NY NY NY
一年間にプロジェクト数でいうと少なくても5.6棟、多い時は10棟くらいの計画がある。毎回シティスケープというか、街並みに合うように、住む人のLQを高められる様に...。と考えている。そのアイデアの源泉となるのは旅であることが多い。
今回、ずっと気になっていたマンハッタンの再開発エリアの物件を見に行くことになった。いつも通りの弾丸。僕はラウンジのご飯が苦手なので今回は家でしっかりお風呂に入ったあと青山の馴染みのお寿司屋さんでご飯食べて行くことにした。22時過ぎの羽田発は第二ターミナルから出発する。人も少なくていい感じだけど要人と同乗なのか警護がものものしい。お風呂上がりでお腹いっぱいなのと好きな日本酒を飲んだのでいつでも寝れる。離陸前にはすっかり熟睡していた。
JFKに着いたのは夜の10時くらい。初日はNine Orchard を予約している。ロウアーイーストとDimes Squareとチャイナタウンの間みたいなところにあって、中国語の看板がそのままの印刷工場跡のレストランバーだったり、古いビルの中にいきなり最新の内装とか、古めのマンハッタンとかダウンタウンが好きな人には面白いエリア。1912年に建設された銀行を2022年に改装して作られたホテル。僕は何よりもここの窓と、そこから見える景色が好き。
定番だけど(とてもありがたい)マンハッタンの病院で働くキャストのヤマトがホテルに遊びに来てくれた。この時間に着いて街に出るのは大変なので、いつも一泊目用の部屋飲みつまみを日本から持参している。缶詰の焼き鳥とか、スルメとかヤマトが喜ぶ日本のつまみと、山ねこ銅釜をロックで飲みながら、いつも通り時差ぼけに真っ向から向き合う(とにかくマンハッタンでは寝ずに過ごす)パターン。
朝から出勤のヤマトとは深夜に解散して、僕は日本からプリントアウトして持ってきた沢山の平面図と戦うことにした。今回はフリクションの色鉛筆、壁紙カタログ、面材サンプル、色見本なんかを、ロンドンで買ったドでかいRIMOWAにパンパンに詰めてきた。その他にも、定期購読している雑誌を旅先に合わせて持って行くようにしている。
機内でしっかり寝たので、というか日本のリズム感なので全く眠くない。チャイナタウンの古い街並みの向こうにある高層ビルをときおり窓から眺めながら図面をしばき、場面に合わせた雑誌を開く。それにしても救急車と消防車、パトカーのサイレンはひっきりなし。だけどこのホテルにはOjasのカスタムスピーカーがあってDJがキュレーションした音楽が楽しめる。夜中だけど音量上げてハイテンションだ。
気づいたら、小雨のマンハッタンは朝の8時。ライカを持ってロビーに降りる。朝食会場でカップにコーヒーを注ぎ、歩いてチャイナタウンに朝ごはんを食べにいくことにした。5、6分のところに、蘭州牛肉麺の店がある。太くて平たい麺と、春雨みたいな米粉の麺がある。シンプルな牛肉と空芯菜のスープと春雨みたいな麺を選んだ。あっという間に運ばれてくる熱々の牛肉麺に色んな香辛料が入っていると思われる油をかけて食べる。旨い!
1日目はロウアーイーストを回ることにしていた。マンハッタンはかなり歩くのでいつもスニーカーだけど、雨がまあまあ強くなってきた。写真のギャラリーとカフェ、後はいい感じのブリックを見つけてサンプルと合わせる。雨に濡れているのも面白い。
何度来ても色っぽい街並みだ。
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