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2022年1月の記事一覧

最近読んだ本の話 vol.52

 「最近読んだ本の話」の第52弾です。寒い日が続きますが、夕方はだいぶ明るくなって春が近づいてきました。今週は最近読んだ本を3冊ご紹介します。 1、斜線堂 有紀『愛じゃないならこれは何』 斜線堂有紀のはじめての恋愛小説集。/『きみの長靴でいいです』天才ファッションデザイナー・灰羽妃楽姫は、二八歳の誕生日プレゼントに、ガラスの靴を受け取った。送り主は、十年来の妃楽姫のビジネスパートナー、そして妃楽姫がいつか結婚すると信じている男、妻川。人生の頂点に到達しようとしている妃楽姫

最近読んだ本の話 vol.51

 「最近読んだ本の話」の第51弾です。今週は寒かったですね。この冬初めて雪が見れました。今週も最近読んだ本を3冊ご紹介します。 1、岩井 圭也『この夜が明ければ』 季節バイトをしに北海道に集まった七人の男女。 ある晩一人が遺体となって見つかり、荷物から脅迫状が発見された。 警察を呼ぼうとした工藤秀吾は、携帯電話を他のアルバイトに奪われ、通報を反対される。 どうやらこの場の人間は、こぞって警察を避ける理由があるようで……。 一夜にして世界が反転する、驚愕のサスペンス!   

最近読んだ本の話 vol.50

 「最近読んだ本の話」の第50弾です。今週は寒かったですね!今週もなんとか読み終わったので、最近読んだ本を3冊ご紹介します。 1、ポール・オースター『冬の日誌』  いま語れ、手遅れにならないうちに。肉体と感覚をめぐる、あたたかな回想録。幼いころの大けが。性の目覚め。パリでの貧乏暮らし。妻との出会い。自動車事故。暮らしてきた家々。記憶に残る母の姿と、その突然の死。「人生の冬」にさしかかった著者が、若き日の自分への共感と同情、そしていくぶんの羨望をもって綴る「ある身体の物語」

最近読んだ本の話 vol.49

 明けましておめでとうございます。新年初投稿です。「最近読んだ本の話」の第49弾を書きました。今年もよろしくお願いします。 1、早見 和真『笑うマトリョーシカ』 親しい人だけでなく、この国さえも操ろうとした、愚か者がいた。 四国・松山の名門高校に通う二人の青年の「友情と裏切り」の物語。 27歳の若さで代議士となった男は、周囲を魅了する輝きを放っていた。秘書となったもう一人の男は、彼を若き官房長官へと押し上げた。総理への階段を駆け上がるカリスマ政治家。 「この男が、もしも