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「緊張するのはかっこ悪いことじゃない」~あの頃はわからなかったこと、今だから伝えられること~


受験シーズンに突入しましたね。受験生は今、どんな心境で過ごしているのかな?不安や焦りを感じている人もいるだろうし、「やってやるぞ!」と意気込んでいる人もいるだろうし、それぞれいろいろな思いでいるのだろうな。

自分はどうだったかと振り返ってみると、
何を隠そう、チキンハートの私はめちゃくちゃ緊張していたことを良く覚えています。(隠せていないかもしれない笑)


この緊張感というもの、味わってきたのは何も受験の時だけではありません。何かにつけて、私はよくガチガチになります。

そんな〝緊張しい〟の自分、緊張して心臓がバクバクしたり、頭が真っ白になったりしている自分のことを、私は長らくかっこ悪くて恥ずかしいと思ってきました。そして、必死で平気なふりを取り繕ってきました

そもそも緊張する理由は、「失敗したらどうしよう…」という恐怖や不安から来るもので、そんな風に怖がっている自分がショボくてダサくて仕方がなかったんです。
で、そのうちに緊張する自分、その裏側に隠れている失敗を恐れる自分、弱音を吐きたい自分などの存在に気づいていながらも目をそらすようになりました。弱くてダサくて恥ずかしい自分を直視する勇気がなかったんです。

でも、いくら目をそらしても、たとえ心の片隅に押しこむことはできたとしても、恐怖や不安、弱気といった感情はもう生まれてしまっていて、消しようのない事実。
そこから目をそらすということは、その自分の感情、言うなれば自分自身を否定しているということ。そう、私は他人から世間から、〝弱くてダサくて恥ずかしい〟と思われる気がしていたけれど、要はそういう評価をしていたのはまぎれもない私自身だったんです。

本心は怖くて怖くて怖くて仕方がないのに、思考を使って平気な、怖がっていない、緊張していないふりをする。
思考と感情がちぐはぐ、自分の中の不一致感が生まれ、自己信頼がありませんでした。


でも、昨年頃から、そんな緊張する自分を受け入れられるようになりました。

それは、「緊張することって、別にかっこ悪いこととは限らないよな。ましてや悪いことでは全くないよな」と思えるようになったから。

だって、緊張するのは「失敗したくない」という思いがあるから。
そして失敗したくないと思うのは、努力してきた過程があるからで、
その過程で積み上げてきたものを全部出し切りたいと思っているから。


そんななか、昨年、縁あって地元の中学校のキャリア教育の授業で話をさせてもらう機会をいただきました。
そういう場に呼んでもらえたことも嬉しかったし、素直に「やってみたい」という気持ちが湧いて受けさせてもらったのですが、その日から緊張が始まり、当日はこれでもか、というくらい緊張していました。
でもその時、「うわ~自分めっちゃ緊張してる!」と、緊張している自分をちゃんと見つめることができました。そんなに緊張している自分がちょっとおかしく思えるくらいでした。
それで緊張が解けたわけではないですが、緊張しながらも、そしてたとえ失敗してもいいから精一杯やろうと腹をくくれました。
結果、授業を進めるうちに緊張感は薄れていったし、何より生徒たちの反応が楽しかったし、最後はおもしろかったという感想をもらえたので大満足でした。


そう、だから何を言いたいかというと、
緊張したら、その緊張しちゃっている自分も受け止めて、その時できる精一杯をやればいいんだよという、アドバイスにならないエールを受験生に。
あの頃の私にはわからなかったからこそ、そして緊張しいの自分を少しずつ受け入れられるようになってきた今だからこそ、伝えたいと思います。

インフルエンザが猛威を振るっているので体調にはくれぐれも気を付けて、

がんばれ~~~!!!


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