反対なようで一緒な二人
〇:今日も終わったなぁ……
学生レベルも12(18歳)まで到達すると放課後の使い方も洗練されてくるって感じで
〇:ちょっと本読んでから寝るか
みんながいなくなって足音がまばらになっていくこの時間。
少しの喧騒と10月だからこその夕陽さんは蛍光灯合わさっていい間接照明になる。
〇:ちょっと寝てから帰るか
本を読んで寝るというこのルーティン
俺にとっては誰にも邪魔されない安らぎの時間なのだ。
??:あーーまた寝てるの?
と思ったら、かれこれ12年くらい付き合いがありそうな声が聞こえてきた
〇:ほのか?
ほの:そうだよ!って顔あげてよ〜
〇:ムリだ、今とてつもなく気持ちいい睡魔ってやつが御来店なんだ
ほの:ふ〜ん、私より睡魔をとるんだ〜
〇:そうなんだ、だからごめ…..
ほの:じゃあ〇〇が起きるまで私も隣にいよ〜っと
〇:、、、え?
ほの:ってか、ふわぁ〜
〇〇見てたら私もちょっと眠くなってきたなぁ
〇:はっ、え?なんでほのかが寝ようとしてんだよ
そういい顔をあげると
ほの:あーやっと見てくれたぁ笑
そう言っていつものように屈託の無い笑顔で俺を見てくれている
〇:はぁ、、俺となんかいないで友達とかとスタバ行った方が有意義な時間過ごせるってのに
ほの:えーだってさ〜それもまぁ良いけど
〇〇と一緒にいる時間も今しかないかもって考えたら、、、
〇:ん?どしたん
ほの:あ、いや、さ、、寂しくなっちゃうなって思って、、
〇:………。
ほの:あーなんかごめんね?
そんなつもりで来たわけじゃないんだけどさ笑
俺達ももう高校3年
俺は関東へ、帆夏は鳥取に残る
〇:まぁたしかに。めずらしいな
ほのかがそんな寂しいだなんて
ほの:私だってちょっとは気になったりするもん
〇:まぁずっと一緒にいたもんな
ほの:長いよね、私たち笑
〇:まぁタイプはあんまり似てないけど笑
帆夏はクラスの輪の中心。とまではいかないけど誰とでもコミュニケーションとって優しく接してくれる陽キャと陰キャの架け橋みたいな存在
みんなから好かれて、嫌いな人なんていないだろってレベル。
一方俺はバカっていうかちょっと目立ちやすいというか、まぁあれだ。単純明快内輪ネタ大好きバカ野郎
ほの:でも、勉強は頭いいのはずるいけどね
〇:おいおい、俺のナレーションに入ってくんな笑
関東の大学に行くってのも正直好奇心
やりたいことがあるとかそういう出来た人ではない
推薦がたまたま通ったら行くって感じだから、
じゃなかったら地元近くの大学を受けるつもりだ
〇:なんか、眠くないわもう
ほの:あれま、ほのかちゃんとお話するのが楽しいからでしょ?
〇:いや、子守唄にしては声が大きすぎる
ほの:誰の声がうるさいってー??
〇:痛い痛い!! 耳つねんなぁ…!!
〇:チャリ押すの疲れたわ……
ほの:じゃあ乗って帰ればいいじゃん
〇:そしたらおまえ、絶対怒るだろ笑
ほの:後ろ乗せてくれたらいいのに〜
〇:学級副委員長が何言ってんだか、、、
そんなこんなで帆夏の家の前
〇:何回来たんだろうなここにも
ほの:思い出に浸るのにはまだ早いんじゃない?笑
〇:そ、そうだけどさ
ほの:ねね
〇:ん?
ほの:昔みたいにさ、、、
〇:うん
ほの:ほら、、//
〇:あーーなるほどね笑
ほの:ちょ、笑わないでよ…!//
〇:ごめんごめん、ほらおいで?
ぎゅぅぅ
帆夏を優しく包み込む〇〇
〇〇を離さないように抱擁する帆夏
〇:相変わらず強いなぁ笑
ほの:い、いいじゃん、、別に…//
〇:俺もぎゅーってしちゃおうかな
ほの:だめ、うちがつぶれちゃう
〇:おまえ、、俺をゴリラかなんかと思ってるだろ笑
ほの:んぅ〜〜
〇:ちょっ、くすぐったい笑
3分後
〇:なぁなぁ、いつまですんだこれ笑
ほの:いつまでも〜
〇:ったく、、笑
あ、ほのかこっち向いて?
ほの:ん?
ちゅっ
ほの:んなっ///
〇:離さないから笑 いやだった?
ほの:んーん。もっと♡
〇:あれっ、ってか俺ら付き合ってないけどな
ほの:え?相思相愛だから付き合ってるってことじゃないの?
〇:その理論えぐいな笑
ほの:でも〇〇私の事好きでしょ?
〇:いや?超大好き
ほの:うわっ、なんかずるい
〇:ほのかは?
ほの:うちもめっちゃ好き//
『反対なようで一緒な二人』