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サーマルクライムスタジオ富士からの成生(前編)

毎日サウナとか、入ってたなー。朝と晩と今もヘルシンキ行きの飛行機だけど。そんな僕が、ホームサウナにあまり行かなくなった理由の一つがここ、サーマルクライムスタジオ富士。

the st.9=ザ セイントナインのスパプロジェクトでご一緒している粟井さんに紹介してもらったpresented by 粟井さんのサウナ施設。代表の松永さんは元々バスグッズを販売する会社の社長さんでお風呂ソムリエ。

初めて、このスタジオにお邪魔したのも、初めて成生さんに行った日で、年明けのこの日は前回からの予約にけんたがアサインしてくれて、今回は広大とシゲキと4人で成生さん。

13時に現地サーマルクライムスタジオで広大と待ち合わせ、けんたとは11時に都内をでて落ち合った。そもそも、「何で1時なの?」という疑問が2人にはあったと思うけど、流石に“モチモツアーズ”に慣れている2人は無駄な質問をしない(笑)けんたはそのせいで紺のスーツに白いソックスだったけど、、、、、。僕も初めてこの施設に来た時、「出発の4時間前に来てください」って言われて驚いた。そんなに長居するなんて、大好きなドイツのVABALIくらいだ。さりとて。今回も大人のサウナを体験する。

先ずは、室内のマウンテンサウナ。4機あるストーブはこの時点ではまだ一機だけしか稼働してない。できるだけ低い位置に寝そべり、足の裏を壁にあてる。体感で言うところの50℃くらい。このマウンテンサウナルームは空気を多く取り入れられる様に設計してあるので、息苦しくなりにくい。後々温度を上げたり、アウフグースしてもらうときでもそれは同じだ。息苦しくならないと言う事はサウナルームでとてもメリットがある。

軽く体温をあげ、サウナ室をでる。温めのシャワーを浴びる、まだ水風呂には入らない。というか、ここサーマルクライム富士で水風呂に入るのは4回の裏以降なのだ。シャワー後にドライエリアに移動して床にある大きなクッションソファに寝転ぶ。高い天井の開放感とその天窓からの柔らかな陽が顔を撫でる。うーん。心地良し。

Bemberg sauna〜2回の表
ドイツのBemberg社のサウナ。天井の凹凸と、あえての狭いスペースが特徴的。ここでも熱くなるまで心地良しまで。もう一度汗を流して、ドライエリアまで。

Thermarivm〜3回の表
このサーマルクライムスタジオ富士での体験をきっかけに、オスロでもストックホルムでもヘルシンキでも結局スチームサウナに入り浸る様になった。
ラコニウム※ローマ浴室の床、壁、天井、ベンチ全ての温度を上げる事で、湿度100%、室温45°の状態(カルダリウム)を作り出す。(日本にあるスチームサウナがイマイチなのは、暖かいのがスチームだけで、床壁は勿論ベンチもヒーターが入っていない)室内にあるボタンを押すと、アロマとスチームがさらに充満する。昇天寸前だ。そこにクナイプ=keneipp療法

セバスチャンクナイプは1821年に生まれたドイツの神父。彼は25歳のとき、当時、不治の病とされていた肺結核を患います。病気と闘いながら神父になるための勉強を続けていたのですが、1849年春、ついに病に倒れてしまいます。このときクナイプは、偶然見つけた修道院の蔵書に刺激され、水の力を身体の治療に応用することを考えました。

1849年11月、クナイプは自分自身を対象に大胆な実験を行い、それが彼の人生に転機をもたらします。彼は息を切らせながら全速力で走ってドナウ川に向かうと、衣服をはぎ取り、ほてった身体を川の氷のように冷たい水に首まで浸して3秒数えました。それから土手に上がって服を着ると、また家まで全速力で駆け戻りました。その結果は驚異的でした。活き活きとより健康になったと感じたのです。

こうして、最初に運動で身体を温め、それから冷水で短時間刺激し、身体を拭かずに、直ぐに再び運動して身体を温めるという、クナイプの水治療が誕生しました。温水と冷水の温度差を利用したり、水圧をかけたりすることで「人が本来もっている力を発揮できる」ことを発見したのです。

↑多分にやにやしてしまう人多いのではないか!とそれって、あれやん!みたいな。TTNEね(笑)

昇天寸前に熱くなった(途中冷ましてないわけだから、内臓から温まってる)そこにこの日初めての冷刺激。クナイプホース呼ばれる太めのホースからドバドバ注がれる富士の冷霊水(夏は更に冷たい)をベンチに寝そべった状態で心臓に遠いところからかけてゆく。先ずはうつ伏せ、そして仰向け、コメカミ、頸部リンパ、鼠蹊部リンパ、そして、腹部から胸部、顔だけが熱い。焦らす焦らす。そう、大人の温浴なのだ。

本日1°目のクールダウン。完全昇天。僕はこの体験以降、以前書いた北欧サウナ旅でも(時間軸おかしいけど)スチームサウナ(クナイプ)にどハマりしてしまっている。緩むだけ緩んだ毛穴は一気に締められる。だけど水風呂には入らない。日本の施設にはほぼ無い不思議な浴槽に入る事になるのだった。

つづく。

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