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「かわいい」は呪いの言葉じゃなかった〜自問自答ファッション教室に参加したよ〜


2月4日、土曜日。自問自答ファッション教室に参加してきました。
自分の人生においてもはや最大のアハ体験ともいうべき経験をして、どうまとめたものだか悩んでしまい、感想が遅くなってしまいました。

結論から言いますと、
「あきやさんに背負い投げされた気分」
「こりゃ1人で考えてたら絶対出てこなかったわ」
「外から見てると分かることって物凄くあるんだな」

そんなこんなで、ものっっすごく楽しかったです!!!
(トップ画、グッチちゃんを撮影させていただいたので使わせていただいちゃいました💓)
これをお読みいただいているのはあきやあさみさん、そして自問自答ファッションについてご存知の方という前提で進めてしまいます。
こちらの本↓ばっちりサインもいただきました〜!

自問自答ファッション教室、当日

前日にひっさしぶりのパックをして、ソワソワしながら眠りにつき。
京王線府中駅に降り立ち、どきどきしながら会場の扉を開けるとあきやさんがいらっしゃって。
「わあ!あきやさんだー!本物だー!制服着てらっしゃる!」
「TOGAだ!」

と芸能人に会ったような気持ちに。
その後続々とご一緒するガールズの方々がいらっしゃり、たまたま同年代の方々だということも分かり。
ソワソワしながら教室が始まりました。
ちなみに13時開始でしたが、終わったのは確か20時。本気で濃密な一日でした…!

教室の内容については過去ガールズの皆様がnoteにあげてらっしゃったりしますのでここでは私が衝撃を受けた部分を抜粋していこうかなと思います。

キーワード集め


なりたい、似合う、好き、違和感。
それぞれのボックスの中にキーワードをあてはめていくワークでは、ワードは勿論入れている単語の量にも個人差が出ることに気付きました。
私の場合は「憧れ、なりたい」と「違和感」を感じるものは多いのですが「似合う、好き」が極端に少ない。
これは他の方々のワークを見なかったら気づかなかった部分です。
そして皆さんのチョイスするワードも「ああっ、そうですよね…!」と納得。ご一緒する方の輪郭がどんどん見えてきて個性が浮き彫りになるなとすごく面白かったです。
不思議なものでエモエピソードや個性が分かってくるとその人自身もすごくすごく素敵で愛おしく見えてきますよね。
聞いているだけでとても楽しかったです!

そして私にとって鬼門だったのは「かわいい」というワード。
この言葉に関しては過去noteでも触れたのですが、「好きだけど、好きじゃない」。
最初はどのジャンルにも入れず欄外にワードを追いやっていました。複雑な感情がありすぎて。
なぜなら「かわいい」のせいで過去嫌な気持ちになってきた。もういい大人だし「かわいいだけじゃ生きられない」「強さを身につけていかねばならない」のでは。そんな姿形のない誰かが言う言葉に縛り付けられていたんです。
内面的にもネガティブだし、声も低いし1人でいるのが1番好きだしいわゆる「かわいい性格」ではないような気がしていて。
そんな私がかわいいを纏うとまた「誰か」に「かわいこぶっちゃって、本当はそんなことないくせに」「かわいいって言ってもらえれば満足?」と言われるのではと怖かったんです。

でも、でも私は本当はかわいいものが好きなんです。
ハートのモチーフが好きだし、ジュエリーも大好き。キラキラちまちましたものやフワフワしたもの、繊細な細工も好き。
そして、恐らく似合うものもどのジャンルかでいえば「かわいい」もの。

それなのに「そうであってはいけない、そして私は違うステージに行くのだ!」と「憧れ」にあげている「洗練、大人っぽい、余裕がある」例えて言うなら背が高くて黒のロングコートをバサッと羽織れるようなお姉さんになってみたいと思っていた。
なので「憧れ」ワードにはモードを連想させるような言葉がずらりと並びました。
それはそれで大好きなスタイルだけれど、今思えば自分が身につけると思うと何か違う気もします。


分類したキーワードを踏まえ、教室の大トロ部分、「コンセプトづくり」に突入します。

コンセプトで背負い投げ


人生で何の縛りもなく、お金も才能も貰えたら何がしたいですか?


