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第5話:いざお教室スタート・・・あれ?

注意:当時の状況を思い出して書いてみた結果、当時の私がかなり感じ悪い事に気づきましたが、それもまた小受の世界ならではなので、そのまま書かせていただきました。ご了承ください。

以前、お教室に通う事にした時の決断理由の一つに、ビシッとした子に囲まれることによって、つられてビシッとなってほしい、という理由があったのを覚えているだろうか。(別名・他力☆本願)

体験授業を終え、いざ初めての授業へ参加しにいった私達親子。クラスの生徒は以前から通っている子がほとんどだったが、何人か同時期に入会した子も一緒であった。そこで私は少し拍子抜けする。なぜなら・・・

周りもあまり「ビシッと」できていなかったのだ。

20201016_普通クラス

サーキットの指示をパーフェクトにできる子はもちろんおらず、全員が全員、最初の子の真似をしたまま間違える(もちろん我が子も)。発表の場ではそもそも声を出せなかったり、先生が3度、4度と言うまで指示が耳に入らない子もいた。まあ最初はこんなもんなのか。。ここからみんなレベルアップしていくんだな?と、思っていた。

しかも、体験の時に好印象を抱いていたエレガント先生はおらず、ハキハキ先生も隣のクラスでの授業を担当していた。ただ娘の担任であるゲンキ先生(仮名)もなかなか頼もしい先生ではあったので、そこはあまり気にならなかった。

そのまま数週間が過ぎるも、クラスメートも我が子も期待していたほどの変化は見られず、残り半年という時期での授業ペースに疑問を抱きはじめていた。引き続き指示は聞き間違えるし、それぞれのスキルも飛躍的に伸びる訳でもなかった。相変わらず発表で一言もしゃべらない子もいる。一度、おそらく他塾から来たであろうシャキッとしたA子ちゃんが加わった事もあったが、次週にはいなくなっていた。

また、クラスに緊張感がまるでない事も気になっていた子供に緊張感がないのはもちろんだが、観覧しながらずっと世間話をしているお母さん達もいるくらいで、保護者達の緊張感が皆無だった。親が横でずっと喋っているのに子供だけが集中できる・・かなぁ??間に合うの?と内心焦りを感じ始めていた。

一方娘はというと、授業の感想はいつでも「楽しかった!」であったので「まあ、楽しく対策できているなら良いのか・・・?」と腑に落ちないまでも、甘んじて通う日々が続いていた。

ところがある週、担任のゲンキ先生が不在という事で、代理で「ベテランの先生」が授業を担当した事があった。

ベテラン先生「今日は・・まず、そうね。コーンを・・・えーとどこに置きましょうかね。コッチ!コッチに置くわね。まず、コーンまで走ります。コーンまでスキップ・・・あ、いや走ったら、コッチの足でけんけんして戻ります。そのあと、平均台を歩いたら、今度はコッチの足でけんけんしてー、えーと・・・ソコまで行きましょう!あ、スタートは笛ですよ!いいですかー?」

えっ(ドン引き)

「あれこれそっちこっち」と指示語が多くて何を言っているのかわからない。説明の順序もめちゃくちゃ。言い間違え多いし、実演も機敏とは言い難い。失礼ですが、近所のおばちゃんだってもう少し上手に説明できるわ!!レベルの説明だったのです。しかも、今後ゲンキ先生が不在の時にはこのベテラン先生が毎回担当するという事もわかってきた。

こ・・これにお金は出せない(汗)

その頃ようやく、隣のハキハキ先生のクラスの様子がまるで違う事に気が付きます。ハキハキ先生の快活な声による、シンプルでわかりやすい指示。一度言われただけですぐに動く子どもたち。漂う適度な緊張感。え、これ同じ学年???(そして同じ月謝??)

