中学ソフトテニス界は指導者ガチャだよねという話(僕がソフトテニス指導の現場について思っていること)

もちおのソフトテニスノート(月4回以上更新)
2019年12月24日 第1号

こんにちは。もちおです。

僕がソフトテニス指導の現場について思っていることを書きます。

「ソフトテニスを頑張りたい」と思っている子供が、ソフトテニスを頑張れる…そんな環境が整っていないなあと思っています。
これが僕の問題意識。

例えば、中学校のソフトテニス部は、ソフトテニスを教えられる指導者がいるかどうかで、上達できるかどうか、勝てるかどうかが決まってしまう傾向が強いと思います。
あの先生がいる学校はいつも勝ち上がるし、あの先生が違う学校に異動したら元の学校はだんだん弱くなっていって、異動先の学校はだんだん強くなっていく…こんな感じです。

身体能力が高くてセンスのある選手がいて、上手くなりたいって思っているっぽいんだけど、その学校にはソフトテニスを指導できる人がいなくて。
結局その選手は開花しないまま引退してしまった、というのを目にした経験があります。

まあ別に中学校で必ずしも開花する必要なんかなくて、高校で花開くかもしれないわけなのですが。

ただ、そういう状況を見ると、なんかやるせないというか、もったいないというか、かわいそうというか、そういう気持ちを抱くのです。

もちろん、「部活の顧問の先生=その競技の専門」ってのはありえないわけで。
選手がうまくなれなかったとしても、顧問の先生を理由にするのは間違っているとは思います。

ただ、中学ソフトテニス界の現状は、「指導者がいるチームは強くなる。指導者がいないチームは強くなるのが難しい。」です。
だから、言ってしまうと「指導者ガチャ」なんですよね。

私立に行かない限り、行ける学校はほぼ1つに決まっているわけなので、その学校に指導者がいるかどうかで、ソフトテニスが上達するかどうかが決まってしまう。
これが中学ソフトテニス界の現状です。
(これはソフトテニスに限る話ではないと思いますが)

しかも、小学生からソフトテニスをやっていた”ジュニア出身選手”もいて、中学生から始めた選手がジュニア出身選手に勝つのは超難易度が高いです。


中学生の時には勝ちまくっていたジュニア出身選手も、高校生になると負け始めたりしているようなので、高校生までソフトテニスを続ければジュニア出身選手に勝つチャンスも生まれてくるっぽいのですが。


中学生の段階で、小学生からソフトテニスをやっていた”ジュニア出身選手”を超えるのは非常に難しいです。
指導者がいないチームなら、なおさらです。

で、結局、中学でなかなか勝てなかった人が「中学校でソフトテニスは辞めます。高校からは違うスポーツをやります。」ってことになるんじゃないのかなあ、と。


中学校では多いソフトテニスの競技人口が、高校になると激減する現象は、「指導者ガチャで当たらないと中学校では勝てない」っていう状況と無関係ではない気がするのです。
(中学校には少ない硬式テニス部が、高校では存在するってのも大きな理由だとは思いますけどね)

この状況をなんとかしたいんですよね。
「ソフトテニスを頑張りたい」と思っている子供が、ソフトテニスを頑張れる…そんな環境が整っていない現状をなんとかしたいんです。

そう思う理由には、自分自身が中学校でも高校でも指導者に恵まれた経験もあります。

ここから先は

1,574字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?