諸先輩のnoteを拝見し、議題については承知していました。
ただ、私はこの問題に答えを出せていませんでした。楽しいことはたくさんしたい。2拠点生活をして百貨店や美術館に入り浸る生活。
でも、「何をして生きるのか」がまっっったく出てきませんでした。
今の職業も続けたいと思ってはいないし、美術関連の仕事…いやでもクリエイターになりたい訳ではないし、かといってキュレーションというとまた違う気もする。

あーだこーだと悩みながら、憧れの人の話になります。
私は、noteの記事には書いていませんでしたがモデルの森絵梨佳さんが好きです。憧れというとまた分からなくなりますが、とにかく「好き」です。
カンワイイお顔は勿論のこと、メイクや表情1つであんなに多彩な表現ができるんだと。
ご本人の情報があまり多くは出てこないミステリアスさも含めてすごく好きです。
あんな風に表現ができたら楽しいだろうな。
あんな風に自分が土台になって咀嚼して表現を作り上げていくのはきっと楽しいだろう。

私は「匿名性」に強く惹かれています。
自分自身が有名になりたいとか、自分で1から何かを作り出したいという気持ちはあまり無くて。
それもあってか一切SNSに触れてきませんでした。自分の成果物が数字や何かしらの形になって評価されるのはむしろ好きなのですが、そこに「自己」は介在させたくない。
(noteは匿名なので書けるし、読んでいただけて反応をいただけるのは本当にありがたいです!むしろ意外と発信するの好きだったのかな?と思った位です。)
好きな人・憧れの人も名も知らないモデルさんだったりあまり情報がない人の方が強く心に残っています。サモトラケのニケみたいな。
すぐに「ああ、こういう感じの人なのね」とジャンル分けされないミステリアスさが欲しかった。

ただ、それこそ「モデルさん」をコンセプトにあげるのはあまりにも烏滸がましい気がしました。
心理的ハードルがとても高かった。

それでもあきやさんは追い討ちをかけてきます。
目がギンギンになってらっしゃる(気がした)

「才能も、全部ですよ!!…何がしたいですか?」



「もでるさんが……いいです……」




土下座する位首を垂れながら捻り出した言葉に、自分でもびっくりしました。
と同時にものすごくすっきりしました。
ああ、私結局そうなんじゃん、ちゃんとそこの欲があるんじゃん、と。

さらに追い討ちをかけられます。

「どんなモデルさんがいいですかねえ」
「もち子さんね、なりたいワードが全部こう、「なんかいい感じ」みたいにフワッとしてるんですよね…」
「本当はお好きなもの、あるんじゃないですか?」
ううう。グサグサ。あきやさんにはバレている。そうです。私は。


「か、かわいい、が好きです……」


全面降伏です。
背負い投げされました。
私の色んなしがらみやら不要な謙虚さやら何やらをひっくるめて全肯定せざるを得なかった。

もうこの辺りで頭がカンカンになってきていて、あまりはっきり覚えてはいないのですが、他の参加者の方から「オー」と、ああやっと観念したな、というような拍手を頂いた気がします。
多分他から見てれば「いやどう見たってそっちやん」ということだったのでしょう。

1人で考えていたら辿り着けなかったコンセプトに、観念して辿り着きました。



「自信があって、かわいくて、余裕がある 色んな表現ができるモデルさん」



これが私のコンセプトです。
あえてシン・仮・はつけないでニュートラルにしておきたいなと思います。
これはあくまで始まりだから。
ああ、とってもとっても恥ずかしいけれどとてもすっきりしました。
始まる前は
「一言でバシー!みたいなかっこいいコンセプト作りたいな〜」
なんてフワッと思っていましたが、結果長くなりました!
でも今の私にはどの要素も大切。

そしてご一緒したガールズの皆さんは本当に優しくて、お互い煮詰まってくると助け舟を出しあったりこんなワードはどうだろう?と勧めあったりとても良い環境でございました。
そして皆さん既にオシャレで色んな情報をお持ちで、何なら人生相談までさせてもらってしまいました。
この辺りも教室の良さですね。


