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〈全文無料〉サポ過多ミュウのすゝめ【ポケポケCSベスト16】

0.簡単な自己紹介

はじめまして。
主に神奈川県の川崎・矢向にて活動しております。
バケハと申します。

この度、7/24(日)に開催された『第一回ポケ実ポケカ部CS』にて
べスト16に入賞したため、noteを執筆いたします。

(使用デッキはミュウVmaxです)

本記事は全文無料で公開します。
(有料部分はありません。内容が良ければ投げ銭してください笑)

noteの執筆経験はあるものの、ポケカに関する考察・記事は初めての経験のため、誤字脱字・駄文等あればご容赦いただけると幸いです(>_<)

1.執筆の背景

本題の前に、皆様はポケカに関する情報収集はどう行いますでしょうか。

Twitter?
YouTube?

デッキリストや最新情報、簡単な回し方を見るためなら上記媒体もアリですが
プレイングや思考法、採用理由などより深堀った情報を得るためには
『情報量』の観点からnote媒体が適していると感じております。
私自身、電車等の暇な時間によく他人のnoteを拝見しておりました。

しかし、ミュウに関する記事をnoteで検索してみるとPJCS・スペースジャグラー以降の執筆歴がなく、
現環境(ロストアビス)に即した記事がないことに気が付きました。

ギラティナVstarなど新しいデッキタイプも出現し、環境も大きく変化しているため、皆様と一緒に現環境のミュウVmaxについて考察できればと思います。

2.Tier表・環境考察

ロストアビス発売から1週間が経ちましたが、私が考える現在のTier表は以下の通りです。
(Tier表は「使用率」×「デッキパワー(勝率)」の掛け合わせで定義させていただきます)

【Tier表】
Tier1 パルキア / ギラティナ
Tier1.5 アルセウス裏工作 / ミュウ / ターボパルキア
Tier2 キュレム /アルセウスジュラルドン / ロストバレット  
Tier3 レジギガス / ハピミル/ヒスイゾロアーク / ソルルナ

スペースジャグラーで登場以降、PJCSや直近大型大会(スパイクカップneo等)の使用率・入賞歴を見るとまだまだパルキア環境と呼べると思います。

パルキアVstarが猛威を振るっている中、登場したのがギラティナVstar/ロストゾーンギミックです。

ギラティナvstar

ギラティナVstarの特徴として、通常技・Vstar技共に相手のVstarをワンパンできる性能を有しております。
エネ要求は少々高めですが、アクロマの実験、キュワワーのはなえらびでロストゾーンを肥やし、ミラージュゲートでエネを加速することが可能です。

またロストゾーンを貯めて、ウッウ・ヤミラミの非エクポケモンをサブアタッカーにできる点もこのデッキの強みです。
(ギラティナデッキのギラティナを抜いた「ロストバレット」というデッキタイプも現在活躍しています)

上記デッキタイプが環境を席捲している中、私はミュウVmaxデッキを選択しました。

3.デッキ選択理由/前提となる考え方

3-1デッキ選択理由

デッキ選択の理由は以下の通りです。(大きく4つ)

■再現性が高く事故率が低いため
バトルvipパスやクイックボールなどの展開札を現環境デッキの中で最も多く採用できるため、初手事故による負けを回避できる。
また展開さえできればフュージョンシステムで大量にドローできるため、自分がやりたい動きの再現性が比較的取りやすい

■デッキパワーが高く、イージーwinが拾いやすいため
後1メロディアスエコーや先2ボスが狙いやすく、テンポを取って勝ちを拾いやすい

■やることがシンプルで脳内疲労が少ないため
手札を切ってそのターンに必要な札(エネ・ボス・タブレット等)をフュージョンシステムで引いてくるデッキなので、プレイ自体はかなりシンプル。
リソース管理は行うものの、裏工作のように考えることが少ない

