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【ソフトテニス】練習するべき攻撃・戦術パターン【展開の種類も】※初心者〜中級者向け


【重要※2021.11.29〜】下記記事に移動してお読みください(内容はほぼ同じです)。




以下は、2021.11.28までの内容です。




「部活で先輩が引退したんだけど、何を練習すればいいのか分からない」
「試合で勝つために、やるべき練習メニューって何?」

このノートは、そんな選手の方々や、そのような選手を指導する顧問の先生やコーチの方々に対して書いています。


こんにちは。もちおです。

このノートでは、
ソフトテニスで練習するべき王道パターン
について説明をします。


ソフトテニスをやっていると、「何を練習するべきか分からない…」っていうことってありませんか。


で、適当にサーブ練習を続けたり、なんとなく一本打ちをくり返したり、とりあえず試合形式をやってみたり…。


このように「適当に」「なんとなく」「とりあえず」では、ソフトテニスで勝てるようにはなりません。

そこでこのノートでは、ソフトテニスで練習するべき王道パターン【初心者~中級者向け】について説明をします。

★このノートを読むと
練習するべき王道パターン(セオリー)がわかる。


ここまで読んだ時点で、「お前誰だよ」って思っている人が多い気がしたのでw、少し自己紹介をすると…

僕(もちお)は、ソフトテニス経験者。
・中学校からソフトテニスを始めて、大学では体育会でプレー。
・輝かしい実績はないけど、ソフトテニス漬けの学生生活を送った。
・全国優勝経験のある人に2年ほど教わった経験あり

僕(もちお)は、ソフトテニス指導歴がそこそこ長い。
・母校で外部コーチをして、選手が関東大会に出場。
・中学校で顧問になり、1年目でジュニアなしのチームが1年生大会優勝。
・その後もジュニアなしのチームで各種の大会で入賞。

という感じです。
ちなみに、YouTube「もちおチャンネル」の運営もしています。


で、ぶっちゃけ僕自身は下手くそです。
でも、ソフトテニス愛は結構あって(たぶんいろんな人から「ソフトテニスバカ」って思われていたと思うんですけど)、ソフトテニスについて考えるのが好きです。

そんな僕が、初心者の中学生を指導する時に意識していたことなどについて書きました。


金額:340円
※途中までは無料で読めます。



「ソフトテニスを頑張りたい(頑張ってほしい)」と思っている熱い方に、読んでいただきたいです。

※ちなみに、ソフトテニスの書籍って買った後に情報が更新されることはないですが、このノートは「これも追記しよう!」「こんな方法もあったのか!」と思う内容があれば、書き加えていきます

※ボリュームが増えるにつれて値段を上げさせていただく予定なので、なるべくお早めにゲットした方がお得。


では、練習するべき王道パターン(セオリー)について説明します。
※ソフトテニスの中高生のダブルスで主流な雁行陣の場合で説明します。

「質」が気になる方も多いと思いますので、前半部分は無料公開します。実際に読んでみて、「良いな」って思ったら購入を検討していただければと思います。


ソフトテニスの展開は4種類

まず、超基本的なことから。
「もう知ってるよ!」って人は読み飛ばしてOKです。

ソフトテニスには4つの展開があります。

①正クロス展開
②逆クロス展開
③左ストレート展開
④右ストレート展開

図で表すとこんな感じ。

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それぞれの展開での、前衛と後衛の大まかなポジション(立ち位置)を◯で描いていますので、ポジションも覚えましょう。(※右利きの場合です)
(展開によって微妙な違いがあるので、要チェックです)


ソフトテニスのプレーがスタートする形も4種類

ソフトテニスのプレーがスタートする形も4種類です。

①後衛サーブ・後衛レシーブ
②後衛サーブ・前衛レシーブ
③前衛サーブ・後衛レシーブ
④前衛サーブ・前衛レシーブ

図で表すとこんな感じ。

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この4種類の形をくり返します。


ここで注目してほしいのは、
プレーがスタートする4種類の形のうち、

②後衛サーブ・前衛レシーブ

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③前衛サーブ・後衛レシーブ

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④前衛サーブ・前衛レシーブ

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3種類は、ソフトテニスの4つの展開の形になっていないということです。
※「①後衛サーブ・後衛レシーブ」の形は、最初から正クロス展開です。

