あの頃っていいよね
○:今日もバイト終わったなぁ……
バイト帰り。いつも通るこの道はずっと変わらない。何歳からこの道を通ってるんだろう
最寄り駅から直線にのびる商店街を抜け、踏切を渡りそのまま住宅街に入っていく。
そしてつきあたりのT字路を右に曲がれば……
こっから先は個人情報なんで教えられませんね笑
目隠ししても行けそう。というか行ける
そんなのなんの自慢にならないけども!
○:ってかここの商店街はほんとにいつまで持つんだろ
近くにショッピングモールが出来た
そんなのは時代の流れとともにあるのは当然。
だけどここはちょっと減ったくらいであまりダメージは受けてないみたいだ ふっしぎ〜
○:あ。なおだ
商店街にある電器屋さん
そこに映る華々しく今や日本のアイドルの第一線を走る人物
「小坂菜緒」
○:こんなにすげぇ人になってんだ
俺はなおとは幼なじみって言えるか微妙だけどそこそこ付き合いは長かった。
俺が小学生になると同時に引越しをしてきたのだが、その隣に住んでいたのがなおだった。
なおを見ると思い出すあの日
○:もし、あの時俺の返事……。また違う未来もあったのかな
答えを知ることなんてもう出来ないそうだしなぁ
成人式も寝坊して行ったからなおにも会えてないしな……
?:小坂菜緒ちゃんって可愛いですよね
○:そうですよね。すごいかわいいですよね
?:日向坂のファンの人ですか?
○:あ、いやなおちゃんだけ……って、、ん?
何も意識せずに応えていたが俺は今誰と会話してるのだろか
○:すみません、誰で……って、、、は?
菜:やほっおひさ〜
いるはずもない人がいると人はなんも言えなくなるんだろう
○:は?え、、あ、な、なんで??
菜:驚きすぎやん笑
テレビに映ってるひとが今隣にいる
そんな状況を
○:理解しろという方が無理
菜:そんな驚く?
○:うん。情報が追いつかない。領○展開してるでしょ
菜:五○悟ちゃうわ笑
ってか今暇やろ?
○:断言すんな笑
菜:そんなとこでぼーっとしてる人が忙しい訳ないもん
○:言葉の刃えぐ
菜:ふふっ笑 ちょっと付き合ってもらうな?
つづく?