パン屋さんから始まる恋 3
あれから何か起こることもなく気づけば2週間近く経過していた。
美穂:そういえば〇〇さん、美玲さんには伝えたんですか?
〇:いや、、それがまだでね……
美穂:もうダメじゃないですか〜
〇:なんか考えれば考えるほど僕なんかが告白なんて……ってねぇ、、
美穂:ほんとに、、美玲さんもあんなに美人さんなのになんで〇〇さんのこと……
〇:ん?美穂ちゃん今なんか言った?
美穂:あ、いやなんでもないです笑
私掃除行きますね
〇:あ、じゃあお願いね〜
そう。美穂は相談に乗っていたのだ
〇〇のもそうだが
美玲の方にも
【さかのぼること1週間前】
〜美玲の家〜
美:みほちゃん、、どうしよぉぉおお……
美穂:美玲さん……ちょっとかわいい笑
美:みほちゃんに言って貰えるの嬉しいけど!
そうじゃないのぉぉ!
美穂:ごめんなさい、つい笑
でも1つ聞かせてください
美:なにー?
美穂:なんで美玲さんのような綺麗で可愛い人が
正直どこにでもいるようなふつーの〇〇さんのことが好きなんですか?
やっぱりパン作ってるからですか?
美:まぁパンもちょっとあるけど笑
……ちょっと長くなっちゃうかもだけどいいかな?
そういいまっすぐ美穂を見る美玲
美穂:わかりました。しっかりと
美:ありがと。
でね?私、、私ね……?大学生だった頃ちょっと嫌がらせみたいのを受けてたの。
美穂: ……。
美:まぁそんな大学生になって、、そういうことされるなんて思ってもみなかったんだけど、、
ゼミは良かったんだけど、サークルでね……
美穂:サークルってあの生徒会サークルですか?
美:あっそっか、みほちゃんは同じ大学だから分かるよね笑
そのサークルで合ってるよ
美穂:まぁ、、あそこあんまりいい噂聞かないですし……大学の催し物だったりオーキャン、学祭とかの企画・運営とかしてますもんね
生徒からは低くても教授たちの評価も高いですし
美:そうなんだよね笑
私もここなら色々な人がいて楽しいかも!って
入ったんだけどね、、
美:私がいると輪が乱れる?って言ってた気がする
ちょっと可愛いからって調子に乗ってるみたいな?
美穂:ひどい、、、そんな事で美玲さんを……
美:それである日、大学の誰も来ないようなすみっこで1人泣いてたことがあってね?
そしたらそこに
美穂:〇〇さんが来たと
美玲:うん。
【約7年前】
美: …………。。
〇:佐々木先輩、、?
美:んぅ?
〇:だ、大丈夫……じゃない、、ですよね
美: ……っ
〇:と、隣失礼しますね
…………。
隣に座ったものはいいものの目の前には先輩が泣いている。
そんな状況でなんて話せばいいか分からなくなっていた
〇:せ、せんp….
美:〇〇くん私、、、
〇:はい、、
美:パンが好きなんだ
〇:あ、はい、、よく食べられてますよ…ね
僕にもよく、くれますもよね先輩
美:いつも美味しくていっぱい食べちゃうんだけどさっ
今はパン食べてもあんまり味しない……
それになんか美味しくない気もする、、
〇: …………。
美:なんでなんだろ、、いつも……美味しいはずなんだけどね、、笑
……うぅ、、。
〇:せ、先輩、こっち向くこと出来ますか?
美: ……っ、ん?いいよ
はいっ
ぎゅっ
美:ま、〇〇くん……
〇:す、すみません 急に
でも泣いてる先輩見てたら何とかしたいって気持ちが溢れて…それで
美:嬉しい、、、〇〇くんの優しい温もり感じてるよ?
〇: ……。先輩はひとりじゃないです。ぼくがついています
だから困ったことがあったり泣きたいことがあったりしたらまたいつでも僕に相談してください。
美:〇〇くん、、、ありがとう……うぅ、、、。
美穂:そんなことがあったんですね
〇〇さんのことちょっと見直してしまいました私
美:いまのちょっと抜けてる〇〇くんとは違うよね笑
美穂:たしかにそうですね笑
(まぁ、美玲さんもなかなか天然だけど、、、笑)
美:その後も色々〇〇くんと過ごしたりしていくうちにいつの間にか、、好きになっちゃって……//
美穂:おっ、、照れてる美玲さんも超可愛いですね
美:ちょ、ちょっと美穂ちゃん//笑
美穂:でも〇〇さん彼女とかいなさそうですし
美玲さんみたいにグイグイ来てくれる人ならイチコロな気しますけど
美:私も結構好きって伝えてるつもりなんだけどな〜
美穂:もうここまで来たら直接行っちゃいます?笑
美:えぇ……/// でも、もう言ってもいいかも
というか伝えたい!!〇〇くんにこの気持ちを!
美穂:す、すごい、、熱量……
美:みほちゃん、私やっぱり今から伝えてくる!
ちょっと留守番お願いね!
美穂:あっ、ちょっ、、美玲さん!!
って行っちゃった、、、速すぎる……
家を飛び出し〇〇の所へ向かう美玲
今日はお店はお休みなので〇〇の家へ走る
走れば5分とかからない
〇〇の家が目に見えるところまで来た
美:あとちょっと……!
その時、ちょうど〇〇が家から出てきた
美:あっ、、!〇〇くn…..
咄嗟に美玲は声をかけるのをやめてしまった
なぜか?
美:だ、誰?あの隣の人、、、
美玲の視界に入ってきたのは
〇〇の家から出てくる1人の若い女性
美:すごい仲良さそう……
笑顔で会話している2人を美玲はただ見ているだけしかできなかった。
つづく……?
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