20201016_選抜クラス

そして、更に気づいてしまった。一度だけ加わったものの、次週には消えていたA子ちゃんがハキハキ先生のクラスに移っている事を。

想像できる・・想像できるぞ・・・!!体験したクラスのレベルが低く、「これでは入塾できない」と塾に伝える→「では特別に、選抜クラスでどうぞ」という親と塾のやりとりが容易に想像できる・・・!(ちなみに弁明しておくとA子ちゃんは本当に受験レベルが高い子だったので納得の采配ではある)

いやこれは甘んじている場合じゃなかった。汗

実は選抜クラスに上がるための条件は既に聞いていた。いくつか条件があるが、まずは月々の模試で高い偏差値を取る事が能力を示す最大ポイントであった。先生に直談判してクラスを変えてもらう、という選択肢もあったのかもしれないが、娘が現在のクラスで実力を示せていない以上、移った先でクラスメートの足をひっぱる事にもなりかねない。もしくは、いきなりレベルの高い子達に囲まれて娘の自信を崩す事にもなり兼ねない。

とりあえず模試で説得力のある点数を出す → 点数が出たらすぐに交渉してみよう!!

という作戦で行くことにしたのだが、、、

これがよくなかった。

非常によくなかった。この焦りがのちに地獄の負の連鎖を生み出すきっかけとなってしまうのだった。。。

続く!

当時の自分に教えてあげたい事

今回も最後まで読んで下さってありがとうございます。

お気づきでしょうか。

今回あたりから既に目的が「志望小学校に合格する」から「お教室で高得点を取る」事に徐々にすり替わっていることを。。!ハハハ!

これは大分後になってからわかった事なのですが、元々娘の通う園では受験生が9割超えを占めるほどだったので、園生活を過ごしている時点で娘の基礎的な受験レベルは割と高かったようなのです。

また、そんな園児を世間の「平均値」として認識していたので、私達の目も相当肥えており、故に通常クラスのレベルが低いと感じてしまったのかもしれません。体験の時にエレガント先生にロックオンされていたのも、そういった娘の表面的なスキルを感じ取っての事だったのだろうか。。

選抜クラスについてですが、、塾側の事情と、親の希望の中間地点を探るのが難しかったような気がします。(もう大分前なのでうろ覚えですが。。)

塾としては、洗練された子のみを集めて、相乗効果で精鋭を育てたい。(ガチャガチャした子がいるとクラス全体の集中力が落ちて授業の質が下がってしまうので。)この年齢の影響されやすさは凄まじいので、塾の気持ちはよくわかります。一方で、会員を増やさないと経営も成り立たないという課題も抱えています。そこで「選抜」と「普通」クラスを分けたのでしょう。

ただし普通クラスも、ある程度のレベルに達している子を入れないと、授業が成り立たない。一番塾にとってラッキーな存在は、ある程度のレベルには達しているけれど、普通クラスで甘んじてくれる家庭だと思います。(本当におこがましい話ですが、状況から鑑みるに&後の交渉時の反応から見て、我が家は正にこういった家庭だったのかな、と思います。)

一方、私達親としては、最初から精鋭の中で育ててほしい。娘も周りに影響されてシャキっとしてくるはず!・・娘の影響されやすさを知った上で、我々はそう確信していた。しかし同時に、それが自分達都合すぎると思っていたし、せめて足を引っ張らないレベルであると証明しないと。。と考えていました。なのでとりあえずは、目の前の模試を頑張る事にしました。

モンスターペアレントだと思われたくなかったし、先生との信頼関係を壊したくなかったという事がありこの方法を取りましたが、結果的にかなり遠回りをしてしまう事になります。

人としては正しかったけど、戦略としては間違っていたのかな、と今思い返して思います。

入塾のタイミングで選抜クラスへの交渉をしなかったこと
・偏差値を上げないとお話にならん、という事実に気づくのが遅れたこと
・娘が3月末のどんジリ生まれであるという事実を忘れていたこと

これらの点が今となっては悔やまれます。

このタイミングで他の塾に行くのもアリだったな、と思います。(入会金無料だったんだし)ハナから納得の行く授業が受けられる所に移る、という選択肢を見落としていました。結果的に、このあと2ヶ月ほど納得のいかない状態で授業を受け続ける事になります。残り期間が短いからこそ、さっさと転塾するのもアリだった!うん!

反省の結論としては、ギリギリになってからお教室に通うのであれば、1週たりとも無駄にしないよう、自分が実際に参加するクラスを見学しよう!合わないと感じたら次!である。

それではまた次回!


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