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3/31のSexyZoneへ

今日でSexyZoneは卒業を迎えます。
いま生配信を観終わってこれを書いています。

わたしは、あの夏、SexyZoneに出会わなかったら、この場所には住んでいないしこの仕事もしていなかったでしょう。
だからSexyZoneにわたしはものすごく感謝しているのです。

2021年の夏、わたしはSexyZoneと再会しました。
なぜ再会かというと、ちょうどきみたちがデビューした頃、モリモリに嵐を応援しており、毎日楽しく過ごしており、すぐそばでデビューしたきみたちのことも目に入っていたからです。

きみたちがデビューしたときの煽りを今も覚えています。
『ポスト嵐』
ニュースや新聞で見た時、「ポスト、って自称するもんなんか?」と思ったから強烈に覚えています。

きみたちの初めてのMステも嵐と一緒でしたね。
ちいさくて、しろくて、頼りなくて、風磨くんが同い年なことをこの日知りました。
その時のわたしは、嵐のCMやWSを録画したら出演部分だけをトリミングしてダビングするという細かな作業に命をかけており、例え嵐と仲良しのグループの出演があっても容赦なく切り取るという運用をしていたのですが、何故かその日のSexyZoneだけはトークも歌披露も全て切り捨てず取っておいたのです。
(この気まぐれに10年後感謝することになります。)
勝利くんのお顔が、好みの濃いめハッキリタイプで、潤くんを感じたからというのもあるかもしれません。
だからハングリー!に出ると聞いて、勝利くんを観るために録画して観たりしていました。

わたしはその後、2017年ごろ嵐を離れ、大学生を少し長めに満喫し、社会人になりました。
土日は休めず、有休などなく、朝5時から勤務し16時に終了、業務量が膨大なため定時には帰れず19時や下手したら21時に帰り、そして寝て、また翌日は3時に起きる。
自分で選んだとはいえ過酷なブラック企業に就職しました。
でもそれでも良かった。
特に趣味もなく、別に土日休みでなくても構わなかったし、趣味がないから使うこともないお金はどんどん貯まるし、まあこんな生き方をしていくんだろうと思っていました。

そんな2021年の夏、平日の休みにわたしは美容院に行きました。
いつもの担当さんはドラマが好きで、毎クール1話は全て録画してチェックするんだという話を何度もしていたので「今期のオススメは?」と、見もしないのに話の流れで尋ねました。
担当さんは「彼女はキレイだった!韓国ドラマのリメイクなんですけど、ケンティーがやってるんですよ!」と言いました。
「はあ、ケンティー」わたしの中でのケンティーは、ニセコイと銀の匙でした。
ひょろっとしたホストみたいな人ね、と思いながら話を聞き、かのキレとはどんな話かを教えてもらいました。
その後カラーをし、何か読まれますか?との問いに、いつもは読まないのに気まぐれを起こしてじゃあMOREを、と頼みました。

そのMOREに、ケンティーがいました。
覚えていますか?きみたちが10周年のとき、一人ずつMOREで長文インタビューを載せてもらっていたことを。
その記事でわたしはSexyZoneが10年なのだと知りました。
あんな、ひょろひょろで、頼りなくて、子どもだった彼らが10年経ったのかと驚いてスマホで検索しました。
わたしが知っているのは、3人体制になったことと2018年に24時間テレビをしたこと、聡ちゃんがパニック障害でお休みしていることだけです。
調べてみると聡ちゃんは復帰しているし、代わりにマリウスがお休みしているし、紛うことなく10周年なんだと知りました。
そしてVS嵐の後番組に勝利くんが選ばれていて、ドッキリで風磨くんはブレイクしていて、来月シングルが出るのだと。

家に帰ってYouTubeでLet's Musicを観て、この曲が好きだ!と思いました。
何度も何度も聞きました。
この、好きだ!と思ってから何度も何度もの期間はたった3、4日だったかもしれませんが、わたしにとってはそれほどまでにインパクトの大きな発見で、新しい世界で、もっと知りたくなる世界でした。
仕事をしながらさらに勉強し、もっときみたちを観たい!と思いました。
来月のシングルまで待てませんでした。
その時の最新映像だった、POP×STEP!?を買いました。
ワクワクしながら到着を待って、やっと観られる日がきて、そして出だしの3曲でおちました。
極東ダンス、RTT、BONBONTONIGHT、これは今でもわたしの思う最強のセトリの一つです。
BONBONTONIGHTの冒頭に、遠景からスポットライトが四人に集まるあの瞬間に、わたしはきみたちの虜になりました。
最後に5人それぞれの色の道が伸び、そこを駆けていく姿を見て、この人たちはトップアイドルになる、世界を牽引していく煌めきを持っている人たちだと直感しました。
いつも「売れる」の代名詞を「国立に立つ」としてしまうのは嵐がそこに立っていたからで、限られた人しか立たないステージだからなのですが、そこを目指す時点で嵐より上にはいけないよなと思っていました。
知っているゴールを目指すのかと。
でも彼らならまだ見ぬ世界を見せてくれるのではないか、そう思いました。
それをファンとして見たい、感じたいと思ったのでした。