さて。コンセプトが出来上がりました。
あきやさんのオススメブランドを拝見していきます。
ただここで困ったことが発生します。
私は、かわいいものは好きだけどモテ・異性受け・愛されみたいなものをキーワードから全て排除していました。
なので一般的なカワイイ・愛されブランドが全然ぐっとこなかった。
むしろモード系ブランドのかわいいもの、どこか強さを感じるもの、に惹かれていました。
この辺りは「私なりのカワイイ」をこれから見つけていきたいなと思っていますーと思いながら教室を終え、その日の帰りにあきやさんから教えていただいた「ここら辺見てみてください」と言われたアカウントを覗いてみたら顎外れるかと思うくらいかわいくて、そして私のフィールドだな!と、ぴしゃーん!と来るものがありました。

「こりゃ、勝ち戦だな!!」

考えてみればなぜアウェーで戦おうとしていたのか、という話なのですが。
あきやさんにはお見通しだったのかな、、魔法使いあきやさん、、!

モードも好き、だけど多分主戦場ではない。
かわいいもの!の中から憧れ要素のモード感を足していきたいのだと気付きました。
服はかわいい、小物はかっこいい、とかね。

そして以下が私が教室後にあきやさんに送りつけた感想文です↓

コンセプトも、かわいいだけじゃきっとだめだ=大人だしかっこいい方面で行くべきなんじゃないかと自分そっちのけで考えたりしてしまっていました。でも本来自分のありたい姿に戻ってきた気がします。何であんなに悩んでいたのか今じゃ滑稽だな〜と笑っちゃう位です。ずっとかわいいもので囲ってきたのに!と憑き物が取れたような気持ちです。
変な話ですが、「かわいい」なら全て許される気がする、自分の変な完璧主義さえもとっぱらえそうな、性悪説の呪いさえも解けるような気がしています。
新しいものを取り入れていくべき、新しい場所に行きたいと思っていたけれど結局自分の好きな方に帰ってきたなあと。



私にとって「かわいい」はある種呪いの言葉でした。でも自分を少し肯定できた今は魔法の言葉のように感じます。
かわいいから、いいじゃない。
かわいいなら、いいじゃない。

肩の力がすっと抜けてくれた、腹落ちしてぐっと力を入れられるようになった。
多分、「かわいい」は私を傷つけてなんかいなかった。私が認めないことによって自信がなさそうに見えて、そこにつけ込まれただけで。
嫌いじゃないよ、本当は大好きなんだよ。
そう思えたら、なんだか強くなれる気がしてきました。

あくまでも私の場合は、ですが自分の考えるままに憧れ要素の「大人っぽい」とか「知的」辺りをキーワードに入れたら、全然違う自分に嫌気が差して、自分で自分を苦しめてまた自信が無くなって、という無限蟻地獄にはまってしまった気がします。
自分のフィールドに戻ってこれて良かった。


そしてこれは余談ですが実を言うとファッション教室に当選してから本腰入れて自己分析を始め、あまりにも深淵に沈んでしまい、自問自答が怖くなり少し心理的な距離を取った時期がありました。
これは寝かしつけしながら深夜に考えすぎたり、元来のネガティブで一つの問答を突き詰めすぎる性格のせいだと思います。
参加する直前まであきやさんもガールズの方々も絶対優しいだろうとは思いつつ、そして楽しみが1番ではあるものの自分の矮小さを実感して号泣してしまうのではないか(涙腺弱めの30代)とやや不安でした。
でもそんな心配は本当に本当に杞憂で。
終わった後はもうね、すっきりしてアドレナリンやら何やらで大爆笑したい気持ちになりました!
キングダム読んでるような気持ち。
「ウオオオオ!勝ち戦じゃ!!」(そんな台詞は無い気もする)

もちろん1人でも自問自答はできるし楽しいけれど、1番深い部分を考える時はメンタルがやられているな、とか低気圧にやられている時、そして深夜は「あかん!」そして「朝やろう!」の精神だとよりハッピー💓に考えられるなあなんて思いました!
何よりも楽しんで取り組むとセルフラブに繋がりますね🫶

長くなりました。
結論、自問自答ファッション教室、とってもとってもおすすめです。
また時間をおいて講座も受けてみたいなと思いつつ、今はまだこの余韻に浸ろうと思います。


お読みいただいてありがとうございました!

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