしなければならないため、目的地の6マス圏よりも遠くまで離れてしまいます。あるいは目的地方向に進むと赤マスに突っ込んでしまうため、回避のためにやむなく6マス圏から離脱することも考えられます。そこからまた6マス圏内に戻るまでに早くても1ヶ月、運が悪いとさらに数ヶ月を要するため、数字以上に目的地の到着に時間がかかる可能性が高いことが分かるでしょう。
さて、ここで上に挙げたような赤マスに囲まれた駅や、引き込み線の行き止まりにあるような駅を見てみましょう。

襟裳や陸別、礼文や利尻、四万十川といった駅は赤マスを踏みやすいため、損失を最小限にするべく夏場に向かおうとするでしょう。しかし出目が悪くてスムーズに目的地に入ることができず、6ヶ月ももたつけばすぐに冬になってしまいます。さすがに冬に赤マスを踏むのは危険すぎるため、赤マスに入りそうな出目が出たら、ひとまず目的地の6マス圏内に留まるのは諦め、距離を取って赤マスを避けるでしょう。そんなことをしていたらあっという間に1年が経ってしまいます。上記のような駅はたいてい周辺に物件駅も少ないため、目的地に入れずもたついている間は「ついで買い」をすることもできず、夏のマイナス駅でじわじわとお金を削られるだけの無駄な時間を過ごすことになりかねませんし、さらに運が悪いと冬の赤マスを避けられずに踏み抜いてしまい、所持金がマイナスになって物件を手放すことになる可能性すらあります。その間、他プレイヤーは安全な地域でお金を貯め、収益率の高い物件をどんどん買っていってしまいます。どちらが良いかは一目瞭然でしょう。もちろんあくまで確率は確率なので、運が良ければ1回で入れるかもしれません。しかし前述のとおり、半年以上時間がかかる可能性も確率以上に高いので、無対策で突っ込むのはおすすめしません。できればスペシャルカードや銀河鉄道カードを準備したいところです。赤マスを無効にできるへっちゃらカードやイエローカードも便利です。

収益率が高い・または臨時収入が出やすい食品物件を手に入れる

お金とカードの下準備ができたら、適度に目的地を目指しつつ、収益率の高い食品物件や、臨時収入が出やすい食品物件を数多く購入していきます。駅ごと独占できれば理想的ですが、高額物件があって序盤の独占が難しい駅であっても、単体で収益率の高い物件は存在するため、逃さず購入していきましょう。価格が1000万円の物件は最低でも80%以上、3000万円以上の場合は50%以上の物件をとにかくたくさん手に入れましょう。

GameWith様 おすすめ物件一覧
GameWith様 臨時収入が発生する駅一覧

収益率が高い・または臨時収入が出やすい農林物件を手に入れる

食品物件をたくさん手に入れてそれなりに収益を得られるようになったら、次は農林物件を手に入れていきましょう。農林物件は収益率は低いですが、単純に所持金がマイナスになっただけでは潰されることがなく、限られたイベントや攻撃でしか失うことがないので、非常に安定した収入源となります。もちろん、中でも収益率が高い物件や、収益系イベントが起こりやすい物件を優先して買っていきます。農林物件で10%以上の収益率があれば、買う価値は十分です。

GameWith様 臨時収入が発生する駅一覧

特定の物件・駅を手に入れる

深谷(物件合計14億8000万円)

収益率の高さ自体も魅力ですが(独占時の収益合計5億560万円)、独占することで渋沢栄一を味方にすることができます。以後、渋沢栄一出現時に臨時収入を得ることができますが、その額の多さが臨時収入系イベントの中でもトップクラスです。独占に必要な金額もさほど高い方ではないので、絶対におさえておきたい駅と言えます。中でもアイス工場は10億円でやや高めですが、収益率は20%と物件価格の割にかなり高めで、8月に高い確率で臨時収入が発生するのも見逃せないポイントです。

さぬき(物件合計8億4000万円)

収益率の高さで言えばさほどでもありませんが、独占することで平賀源内を味方にできます。他プレイヤーを3ヶ月休みにする(アシドメール)、目的地の10〜15マス手前に移動できる(チカクナール)、物件を1軒半額で購入できる(ブッケンカーウ)、独占できる駅のすべての物件を半額で購入できる(ブッケンゼンブー)、ランダムで選ばれた3枚のカードのうち1枚を選んで入手できる(カードツクール)、という5つの効果のうち1つを確率で発動できます。ランダム性があるとはいえ、その効果はどれも独占に必要な金額に対して強力なものばかりなので、四国に訪れた際にはぜひとも独占したいです。

出石(物件合計2億5500万円)

収益率の高い食品物件が多いだけでなく、独占すると桂小五郎を味方にできます。桂小五郎が味方になると、貧乏神をつけられても確率で貧乏神を振り切ることができるようになるので安定度が増します。独占に必要な金額も安いですし、貧乏神の攻撃は極力回避したいため、ぜひとも独占を狙いたいです。

