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ストーリーを大切にする事

最近、週末にキャストと一緒にゴルフをする。
スルーで回って、昼から最高のサウナをじっくりと堪能してから、スウィートルームでバーベキューとか。

ザ セントナイン東京は、千葉にできた最新のゴルフコース。
日本でもトップクラスのラグジュアリーコースで、ドリンクフリーのBAR(茶店)(ここまで来ると茶店と呼べない気がするけど、今の期間中はプレミアムモルツ、マスターズドリームの生ビールサーバーが置いてある。当然フリー。前半ハーフでは我慢しておいて後半インのBAR(茶店)で生ビールを飲む。ゴルフ中の生ビールはとてもとても旨い!ちなみに一度樽が空になってしまって、仕方なく缶のマスターズドリームを飲んでみたところ、ピンと来ない。こんなもんかと思っていると、キャディーさんが飛んできて樽を交換してくれた。あまりにも手際がいいので聞いたところ、学生の時に居酒屋でバイトしていたらしい、彼女がついでくれたプロ仕様の生ビールは信じられないくらい旨かった。

そもそも、セントナインはスパの監修を僕が行ったコース。男性スパはドライサウナ、ストーブ部分をFLから800ほど下げてある事と、3段ある座面の最上段の背もたれ壁はフィンランドから最高級サウナ材「ケーロ」を輸入し丸みを持たせて積み上げてあり、蒸気が回るように設計してある。広々としたサウナルームはケーロとアロマの香りがとても素晴らしく、外から室温を下げることなく新鮮な空気を取り入れることができるので、酸欠になることもなく、大人な温度でじっくりと長く楽しむことができる。水風呂はさらに掘り下げてあってFLから1600mm 。深い極上の水風呂を味わうことができる。もちろんととのいスペースは外にあり、美しい空だけが見えるように視界を切ってありずっと眺めていられる贅沢な作りになっている。

多くの人に最高だと言ってもらえているし、ゴルフ場でこのクラスのサウナに入れるのはとんでもなく贅沢なことだと思う。女性のスパはスチームになっていて、一度入ると1時間以上出てこない人が多いようだ。

と、説明が長くなったけど
東京に来たばっかりの頃は、とんでもなく渋滞する関越道で往復し登山なのか?と思うくらいのコースでゴルフして、慌てて帰る。それで休日は終わりみたいなこともやっていたけれど、概念からして全く異なる。

夕方、誰もいなくなったゴルフ場ってとても美しい。サーフィンでもそうだけど、休日の夕方はローカルタイムで、都内に帰らなくていいローカルだけが夕方の穏やかな時間を堪能することができる。アクアラインの渋滞が収まる頃まで、のんびりサウナに入ったり、バーベキューしたりってとっても贅沢だ。

旅するように暮らす。

旅が行き帰りを含めて旅であるように、車と違ってバイクでの移動は乗ること自体が目的でもあるように、そのシーンによってファッションだったりとか、食事だったりとか、ストーリーのある楽しみ方をしたいと思っている。だからゴルフ場の行き帰りの服だったりその日のドレスコードだったりに手を抜くことはない。ゴルフ場に早めについてテラスでコーヒーを飲む時にも、そのシーンが絵になるように演出したいと思っている。

僕らは仕事でストーリーをとても大切にしている。

マンションを作るときに、メイトのことを想像する。僕の妄想シーンに出てくる登場人物は大抵地方出身者なのだけど、例えば田舎から出てきた受験生の弟が、メイトである兄ちゃんのLOGに来たときに、エントランスで「兄ちゃんのマンションめっちゃかっこいいね!俺やっぱりもうちょっと頑張って東京の大学に入りたくなったな!」とかって目をキラキラさせながら言われるシーンとか。

LOGはテラスが通常のマンションより広い。支障がなければ設計段階でベランダの幅を最大限広取るようにしている。2500mmもベランダの奥行きがある1KなんてLOG以外で聞いた事がない。コペンハーゲンなんかの集合住宅だと小さなベランダにも椅子とかテーブルがおいてある事が多い。そこから見える景色が良ければそれは最高なんだけど、仮に向かいのビルしか見えない2階のテラスだって構わない。そもそも日本の集合住宅のベランダって避難通路として作られていることが多いから、どちらかというとおまけみたいな感じなのだけど、僕は都会のマンションだからこそテラスが作る間とか余裕とかが重要だと思っている。

実際に住むよりは資産として、賃貸に出されることの方が圧倒的に多い僕らのマンションだからこそ、ストーリーがあって、細部まで気遣って作ることで住み手の暮らしと気持ちをより豊かにすること、オーナーに誇りを感じてもらうことが大切だと思っている。

僕らの仕事を通じて、メイトが、キャストが、世の中がよりドラマティックになるように。




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