■パルキアミラーの自信がなかったため
タイトル通り。構築からプレイまでずっとパルキアを握っていた強者に勝ち続ける(正しいルートを選び続ける)自信がなかった

上記を踏まえた上で実際のプレイ中に考えている核となる部分に触れていきます。

3-2.プレイの前提となる考え方

ポケモンカードは基本的に相手のサイドを6枚とって勝利するゲームです。

中・上級者は身についている考え方ですが、相手のサイドを6枚とるための「攻めのサイドプラン」と相手にサイドを6枚とられないようにする「守りのサイドプラン」を大局的に見る必要があります。

Vを取って「2-2-2」でサイドを取るのか、非エクを交えて「1-2-2-1」で取るのか、
逆に相手には「1-2-2-3」で取らせるのか。

詳しくは5章で解説しますが、自分/相手の攻撃回数を勘案してサイドレースで優位に立てるのか、優位に立つためには自分のターンに何をして勝ち筋を辿ればよいか考える必要があります。

4.デッキリスト

デッキコード:nLnNLn-pTBcMm-gHPHPP

前置きが長くなりましたが、デッキリストはこちらになります。
大枠は古き良きロボ入りのミュウですが、一部異なる点があります。

ロストアビス環境において以前のミュウデッキと異なる点もあるため、以下でそれを解説します。

4-1.採用カード

■スマホロトム(1枚)
ウロボの4枚目でもよかったのですが、その番で引きたいカードが決まっている中、50%の運否天賦に身を任せるのが心臓に悪いと思ったため採用。

初手でvipパスを持ってきたり、次のターンにスタジアムを予約したりと用途は広い印象です。
かといって多投するとトップは固定されているものの手札が切れずドローできずの状況もあったため1枚のみの採用。
トレッキングシューズとの相性がいいため、シューズとバランスを見て採用するのが丸いと思います。

■ポケモンキャッチャー(1枚)
本当は2枚入れたいカード。
カミツレを打ちながら裏を呼んだり、シマボシ打ちながらタブレット蓄えてエネ付いたVstarを飛ばすのに使います。
ボスの3枚目でもいいのですが、序盤はウロボのコストになるのでこちらを採用。
ただ最近ギラティナが増えているのでビックパラソルでもいいかもと考えています。

■ともだち手帳(1枚)
後述しますが、本リストはサポートが4種類と一般的なミュウに比べて多い構築になっています。
キャッチャーを入れていることからボスの指令も2枚採用のため、
ともだち手帳でサポを戻し、やりたい動きに繋げることが大事です。

■ロストスイーパー(2枚)/ロストシティ(1枚)
ロストアビス環境の新カード。
ロストスイーパーは頂への雪道への対策札になる他、相手のお守りやツールジャマーを剥がすことができるのでパワータブレットを温存することができます。
またロストシティは相手のレジギガスやソルルナ、かがやくポケモンを倒してロストゾーンに送ることで、釣り竿/クララで再利用できなくすることが狙いです。

ロストスィーパーが登場したことでスタジアムと合わせて、雪道への対策札を4枚搭載しております。

4-2.不採用カード

■バケッチャ
雪道ツツジの対策になると思いきや、その頃にはベンチが埋まっていることから活躍の機会がなく、先1雪道を張ってくる相手にしか役割がないため不採用。
今のところ、先1雪道を張ってくるデッキはハピナスミルタンクくらいしかありませんが、雪道多投するデッキが流行れば採用を検討するかも。

■あなぬけのひも
ひも→後1メロディアスエコーの動きは強力ですが、それ以外の場面で倒したいポケモンが後ろに下がってしまうことがあったため不採用。
ひもの代わりにいれかえ3のシンプルな構築にしています。
ガラルマタドガスが流行ってきたら採用を検討するかも。

基本超エネルギー / いにしえの墓地 / ホラー超エネルギー
超エネルギーはメロエッタで殴るためやテクノバスター210を出すためのエネルギーですが、
「ダブルターボ+ベルト+タブレット2枚」で280ラインに到達できるため不採用。
ホラー超も後ろのゲノを刈られると役割がないことや
ミラージュゲートは山札加速のため、墓地に反応しないことから不採用です。
ダブルターボの方がゲノセクトの逃げエネになったり、1ターン手張りが遅れてもミュウVmaxが即起動できることから個人的に使用感が良いです。

