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時価総額について

この投稿は、FiNANCiEのsloth with creators(SWC)コミュニティでけんすうさんが投稿している「読み物(無料版)」をまとめたマガジンです

こんにちは!

前回、株式会社って何がすごいのか?みたいな話をしました。今回のテーマは「時価総額」なんですが・・・。

これよくわからない人も多いと思うんですよね。しかし、「周りのものがほぼ株式会社の作ったものに囲まれていて」「自分や周りの人も、株式会社で働いているケースが多い」という現代においては、この基礎知識は知っておいてもいいものだと思います。

というわけで、これをなるべく簡単に説明してみたいと思います。

まあ、わからなくても読み飛ばして、なんとなく雰囲気だけ掴んでおけば一般教養としては十分かなーと思っています。


まず、株式会社って「株」というものを発行します。株とは何か?という説明をめちゃくちゃざっくりいうと

  • 株式会社は資金を調達する

  • その時に「証券」として、株というものを発行する

  • その株の持っている割合によって重要な決議に対して投票できたりする

みたいな感じです。

わかりづらいですね!少しずつ行きましょう。

まず「株式会社は資金を調達する」ですが、例えば「会社で使う机とパソコンを買うために100万円必要」だとします。その時に、100万円を一気に誰かに出資してもらってもいいんですが、「100万円を出すのは怖いなあ」という場合に、それを分けてお金を出せるようにします。

この、お金を出すことを「出資」と言ったりします。

なんで出資したいかというと、儲かる可能性があるからです。買った時の価格よりも高く売れる可能性があるから買うわけですね。

例えば「1口5万円で、20株あるよ!」というふうにすると、1人5株ずつ出資する、とかができます。20万円づつ、5人が出して100万円集めるということができるわけですね。

20万円出した人は「5株持っている」状態になります。なので、重要な決議をするときに、5票持っている、みたいな状態になります。


で、ここからが重要なのですが、会社で重要なことを決める時には「割合」が重要です。なぜなら多数決だからです。例えば「全部で100票あったら、そのうちの51票が賛成といったら可決される」みたいな感じなんです。これが「過半数が賛成だったらOK」とか「2/3が必要」とかで決められたりします。

会社が例えば、全部で100株発行しているとします。先ほどの例だと、20株を他の人に売っていますね。

そうすると、ある意味「20%分、他の人に会社の所有権を持たれている」という状態と言えます。

会社は「社長のものじゃない?」という感覚がある人もいると思うんですが、会社って株主のものなのですね。中小企業だと「株の100%を会社の社長が持っている」という状態のところもあるので、その時は「社長=所有者」であっていますが、場合によっては「社長が1株も持っていない」ということもあります。

そういう社長のことを「雇われ社長」といったりすることもありますね。


で、さっきのケースを元に単純化していうと「1口5万円で、会社が全部で100株発行していると、時価総額は500万円」みたいな感じになります。1株あたりの価格に、全部の株式総数をかけたのが時価総額なわけです。

ここまではなんとなくわかると思うんですが、多分疑問なのが「その価格って誰が決めてるの?」だと思うんですね。

結論から言うと「上場しているところは、一般の株主が決めている」となります。

上場とは「株式市場という、誰でも参加できるところでオープンに株を売買できるようになること」くらいの意味です。そこで、「株価が5万円だったら買ってもいいや」となっている場合は500万円になりますし「いや、1万円じゃないと買わない」とみんなが思っている場合は、1万円 x 100株になるので、時価総額が100万円になる、みたいな感じです。

じゃあ「上場していない会社の時価総額ってどう決まるの・・・?」と思うと思うんですが、これはもう「言い値」です。

えっ?!と思うかもしれませんが、要は「株を買いたい人と、売りたい人がマッチすればいい」わけなのです。例えば創業したての会社で何もしていない会社が「うちは時価総額100億ですわ」といっても、欲しい!という人がいたらその価格になっちゃいます。

そんなことある?と思うかもしれませんが、例えば「ZOZOの前澤社長が新しい会社を作る」となったら、、成功しそうじゃないですか。そうすると、時価総額1000億円になるかもしれないので、多少価値が高くても買います。

(繰り返しになりますが、株式会社だと1株とかから買えるので、時価総額が100億円でも、株価が1口5万円、みたいな設定もできます)

というので、ものすごくシンプルにいっちゃうと「時価総額とは、株を欲しいという人と、売りたいという人がマッチした時点で株価が決まり、株価が決まると、決まるもの」という感じです。

上場企業は色々な決算の数字など、会社の成績表などを元に評価されるので、だいぶ適正になりやすいですが(適正じゃないものは買われたり売られたりするので結局適正に近づく)、

上場していないものは、かなりアバウトに決まってたりするので「とんでもなく安い」とか「とんでもなく高い」とかも出現したりしているということを覚えておいてください!

では今日はここまで!わからないことがあったらコメント欄とかでも書いていただければ!


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