あの頃っていいよね 2
○:で、どこ行くん?
菜:え?決めてへんよ?
、、、、、、え?
○:あんなに元気よく言っておいて?
菜:うん!
○:そんな曇りない目で言わないでくれ……
菜:なんかそう言ったほうが青春ぽいやん?笑
○:いや、、まぁ、、それも……
○:いや、そうとはならねぇわ笑
菜:ぶぅ、、つまんないのぉ〜
なんだろ、、あの頃と変わらない
菜緒は有名人になって自分とは住む世界の違う人間だと思っていた。
たしかにそうなのだろう。輝く世界を魅せ
人に元気や夢を与え続けながら自分の苦労など見せずに、時折それを美化されながら描かれる
そんな光と影を巧みに使い分けられるそんな人が
俺と同じ人間なはずないと……
でもそれは俺を含めた一般人の考えなのだろう。
菜緒もひとりの人間
楽しいこともあれば辛いことももちろんある
その時に顔に出さないだけで人間としての感情を失ったわけではない。
○:なんか、、なお変わってないな笑
菜:え〜なお ちょっとは大人になったと思ったのに
○:そういう意味じゃないんだ俺の言ってることは
菜:ということは……
○:ん?
菜:ど、どこ見てん…!変態!//
○:ちゃうわ!!笑
菜:結局ここに来るんやな笑
○:まぁここが1番落ち着く
ここは俺と菜緒の家から5分ちょっとの小さな公園
ここはよく菜緒と俺が帰りに寄り道した場所だ。
小学生の頃からずっと何かあればここに集まって……いや。小学生の頃、菜緒は今から考えられないくらいにアクティブだったのでよく連れ回された。
俺たちは同じ高校には行っていない
それは皆さんもお分かりだろう
菜緒は15歳でアイドルになった
ひらがなけやきという当時、欅坂の妹としてアンダーにもなりえたグループ
ただそこから怒涛の快進撃を成し遂げ自分たちの個性やグループとしての在り方を作り上げていった。そこからは、、説明する必要も無いですね笑
菜緒からアイドルになると言われたのは
中学を卒業する1ヶ月前だった。
俺はファンではなかったので8月に合格したのを知らなかった
それに中学3年になる年、菜緒は凄く忙しそうにしていた。それもあって俺も部活やなんやらでお互い時間を合わせることが難しくなっていった
今振り返るとあの言葉が出てくる…
中学2年の12月ここで菜緒に言われた
菜:○○さ〜ん……○○さーん!
○:おっ、、びっくり笑
菜:なおがいるのに考え事なんて〜
ゆるさへんよ?
○:ごめんごめん笑 ちょっとね
菜:○○も昔から変わってないやん
私が隣にいるのに…もっと見てくれたっていいやん、、
○:拗ねんといて笑 ぷく顔がかわいすぎるから
菜: ……// バカっ///
○:ははっ笑
これ多分今を逃したら聞けるチャンスは、もう……
楽しいからこそ聞くべきか俺は迷ってしまった。
つづく?
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