4-3.特筆すべきカード(サポート)

ここからがこのnoteの本題です。

倒されるとサイド3取られてしまうVmaxポケモンがメインアタッカーである性質上、どうしてもVstarデッキにはサイドレースで負けてしまいます。

そこを覆すために通常サポート(カミツレのきらめき、ボスの指令)以外に2種類のサポートを本デッキでは採用しています。
以下ではそれを解説していきます。

■シマボシ(1枚)

主にパワータブレットやポケモンいれかえなど必要札を回収するカード
コインフリップの運要素はありますが、75%以上の確率で何かしらのカードを1枚以上トラッシュから山に戻せる能力は強力。

前述した通り、ダブルターボ+ベルト+タブレット2枚で280ラインに到達するため、タブレットが1枚サイド落ちしていても前のVstarポケモンをワンパンすることができます。

またダンデと違って山の枚数を回復できるため、はかいの叫びで落ちた特殊エネルギーを回収したり、LOデッキの山札切れを対策する効果もあります。

■マリィ(1枚)

主に相手の手札を干渉し、1ターンの猶予をもらうカード。
前述した通り、Vstarデッキには相手よりもこちらの攻撃回数を多くしないとサイドレースで負けてしまいます。

仮想敵、現環境Tier1であるパルキア・ギラティナデッキは裏工作やはなえらびで手札を潤沢にし、終盤のボスの指令による勝ちを拾えるデッキだと考えています。

そのため、マリィで相手の手札を流し、再度相手の必要札を揃えさせることで「負けない」立ち回りが可能となります。

また後1、先2で詰まった手札を再度引き直して、ベンチ展開を円滑にする役割もあるため、ツツジではなくマリィの採用としました。

マリィ・シマボシについてはどちらかを採用するのが主流のようですが
共に良さを感じたため、両採用にしました(サポ過多)。

5.各デッキに対するプレイング

5-1パルキア / アルセウス裏工作(五分)

こちらのサイドプランとしては、2-2-2か2-2-1-1
相手のサイドプランとしては、3-1-3か2-3-3を押し付けたいデッキです。

①月光手裏剣、トリニティノヴァを耐えるため、オドリドリは必ずベンチに出すようにしましょう。

②打点が少なくても、メロエッタで殴れると後のサイドレースで有利になれるよりです。
相手のアクアバレットが脅威のため、メロエッタにフュージョンエネをつけすぎないように注意しましょう。

③優勢の場合、終盤の雪道ツツジ対策のため、極限まで山を薄くし必要札を引いてこれるようにしましょう。
(残り山が数枚ということもあるので、山の枚数を確認すること!)
バトル場・ベンチ例:ミュウ×2/ ゲノセクト×2 / オドリドリ /メロエッタ

5-2ギラティナ/ロストバレット(不利)

パルキア同様にこちらは2-2-2か2-2-1-1、
相手には3-1-3を押しつけたいデッキです。

パルキアとの違いとして、後1ウッウのおとぼけスピットやスターレクイエムでVmaxをワンパンしてくる点、ヤミラミで後ろのゲノ・メロエッタを狙ってくる点が若干不利となる要素です。

Vmaxを取られるのは仕方がないとして、残りサイド3を如何に死守するかが肝となってきます。

そのため、安易にメロエッタやオドリドリを出すと相手の餌食になるため、ベンチを展開しないというプレイも大事です。

基本的にオドリドリは使わない寄りですが、相手がロストバレットだった場合、ゲッコウガの月光手裏剣を耐えるため、
ギラティナ/ロストバレットか相手のデッキを注視してベンチを展開しましょう。

またギラティナのツールジャマーをロストスィーパーで剥がしてタブレットを温存するプレイも忘れずに。
マリィを終盤に使って相手のボス要求をあげれば勝ちはグッと近づきます。
バトル場・ベンチ例:ミュウ×2 / ゲノ×2 / メロエッタ / (空白)

