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パン屋さんから始まる恋 2


あれから、数日が経ったある日


〇:取られちゃう、、か……


時刻は17時
お店を閉めて明日の仕込みをしようとしていた。
そして、〇〇はあの日バイトの美穂ちゃんに言われた『取られちゃう』というのがすごい引っかかっていた。



〇:だからといってすぐに伝えるものなのか、、これ



前にも言ったように、この気持ちは特に伝える必要も無いと思っていた。



〇:俺よりもパンの方が好きそうだよな……美玲さん笑



もはや考えてるうちに俺と相手してくれているのは自分がパンを焼いているからなのではと思えてくる


〇:もし、告白したとして振られたら……お店にもう来てくれないのではないか、、


自分としてはそっちの方がイヤだった。
恋のせいで好きなパンも美玲さんもどっちも嫌いになってしまいそうだ。


〇:どうしたもんか……


カランコロン~


そう悩んでいると、ドアが開いた。


〇:あーすみません、今日は……って

 
美:やほ〜♪ ごめんね急に来ちゃって!

 
〇:いえいえ 美玲さんなら大歓迎ですよ笑

 
美:へへっ// 今日は早く仕事終わったから来ちゃった!

 
〇:ありがとうございます 
なんか飲みますか?

 
美:カフェオレ!あまーいやつー!

 
〇:りょーかいです笑




このパン屋はカフェとしても利用できるので美玲さんもよく利用してくださってる
今どき珍しくはないカフェ&パン屋さん
そこそこコーヒー好きな僕からすると豆とか少しこだわりがあるが美玲さんはそういうのも汲み取りながらも自分でも飲めるカフェオレを注文して下さる。


何が言いたいかって


そういう人への気遣いやリスペクトができる美玲さんに僕が惹かれている1つの理由だ




美:そういえばむずかしそーな顔してたけど、、
どうしたの?


〇:あ、いや、、大したことはなくてですね笑


美:ふ〜ん まぁそれならいいけど!
なんかあったら頼もしいみーぱん先輩になんでも聞いてね!


〇:ふふっ笑 ありがとうございます



言えるわけが無い
あなたの事が好きだから悩んでるなんて


美:でも〇〇が悩むなんて……むむむ、、、


〇:僕だって悩むことだってありますよ笑


美:もしかして……


〇:(え、当てられる?まさか、、ね)


美:新作パンについてとか!!


〇:え?


美:新しいパンについて迷ってるんでしょ!


〇:(さすが美玲さんだ。。。)


〇:ま、まぁそんなとこですかね笑


美:新作パン!たのしみたのしみ〜!!


〇:まだ決まった訳じゃないですからね?笑





その後も色々美玲さんのお仕事の話だったり家族の話だったり話をしているうちに時刻は20時前を指していた。


美:zzz….


〇:ちゃんと寝てるな笑


あれから疲れていたのか美玲さんは寝てしまっていた


〇:美玲さ〜ん そろそろ起きてください


店でやることをひと通り終え、あとは美玲さんを起こすだけだった


美:ひひっ、、zzz…..


〇:ね、寝てる、、、


なかなか結構、美玲さん起きないみたいですね


〇:おーい美玲さん、帰りますよー!


美:んぅ、、?〇〇ぅ、、?


〇:お。美玲さん起きましょ?


美:やだぁ…〇〇おんぶしてぇ~



そう言いながら〇〇に両手を広げている美玲


〇:えぇ……// おんぶするんですか、、笑


美:うん、、じゃないとみーぱん帰りたくな〜い


〇:わ、分かりました、、じゃあ僕の背中に乗ってください


そう言い、美玲の目の前でしゃがんでいる〇〇


美:えへへ// やった〜♡


〇:んしょっ、、って軽すぎでしょ美玲さん

(ってか、、やわらかっ//)


美:そんなに軽くないよぉ
(ひひっ// 〇〇くんにおんぶされちゃった♡)




〇〇は美玲をおんぶしながらゆっくりと美玲のお家へと進んで行くのでした。



〇:(こんなに近くに美玲さんがいるのに……)

美:(こんなに近くに〇〇くんがいるのに……)


〇・美『好きって伝えられないんだよなぁ、、』




つづく?

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