ここが意外と盲点なんです。

つまり、
②後衛サーブ・前衛レシーブ
③前衛サーブ・後衛レシーブ
④前衛サーブ・前衛レシーブ
の場合は、展開を作るところまでのプレーが必要になるということ。


強い選手(ペア)と弱い選手(ペア)の差

強い選手(ペア)と弱い選手(ペア)の差は、「展開を作るところまでのプレーの正確さ・緻密さ」だと思います。

この動画のプレーを見ると、最後のバックハンドカウンターの印象が強いですが…。
それよりも注目すべきは、「サーブ・レシーブ・3本目」正確さ・緻密さです。


中学2年生くらいの初心者~中級者レベルでは、4つの展開を作るところまでのプレーがまだまだ下手で、展開ができる前にプレーが終わってしまうことが多いです。
そういうミスが多いと、必然的に負けが多くなりますよね。

ここ、意外と盲点で。

初心者〜中級者の選手(ペア)って、サーブレシーブの練習はするけど、展開を作るところの練習は疎かにしがちなんです。

一方、強い選手(ペア)は、展開を作るところまでの練習をしっかりとやります。

具体的に言うと、「サーブ・レシーブ・3本目」です。


そんなの当たり前じゃん…って感じかもしれませんが、「サーブ・レシーブ・3本目」が大事なことはわかっていても「なんとなく」プレーしている選手って、結構多い気がしています。

って、自分がそうだったんです。
僕のコーチは大学日本一になったことのあるスゴい人だったんですけど、そのコーチから「サーブ・レシーブ・3本目が大事!」って言われても、当初はそこまで深く考えなかったというか。
そのコーチの指導を受け続けて、しばらくしてから「たしかに」って思うようになりました。


で、自分が指導者になって中学生を教えるようになったら、「サーブ・レシーブ・3本目が重要」の意味がすごくよくわかったんです。

「サーブ・レシーブ・3本目」の練習を徹底的にやったら、試合が安定するようになったし、勝てるようになったんですよ。
(「サーブ・レシーブ・3本目」を疎かにしていた時は負け続けていましたが、総体前に「サーブ・レシーブ・3本目」を徹底的に練習したところ、ノーシードの位置から勝ち上がってメダルを獲得できた)


というわけで、「展開を作るところまでのプレー(サーブ・レシーブ・3本目)の正確さ・緻密さ」が、強いか弱いかを決める!って僕は思っています。

「展開を作るところまでのプレー(サーブ・レシーブ・3本目)」を正確に・緻密にやれば、ラリーで主導権を握れますからね。


で、実は「展開を作るところまでのプレー(サーブ・レシーブ・3本目)」には、王道パターンとも呼べるものがあります
トップレベルの選手の試合を観ると、なおさらわかりますが、「よくある流れ」(=王道パターンセオリー)があるんです。

では、これからその王道パターンを説明します。



コート区分について

その前に、おすすめのコート区分方法を説明します。


コートを区分すると、狙う場所を意識するようになってコントロールが向上しますし、指導者と選手がコミュニケーションする時に便利なので。

(チーム独自のコート区分方法がある場合は、読み飛ばしちゃってOKです)

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僕は、このようにコートを区分することにしています。

テニスコートは、サイドラインとサービスサイドライン(シングルスサイドライン)の間の幅を使って、縦にほぼ8等分することができます。

サイドラインとサービスサイドライン(シングルスサイドライン)の間のことを、「二本線」「アレー」「廊下」「1.37」などのように呼んだりします。
最後の「1.37」というのは、サイドラインとサービスサイドラインの間の長さが1.37mだからです。

で、テニスコートは縦が23.77m、横が10.97mで、横幅を8で割ると、なんと1.37mなんです。

このように、テニスコートは、サイドラインとサービスサイドライン(シングルスサイドライン)の間の幅を使って、縦にほぼ8等分することができます。

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なので、この図のようにコート区分をします。
で、一番左のゾーンを「1番」、その隣を「2番」…というように呼ぶようにしました。


次に深さです。


これはチームの実力によってもっと細かく区分をするなど、バリエーションをつけてもいいかなとは思いますが、僕はとりあえず3つに区分しました。
(サービスラインとベースラインを半分に割った幅で)



テニスコートの区分方法はいくつかあって、僕もいろいろ試行錯誤してみたのですが、ちょっと複雑になるだけで中学生〜高校生は覚えられなかったりします。


というわけで、縦に8等分するコート区分方法を使うことにしました。
(この区分は簡単なので、中学生でも忘れずに覚えられます。)