御坊(物件合計13億1000万円)

収益率はほどほどですが、独占すると武蔵坊弁慶を味方にすることができます。味方にすると確率で他プレイヤーの所持カードをランダムで奪ってくるので非常に強力です。
さらに、源義経を味方にする条件があるものの(神戸:要941億2000万円)、他プレイヤーのカード攻撃を50%の確率で防いでくれるようになります。こちらは多額の資金が必要になりますが、刀狩り効果だけでも十分すぎるほど強力なので、お金が貯まったら必ず独占したい駅です。逆に誰かに独占されたら、すぐに乗っ取りで独占を切り崩したい駅と言えます。

彦根(物件合計12億1000万円)

独占すると井伊直弼を味方にすることができます。確率で自分以外のプレイヤーのカード使用を6ヶ月間封印します。ふういんカードと違って失敗がなく、期間も長いので効果は強力と言えますが、発生率が低く(味方になった直後は確定で発生)、一度発生すると最低3年間は再度発生しないのがネックです。とはいえ敵に回ると厄介なので、早めに独占したい駅と言えます。

鹿児島(物件合計18億7000万円)

収益率自体も高めで、特に3000万円で収益率100%の氷白くま屋は絶対押さえておきたい物件ですが、独占することで大久保利通を味方にすることができます。他プレイヤーが目的地に近付いた時に遠ざける効果と、条件を満たすと全プレイヤーのすべてのカードを破壊する2つの効果を持ちます。カード破壊は自身も効果の対象になるので使い所を選びますが、他プレイヤーを目的地に寄せ付けない効果だけでも非常に強力なので、チャンスがあれば独占を狙いましょう。自分が独占できないにしても、最低でも氷白くま屋だけは押さえ、他プレイヤーに独占を許さないようにしましょう。

小田原(物件合計5000万円)

価格1000万円の食品物件5軒だけで構成されているため独占は容易で、収益率も高いです。収益率200%のなつかしパン屋は食品日本一にも選ばれるため、早めに独占を狙いましょう。東京から近く、比較的狙いやすいのが強み。

森(物件合計3000万円)

価格1000万円で収益率100%の食品物件3軒だけで構成されており、独占は極めて容易です。さらに臨時収入イベントも発生しやすいので、北海道を訪れた際には独占を狙いましょう。

茂木(物件合計6億1000万円)

1億円で収益率100%のびわゼリー屋×3が極めて強く、独占すれば駅全体の収益率が100%を超えますさらにびわゼリー屋は臨時収入や食品日本一でも選ばれやすいので、九州を目指す時は絶対に押さえておきたい駅と言えます。

ジョン万記念館(土佐清水・8億円)

ゲームで初めてこの物件を購入したプレイヤーは、イベントによって確定でリニア周遊カードを手に入れることができます。土佐清水は狙って止まるのが難しい駅ですが、このイベントは1回しか発生しないため、他プレイヤーに先を越される前に購入しましょう。うまくこのカードを手に入れることができたら奪われたり破壊されたりされる前にダビングし、カードバンクに預けておけば今後の展開が極めて有利になるでしょう。

揚げ鯛焼き屋(五所川原・1000万円)

収益率500%という、異次元の収益率を誇るぶっ壊れ物件です。単体で購入するだけで毎年5000万円入ってくるうえに、臨時収入や食品日本一の発生率も高いです。32億円とそこそこ高額の物件があるため序盤から独占は難しいですが、東北に立ち寄った際にはこの物件だけでも手に入れておきましょう。

蟹こぼれるぞ丼屋(鯖江・1億円)

1億円で収益率200%という、物件単体での投資効率としては最強の物件です。臨時収入イベントも起こりやすいので、ソロでの収益効率は飛び抜けています。独占には13億円を要し、同じ駅の他の物件はパッとしませんが、この物件だけでも押さえておく価値は十分にあります。

小倉アイス屋(上野・1億円)

こちらも1億円で収益率200%のぶっ壊れ物件です。さらに臨時収入にも選ばれるので、ゲーム開始直後、房総半島で1億円貯めたらすぐに購入するのも良いでしょう。

タピオカティー屋(原宿・1億円)×2
パンケーキ屋(原宿・2億円)

どちらも原宿にある収益率100%の物件です。臨時収入イベントはありませんが、スタート地点に近く、房総半島でお金を貯めたらすぐに買いに来れるアクセスの良さが強みです。独占となると1000億円以上必要になりますが、この3軒だけでも手に入れましょう。上野の小倉アイス屋より優先度は落ちますが、これも十分強いです。

とんかつパフェ屋(道後・1億円)

1億円で収益率100%というだけでも十分狙うべき物件ですが、そのうえ臨時収入や食品日本一にも選ばれやすい物件です。


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