5分で読める登販対策その12〜1章用語編〜

こんばんは。テキストが見つからないので、厚労省の手引をダウンロードしてそこから要約する形に手間取っているもち犬です(・∀・)
というわけで、今回はちゃんと1章の部分に戻ってきました。
覚えたい語句たち重点ポイントからいきます。

今日のポイント
◯用量−反応関係
◯無作用量→最小有効量→治療量→中毒量→最小致死量→致死量の語句と並び順
◯LD50
◯少量の投与でも長期投与で慢性的な毒性が発言する場合がある
 

医薬品は、使用方法を誤るともちろん健康被害を生じることがあります。

医薬品の効果とリスクは、用量と作用強度の関係(用量−反応関係) に基づいて評価されます。
どのくらいの量を飲んだら、どれくらい効果(作用)が出るか、です。
そのため「1回◯錠、1日●回の服用」ということを守らないといけないのです。
ちゃんと飲まないと期待した効果が得られなかったり、むしろ危険だからです。
 
投与量と効果または毒性の関係は、薬物用量の増加に伴って、
効果の発現が検出されない「無作用量」から、「最小有効量」を経て「治療量」に。
治療量上限を超えると、やがて効果よりも有害反応が強く発現する「中毒量」となり、「最小致死量」を経て、「致死量」へ至る。

簡単に言うと
「飲んでも何も変わらないな(無作用量)」
→「ちょっとよくなった…かも?(最小有効量)」
→「効いてる!よくなった!(治療量)」
→「あれ?逆に身体がおかしい…具合悪……(中毒量)」
→「死にそう…確実にヤバい(最小致死量)」
→「お亡くなりになる(致死量)」
 
薬と毒はどちらも異物。
使用量によっては、「毒」のほうがもちろん強く現れることになります。
 
そんな毒性ですが、動物実験により求められる50%致死量(LD50)が薬物の毒性の指標として用いられています。
LD50は要は半数がしんでしまう、ということです。
現在では、半数致死量を正確に求めることは科学的に意味がないことや動物福祉の観点から、半数致死量を求めずに、ある用量より上か下かだけを見る方法(固定用量法)が多くの毒性試験ガイドラインで採られています。

治療量を超えた量を単回投与した後に毒性が発現するおそれが高いことは当然ですが、少量の投与でも長期投与されれば慢性的な毒性が発現する場合もあります。
薬の代謝に肝臓、腎臓が頑張っているわけですが彼らにも日常業務はあります。
追加の業務や残業をしていたら人間も疲れますよね?
肝臓や腎臓だって同じです。

ですが…医師の指示のもと、処方された薬を飲むのはまた話が違うのでそこは続けましょうね。
もち犬も喘息のコントロールや他の持病で毎日の服薬が必要ですが、血液検査などをしつつ年単位の長期で服薬治療中です(・∀・)
 
処方薬の長期服用は
体「肝臓くんって正社員希望だよね?派遣から正社員になると働く時間が伸びるけどやれる?」
肝臓「大丈夫です、やれます」
って感じですかね。無茶な働き方はさせていないし、肝臓くんはちゃんと健康かを定期検査でチェックもされています。

少量の医薬品の投与でも発がん作用、胎児毒性や組織・臓器の機能不全を生じる場合もあります。
薬害の歴史でもこれは学んだところですね。

新規のお薬については以前のアルファベットのあれらによって厳格に審査、検査を実施して安全性の確保を努めています。
厳しい検査を乗り越えてきた精鋭たちが医薬品です。
えぇ…機能性表示食品などよりさらに厳格な検査が実施されて、医薬品の安全性と品質は保たれています。

次回も引き続き1章用語編…の予定です。

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