長々と横道にそれてしまいスミマセン。
それでは、練習するべき王道パターン(セオリー)について説明します。


①後衛サーブ・後衛レシーブ

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「①後衛サーブ・後衛レシーブ」は最初から正クロス展開ですので、そんなに考えなくても良かったりします。

ですが、一応説明します。

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王道パターン
①サーブはミドル
(ワイド=外側にサーブを入れるパターンもありますが、ミドルに入れて相手を回り込ませるサーブが基本。ワイドのサーブはエースを狙いに行く時に使うことが多い。)

②後衛レシーバーは、回り込んで正クロスに打ち返す

③サーバー側の後衛は、正クロスのボールを
(1)正クロスに打ち返す【正クロス展開へ】
(2)右ストレートにロブで打ち返す【右ストレート展開へ】

この王道パターンを安定してできるようにすると、「サーブ・レシーブ・3本目」で失点をすることが減るので、勝つ確率が上がります。

この王道パターンのために練習するべき技術
【サーブ】
・ミドルを狙うサーブ

【レシーブ】
・回り込んだ後に正クロスに返すレシーブ(わりと簡単)

【3本目】
・正クロスのボールを正クロスに打ち返す技術(わりと簡単)
・正クロスのボールをストレートロブで打ち返す技術(結構難しい)

※「結構難しい」って書いてある技術をしっかり練習すると、ライバルと差がつきます。


②後衛サーブ・前衛レシーブ

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王道パターン
①サーブはワイド
(サーブをワイド=外側に入れると、苦手な人が多いバックハンドを使わせることができるし、相手前衛をコートの外側に追い出して、コートの中央にスペースを作ることができる)

②前衛レシーバーは、逆クロスに打ち返して、ローボレーポジションへ(レシーバー側の後衛は、フォローポジションからストレート展開のポジションに移動)

③サーバー側の後衛は、逆クロスのボールを左ストレートの4番に打ち返す【左ストレート展開へ】
※相手前衛に触らせてしまうと、「どこにボレーされるかわからない」ことが多いので、相手前衛にギリギリ触らせないコース(=4番)に打つのがポイントです。

※体勢が崩れたりして4番にコントロールできる状況じゃない時は、無難に2〜3番を狙うのが得策です(ローボレーされて、陣形がグチャグチャってならずに済むので)。


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※もし4番ではなく5番の方にボールが飛んだら(レシーバー側の前衛の近くにボールが来たら)、前衛はローボレー。中間ポジションでのボレーは、「ネットよりも低い打点→守り」「ネットよりも高い打点→攻め」っていうのがセオリーです。
・ネットより低い打点でボレーする場合 → 後衛につなぐ
・ネットより高い打点でボレーする場合 → 前衛の方に叩く

この王道パターンを安定してできるようにすると、「サーブ・レシーブ・3本目」で失点をすることが減るので、勝つ確率が上がります。

この王道パターンのために練習するべき技術
【サーブ】
・ワイドを狙うサーブ(右利きの場合、シングルスサイドラインからサーブを打つ)

【レシーブ】
・バックハンドで逆クロスに引っ張るレシーブ(結構難しい)

【3本目】
・回り込んで4番に打ち返す技術(結構難しい)
・バックハンドで4番に打ち返す技術(結構難しい)

※「結構難しい」って書いてある技術をしっかり練習すると、ライバルと差がつきます。


③前衛サーブ・後衛レシーブ

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王道パターン①
①サーブはミドル

②後衛レシーバーは、右ストレートに打ち返す(前衛はストレート展開のポジションへ)

③サーバー側の後衛は、左ストレートのボールを
(1)左ストレートに打ち返す【左ストレート展開へ】
(2)逆クロスにロブで打ち返す【逆クロス展開へ】

※レシーバー側の前衛がストレート展開のポジションに入れないことがすごく多いです(ストレート展開の時に、自分の後衛とは反対側のコートに立ち続ける中学生がかなりいる)。前衛のポジションは「相手の打点と自分のコートのセンターマークを結んだ線の上に立つ」のが基本。
この王道パターンのために練習するべき技術
【サーブ】
・ミドルを狙うサーブ

【レシーブ】
・右ストレートに流すレシーブ(これ、結構できない選手が多い=来た方向と同じ方向にしか打ち返せない)

