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【019】北アルプス国際芸術祭行ってきたよレポ(上)【あの】

 こんにちは、あのです。

 気づけばもう10月です。秋も深まってまいりましたが、今日は暑かったですね。まだアイスがおいしく食べられるかな……バターアイス食べたいな……パルムのピスタチオも気になるな……。

 ところで皆さん、「北アルプス国際芸術祭」はご存知ですか?(唐突) 10月2日から11月21日まで大町市で開催されている、国際芸術祭です(深刻な語彙力不足)。日本をはじめ、様々な国のアーティストが作品を出しているのですが、餅果実運営のあのとたさかはその初日にお邪魔しました。タイトルにはレポとありますが、日記のような感じです。どうぞお付き合いください。


1. ※知らない人についていってはいけません

 まず、ネットで購入した前売り券を引き換えるため、私達はインフォメーションに向かいました。するとそこで、一人のおじさま(以降Aさんとします)が声をかけてきました。

 どうやらチケットの購入方法などがわからないようで、(私は人見知りを発動していたので)たさかさんが説明をしていたところ、なんやかんやでAさんの名刺をいただきました。急展開。

 さて、先ほどこの芸術祭は大町市で開催されていると書きましたが、本当に大町市全体に作品が展示されています。見てこれ(北アルプス国際芸術祭の公式サイトに飛びます)。大町市は長野の市町村面積ランキング5位を誇る広さ(参照:くにとりサーチ)なんだぜ……。

 全て見て回るには車移動が必須。一応オフィシャルバスも出ていますが、市街地エリアだけでもかなり作品が展示されているので、そこを歩いて回ってちょうどいいかなと思いながら歩いていたところ。またまたAさんと遭遇。そしてなんとAさんに車を出していただくことに。どういうこと???

 (Aさんは本当にご厚意で乗せてくださったのですが、こうして文章にして客観的に見るとマジで危ないなと思います。よい子の皆さんは安易に人について行かないでください……)

「どこ行きたいの?」

「あーじゃあ……ダム(市街地から一番遠いエリア)で」

 Aさんのお言葉に甘え、私達はダムエリアに向かいました。出会ったばかりの見知らぬ大学生二人を乗せてくださったAさんに、改めてこの場で感謝します……本当にありがとうございました。


 ダムエリアに向かう途中、「大町山岳博物館」にも連れていっていただきました。なんとAさんはアーティストの方で、彼が作ったカモシカの彫刻が入り口に飾られていました。凄すぎ。

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 隣接する動植物園では、初めてライチョウを見ました。本当にいるんだ……カワヨカワヨ。(写真はタイミング悪く、部屋に戻るところしか撮れませんでした)

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 大町を見渡せる、博物館の展望台。博物館には、北アルプスの動物や自然に関する資料がたくさん展示されていました。特にいろんな種類の石がメチャメチャあったのですが、私は地層や地質について全く知識がないので、そういうのが好きな方の解説が欲しかったですね……。

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 博物館をあとにした私達は、仙人岩と七倉ダムに向かいます。車内はAさんの人生相談室になっていました。やはり亀の甲より年の功ですね……。


2. ダムエリア――芸術ってなんだ!?

 さて、早速一つ目の作品、トム・ミュラー「源泉」を紹介したいのですが、私は重大なミスを犯しました。写真を撮り忘れた……。(たさかさんに提供していただきました。ありがとうございます……!!)

源泉(北アルプス国際芸術)

 この岩全部作品です。それアリ……?? この画像には写っていない? かもしれませんが、ポンプで水を汲み上げ、岩の上から人工的な滝が流れています。左下にある霧も人工的なものです。一旦、公式サイトより作品説明を引用します。

高瀬川の上流から流されたと考えられている全長22m、高さ9mを超える巨大な仙人岩。傾いているように見える岩石によってできた洞窟には、不滅の仙人が住み、悪魔から地域住民を守っているという言い伝えがある。この洞窟は長い年月をかけて川が岩を削り取ってできたと言われており、作家は川と岩石の相互関係を表現するために、ポンプで川から水を汲み上げ、岩の頂上から放出して人工の滝をつくる。また、岩の底面からは霧発生器によって蒸気が発生し、仙人岩の精神が呼び起こされる。観客は1日に数回、その光景を目撃することができる。(北アルプス国際芸術祭公式サイトより)

 実際、メチャメチャ大きい岩はそれだけで存在感が凄く、ただただ圧倒されたのですが、これを「芸術作品」として鑑賞するとなると、自然の巨大な岩に人工の滝作ったら作品になっちゃうの? というのが、あまり芸術に造詣がない人間の率直な感想でした。絵でも立体でもいろんな素材が使われるけど、ハチャメチャに大きい自然の岩を使おういう発想がすごいな……。


 続いて、七倉ダムにある磯部行久「不確かな風向」を見に行きました(これはちゃんと写真撮ってました)。またまた公式サイトより説明を一部引用させていただきます。

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エコロジカル・プランニングの手法にもとづき実際に測量調査し収集した風の流れのデータを視覚化することで、長い時間をかけ水や風、さまざまな自然の流れが変わっていく現象を150m×300mのライフ・サイズにして現場で体験する。(北アルプス国際芸術祭公式サイトより)

 私の写真だとちょっとわかりにくいのですが、ナスカの地上絵のように白い石を置いて模様を描いています。もう少し時間が経って落ち葉が増えれば、より模様が鮮明になるのではないでしょうか。季節によって色合いや雰囲気が変わるのは、自然を使った作品ならではですね。トム・ミュラーの「源泉」も、冬に見たらまた別の印象を受けるのかなと思いました。

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 ダムもきれいでした。

 どちらの作品もまさか見れると思っていなかったので、Aさんに乗せていただけて本当によかったです。縁って不思議。

 そしてまたAさんに駅前まで送っていただき、喫茶店でパフェを食べて腹ごしらえをしたら、市街地エリアの探索です。市街地エリアにある作品はなんと14点。はたしてどれだけ見て回れるでしょうか?


(後編に続く)


参照(五十音順)

大町山岳博物館:https://omachi-sanpaku.com/information/

北アルプス国際芸術祭:https://shinano-omachi.jp/

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