翌日、仕事の昼休みに、車の中で弁当を食べて、FCに入会しました。
嵐のときは郵便局に行ったしライブの申し込みも電話だったよなあなどと思いながら即日入会し、わたしはきみたちのファンとなったのです。

そして、思いました。
この仕事ではきみたちを充分に応援できない。
ライブの多い土日は休めず、有休なんてあってないようなもの、シフトは突然代われと言われる可能性もあり、休みの日は疲れを癒すだけで何もできないことだってある。

転職しよう。

ひと月後、わたしは仕事を辞めました。
そしてこの機会に、大学生の時に一度落ちて諦めていた職業に挑戦しようと試験勉強を始めました。
毎日自宅で12時間近く勉強し、たまにきみたちを観て自分を鼓舞し、だめになりそうなときに「頑張ればなにかいいことがあるはずだ」ときみたちの顔を見て、そうして翌年の6月、試験を受け合格しました。
年齢制限的にも最後のチャンスを掴みました。
その頃はじめてきみたちのライブに当選し、はじめてきみたちを生で見ました。
ザ・アリーナの横アリ公演でした。

面接は厳しいものでしたが、仕事を辞めて1年後に今の職場に内定をいただき、年末に引っ越して、実家を出ました。
ちょうどその頃、きみたちの初ドーム公演で東京に行きました。
席は一番上の端っこでした。
でも真正面から全てを見渡せる場所は、ここでしか見られない景色で、細かな演出だけではなく、音に合わせた照明や天井を使った演出にわたしは心の底から楽しむことができました。
どの席も同じ値段、これは中居くんから潤くんが言われた言葉です。
そんな潤くんの指南もあったであろう風磨くんが、そのイズムを継承しているんだなと感じ、勝手にエモくなって帰り道泣きました。

春から新しい職場で働き始め、きみたちの仕事もそれぞれ余裕を持って追えるようになっただけではなく、夢だった仕事での楽しさや新しい世界の友人と出会うことができ、わたしの人生は変わりました。

君たちに出会ってなかったら、きっと知らなかった世界です。

明日になったら、きみたちはSexyZoneじゃなくなります。
きみたちはきみたちとして存在するけれど、その「SexyZoneという在り方」を愛していたわたしはただただ寂しく、苦しいばかりです。
この2ヶ月間ずっとわたしはどうあるべきだろうと考えてきました。
でも、今日の配信を観て、中身は変わらないのだと、目で耳で、思い知りました。
好きだ!と思った中島健人と、菊池風磨と、佐藤勝利と、松島聡と、マリウス葉のまま、パッケージが変わり生きていくんですね。

でも、まだ、わたしには時間が必要です。
まだ新しいパッケージをしっくりさせるにはたくさん乗り越えなければならない思い出や気持ちがあります。
いつか、きみたちを新しい名前で、新しい関係を当たり前だと思えるようになったらいいなと思っています。

そして中島さん、わたしがきみたちに出会うきっかけとなったのはあなたのおかげです。
あなたがいてくれなければ、わたしがきみたちに出会うことはありませんでした。
ありがとう。
あなたの選択を応援したいけど、今はまだ、未練があります。
もう少しだけ時間をください。
わたしがSexyZoneにかけていたり、願っていたり、祈っていたことは、これだけの時間じゃ諦めきれないのです。
わたしが(勝手に)抱いていた「夢」や「願い」を諦め切れるように、どうか高く羽ばたいてくれるよう祈っています。
風磨くんじゃないけど、「しょうもないところで負けたら許さない」からな。

明日からは3人のグループを引き続き応援していきます。
中島さんも、マリウスも、いつかそれぞれの道を同じように応援できる日を楽しみにしています。

ではまた、

バイバイ!SexyZone!

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