アドベントカレンダー3日目 アークナイツ~文字数がインフレ~

1.アークナイツとは

 アークナイツとは、中国のゲーム会社Hypergryph(ハイパーグリフ)が制作したスマートフォン向けゲームアプリで、ジャンルはタワーディフェンス。鉱石病(オリパシー)と呼ばれる体内外に源石(オリジニウム)が発生する不治の病が蔓延する世界で鉱石病感染者組織「レユニオン・ムーブメント(以下「レユニオン」)」と主人公の所属する「ロドス・アイランド製薬」(以下「ロドス」)の対立を主軸としたディストピア的世界での重厚な世界観を体験できる。

2.ケモミミとか吸え!!!!!

 本作のキャラの特徴と言えば、多種多様のケモミミが見れることだと思う。イヌ、ネコ、ウサギ、キツネなどの多様なケモミミを吸うことが出来る。また、頭上に光輪を浮かべる天使や、頭に角を生やした悪魔など、様々な需要を満たしてくれるのも嬉しい。性能関係なしに推しオペレーター(プレイアブルキャラクター)を集めたくなるように新たな性癖を開発してくれるゲーム。それがアークナイツだ。

イラストのリンクとか アークナイツ (arknights.jp) 

3.勝てないのは仲間が弱いんじゃなくてテメェの頭が弱ぇから

 アークナイツはシンプルなタワーディフェンス。防御力の高いタンクで敵の進行を妨げ、その間に遠距離攻撃を喰らわせるか。それとも射程は短いが火力の高いアタッカーと敵をぶつけて、ヒーラーが回復し続けるか。このように組み合わせによっては戦略が多種多様に広がるゲームだ。
 またパワーバランスにも割と気を使っていて、昨今のソシャゲによくあるインフレで課金を促すといったものも少なく、リリース当初から実装されているキャラが、今でも一線級に活躍出来ている。
 さらに、低レアでも場面によっては最高レアよりも重宝する場面も出てくる。それを活かして低レアですべてのステージを目指す狂人も現れたりするので、やり方によっては誰でもステージを踏破できるのだ。

4.苦難に直面し、絶望しながらも、希望を胸に理想を目指す人々は私を興奮させました。

 アークナイツのストーリーは重く苦しいものが多い。暴徒に襲われている人たちを助けたのにも関わらず、感染者というだけで罵詈雑言を浴びせられて石を投げられたり、救いたい人の命を自ら奪ってしまったり、過去に犯した過ちによって心を病み、今なお苦しめられたりなど、読んでいて苦しいと感じるものばかりだ。
 これだけ挙げると、登場人物を苦しめてニチャる悪趣味なストーリーに見える。しかし、傍から見ても苦しむほどに登場人物を苦しめることで、それでもなお幸福を目指して希望への歩みを止めない姿によりそのキャラクターの信念に説得力が増し、人々の胸を打つ。そうすることで人々は「このキャラのように困難に直面しても諦めない人になりたい」とか「こんなに固い信念を持った奴の心が折れる瞬間が見たい!!!」と思うようになるのである。

5.君よく話が長いって言われない?

 素晴らしいゲームであるアークナイツ。しかし残念ながらインフレの波にのまれてしまったものがある。

 文字数である。

 最初の方はそこまでおかしくなかった。多くて3万字程度と、長めのネット小説の短編位であった。しかし、ストーリー6章になると少しおかしくなって10万字に到達する。ラノベ一冊の文字数が大体13万字と言われているので、実質ただでラノベが読める。しかしそれ以降のメインストーリーは最低10万字がデフォルトになり、第一幕ともいえるストーリーの最終章である8章は198,554字に到達した。正直話も難解になってくるのでストーリーを読んでいる何割かは雰囲気でアークナイツを読んでいるだろう。
 まあ百歩譲ってメインストーリーが長くなってしまうのは仕方ないと考えた。メインストーリーはいつでもできる。できるときに進めればいい。問題はイベントストーリーである。
 イベントストーリーは公開期間が決まっているのでその期間内にイベントを消化しなければならない。ストーリーが長いとその分時間が奪われるのであんまり長いと正直苦しい。一番最初のイベントストーリーは短くまとめられながらも見どころも多くあり、読んでも後味の悪くならない初心者に優しいストーリーだった。このとき約2万5千字。しかし残念ながらインフレしてしまったのである。
 211,223字。これが最新のイベントストーリーの文字数である。文字数が約8倍にもなってしまった。長ぇ!

一番最初のイベントストーリー「騎兵と狩人」のアニメPV見てくれ~
https://youtu.be/dmHets0pzas?si=bL-bKWnNqfxRjHQH

 アークナイツもあと少しで4周年である。周年イベントも近いので初心者は今が初め時かもしれない。みんな、アークナイツ、やろう!


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