【3本目】
・左ストレートのボールを左ストレートに打ち返す技術(わりと簡単)
・左ストレートのボールを逆クロスロブで打ち返す技術(結構難しい)

※「結構難しい」って書いてある技術をしっかり練習すると、ライバルと差がつきます。


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(1)正クロスに打ち返して、前にダッシュする【左ストレート展開へ】

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(2)右ストレートにロブで打ち返して、前にダッシュする【逆クロス展開へ】

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王道パターン②
①サーブはミドル

②後衛レシーバーは、正クロスに打ち返す

③サーバー側の前衛は、正クロスのボールを
(1)正クロスに打ち返して、前にダッシュする【左ストレート展開へ】
(2)右ストレートにロブで打ち返して、前にダッシュする【逆クロス展開へ】
この王道パターンのために練習するべき技術
【サーブ】
・ミドルを狙うサーブ

【レシーブ】
・正クロスに打ち返すレシーブ(わりと簡単)

【3本目】
・正クロスから正クロスに打ち返す技術(わりと簡単)
・正クロスのボールを右ストレートロブで打ち返す技術(結構難しい)

※「結構難しい」って書いてある技術をしっかり練習すると、ライバルと差がつきます。


④前衛サーブ・前衛レシーブ

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王道パターン①
①サーブはワイド
(サーブをワイド=外側に入れると、苦手な人が多いバックハンドを使わせることができるし、相手前衛をコートの外側に追い出して、コートの中央にスペースを作ることができる)

②前衛レシーバーは、3番か4番に打ち返して、ローボレーポジションへ
(サーバー側の前衛は前にダッシュする)

③サーバー側の後衛は、右ストレートのボールを正クロスに打ち返す【正クロス展開へ】
※ミドルの4番に打てると攻撃的なボールになる(相手後衛が回り込むかバックハンドになるので)



この王道パターンのために練習するべき技術
【サーブ】
・ワイドを狙うサーブ

【レシーブ】
・フォアで3番〜4番に打ち返すレシーブ(わりと簡単)
・バックで3番〜4番に打ち返すレシーブ(結構難しい)

【3本目】
・右ストレートから正クロスに打ち返す技術(わりと簡単)
・相手前衛に触られないように4番に打ち返す技術(結構難しい)

※「結構難しい」って書いてある技術をしっかり練習すると、ライバルと差がつきます。


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王道パターン②
①サーブはワイド
(サーブをワイド=外側に入れると、苦手な人が多いバックハンドを使わせることができるし、相手前衛をコートの外側に追い出して、コートの中央にスペースを作ることができる)

②前衛レシーバーは、逆クロスに打ち返して、ローボレーポジションへ

③サーバー側の前衛は、逆クロスのボールを左ストレートに打ち返して、前にダッシュしてローボレーポジションへ【正クロス展開へ】
※ミドルの4番に打てると攻撃的なボールになる(相手後衛が回り込むかバックハンドになるので)
この王道パターンのために練習するべき技術
【サーブ】
・ワイドを狙うサーブ

【レシーブ】
・フォアで7番〜8番に打ち返すレシーブ(わりと簡単)
・バックで7番〜8番に打ち返すレシーブ(結構難しい)

【3本目】
・逆クロスからフォアで左ストレートに打ち返す技術(わりと簡単)
・逆クロスからバックで左ストレートに打ち返す技術(結構難しい:サイドアウトしやすい)
・逆クロスから4番に打ち返す技術(結構難しい)

※「結構難しい」って書いてある技術をしっかり練習すると、ライバルと差がつきます。


まとめ

以上、練習するべき王道パターン(セオリー)について説明をしました。

まとめると、

ソフトテニスには4つの展開がある

プレーがスタートする4種類の形のうち、3種類は、ソフトテニスの4つの展開の形になっていない

強い選手(ペア)と弱い選手(ペア)の差は、「展開を作るところまでのプレーの正確さ・緻密さ」

だから、「展開を作るところまでのプレー(サーブ・レシーブ・3本目)」を練習するべし!

です。

超基本的なことを書きましたが、ソフトテニスは超基本的なことをどれだけ正確にできるか?で差がつきますので、ぜひぜひ頑張って練習してほしいと思います!

ファイト!

もちおでした。

※「あ、この動画貼っといた方がわかりやすいな」っていうのがあったら、追加していきます。



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