5-3ミュウ(五分)

基本的に先攻が有利ですが、後攻の場合でも後1メロディアスエコーで逆転することは可能です。

サイドを先行されている場合、相手のvmaxをワンパンしないと間に合わないためカミツレのきらめきでフュージョンエネを4枚つけるか、ベルト+タブレット3枚でVmaxを一撃で沈めましょう。

オドリドリは相手のタブレットが2枚以上切れていれば必要ありませんが、じょうねつのしずくでテクノバスターで削った裏のミュウVmaxを倒せるのでいると便利です。

それと相手のロストスィーパーを警戒するため、こだわりベルトは安易に貼らないようにしましょう
バトル場・ベンチ例:ミュウ×2/ ゲノセクト×2 / オドリドリ /メロエッタ

5-4非エク系統(五分)

レジギガスやソルルナを想定しています。
タブレットをはきながらサイコジャンプをすることで傷ついたミュウを山札に戻しながら前を倒すゲームです。
そのため、ミュウを3体展開できると山に戻ってもベンチにミュウが2体いるため、継続してサイドをとりやすいです。

非エクはサポートに展開を依存しているため、あまりボスの指令が飛んできません。
とはいえ、サイコジャンプで山に戻した裏のミュウがボスで呼ばれて倒されないか考えながら攻撃技を宣言しましょう。

またマリィ・ロストシティが刺さるため、相手の採用枚数が少ないポケモンはロスト送りにして機能停止させましょう!
バトル場・ベンチ例:ミュウ×3/ ゲノセクト×2 / メロエッタ

5-5その他(有利)

ぶん回ればどのデッキにも勝てます(雑)

①サイドプランをどう取る/取られるか
②オドリドリを置く必要があるのか
③雪道ツツジをケアする必要があるか

の以上3点を気にすれば問題なくプレーできる印象です。
ミュウ自身、イージーwinを拾えるデッキなのでやることをしっかりやれば問題なく勝ちきれます。
バトル場・ベンチ例:ミュウ×2/ ゲノセクト×2 / オドリドリ /メロエッタ

6.当日のマッチング

当日のマッチングは以下の通りです。

■予選
先⭕️6✖️0 アルセウスギラティナ 
先⭕️2✖️0 キュレムパルキア(種切れ)
後⭕️6✖️4 パルキア ダブルターボ
先⭕️6✖️0 アルセウスジュラルドン
先❌5✖️6 ギラティナ(凱ONC)
後❌5✖️6 ロストバレット

■決勝
後❌2✖️6 パルキア(マシューさん)

対戦の詳細は長くなるので割愛しますが、
ギラティナ・パルキアに安定して勝ちきれないため
マリィ・シマボシを上手に使うことが重要だと私自身感じています。

同じトナメにいったミュウの方でセイボリーを入れている構築も拝見したため、ロストアビス環境のミュウVmaxはサポートで現環境TOPに立ち向かうのが正解なのかもしれません

7.終わりに

いかがだったでしょうか。
誰も考察記事を出していなかったため、ロストアビス環境のミュウVmaxについて考察しました。

サポ過多」とわかりやすく銘打っているものの、採用枚数は計7枚と実際はそこまで多くありません(笑)
とはいえ従来のミュウVmaxだと現環境に対応しきれないため、サポートカードに軸を置いて解説してみました。
私自身言語化をしたことでミュウVmaxが更に好きになりました。


今回のポケポケCSも有名選手と対戦できたり、決勝まで行けて今回のようなnoteを執筆できたりととても楽しかったです!

考察記事は以上ですが、ミュウ自体まだまだ伸びしろがあるデッキだと思っているため、もし気になることがあればコメントかTwitterのDMで教えてください(^_^)

twitter:@mocchi_mochi__

最後に表彰式の僕の写真でこの記事を締めさせていただきます。
長くなりましたが、ご覧いただきありがとうございました!

あむさんに入賞景品をもらう僕


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