【43ページ目:もちおのソフトテニスノート】自分の後衛が強く球を打てない場合の前衛の動き

//もちおのソフトテニスノート
//2020年2月27日(木) 第43号

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こんにちは。もちおです。

先日、こんなコメントをいただきました。

「自分の後衛が強く球を打てない場合の前衛の動きを教えてください」

これ、よくあるやつですよね。
たぶん自分の後衛の実力がそんなに高くなくて、すぐラリーが終わっちゃったりして、前衛の自分は何をすればいいんだ、、っていう、よくある悩みなのかなと思いました。

今回は、前衛の動きについて、後衛の打球力でパターン分けして説明します。

自分の後衛と相手の後衛の打球力(うまさ)をパターン分けすると、3つに分けられます。

①相手後衛の方が弱い
②相手後衛と同じくらい
③相手後衛の方が強い

もちろん完璧に①〜③に分けられるわけではないですし、①だったのに試合の中で後衛が調子を落として③になる、ってこともある(つまり試合の中で変化することもある)のですが、「まあ確かに3パターンに分けることができるな」って思ってもらえればOKです。

で、試合前の乱打の様子や1ゲーム目のラリーの様子から、①〜③のどのパターンに当てはまるのかをペアで考えます。


「①相手後衛の方が弱い」の場合

この場合、ラリーを続けていれば基本的には相手がいつか先にミスるってことになるので、前衛としては特に仕掛ける必要はありません。

リスクを冒してポーチボレーとかを積極的に仕掛けるよりも、自分の後衛が打ち勝って、飛んできた死に球を確実に処理することの方が大切です。

一言で言うと、「後衛の邪魔するな」ってことです。

2019年の全日本社会人で船水中本ペアという夢のようなペアが誕生しましたが、前衛の中本選手は自分から積極的には仕掛けず、ほぼほぼ自分の後衛に任せる動きをしていました。

これは、ほとんどの試合が①のパターンだったからだと思われます。

また、中本選手を含めてトップレベルの人と試合をしたことがあるのですが(当然、僕達の方が圧倒的に弱い)、びっくりするくらい相手前衛は何もしないんですよ。
こっちが打つ甘いボールをひたすら待って、そのボールを取るだけ。
自分の後衛に任せていれば、それで十分だからです。

このように、相手後衛の方が弱い時は、前衛は積極的に仕掛ける必要はありません。
むしろ仕掛けることで、自分の後衛の邪魔をしてしまう可能性すらあります。
(ただ、「ほぼ確実にクロスに来る」といった状況のように、コースが絞れている時は、仕掛けるべきだと思います)



「②相手後衛と同じくらい」の場合

この場合、普通にラリーをしていたらポイントが取れないので、前衛は何かしら仕掛ける必要があります。

相手の戦略を見抜いて、それに合うように攻めたり守ったりします。

前衛の実力次第で勝敗が決まるパターンです。



「③相手後衛の方が強い」の場合

この場合は、前衛が何もしなかったら確実に負けますよね。

普通にラリーしていたら、いつか自分の後衛が打ち負けることになるので。

なので、前衛としては、リスクを冒してでもガンガン仕掛けるしかないです。
(勘で動くのではなく、なるべく根拠をもって動く)

その結果、前衛が大量にミスをしてボロ負けする可能性はありますが。
(何もしなかったらどうせ負けるので、やるしかない)

「自分の後衛が強く球を打てない場合の前衛の動きを教えてください」っていうコメントをしてくださった人は、この③の状況だと思われます。
相手後衛の方が強くて普通にラリーをしていたら負ける場合は、前衛が「やるしかない」です。




こんな感じで、自分の後衛と相手の後衛の打球力(うまさ)をパターン分けして、そのパターンに応じて前衛は動きを変えます。

①相手後衛の方が弱い
②相手後衛と同じくらい
③相手後衛の方が強い

ただ、①②③の見極めは結構難しいので要注意です。
「基本③だけど正クロス展開は①」みたいなことがあるので、「自分の後衛は下手だから絶対③だわ」って即決しないように。

今回は、自分の後衛と相手の後衛の力関係によって前衛の動きは変わるよ、っていう話でした。

ではでは。

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