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愛情なんてもんは

いつの頃からか、もらえなければ与える側になればいい、そう思うようになっていました。

私が持っているもの全部
差し上げましょう。あなたに

29歳。最愛の弟が20歳になった。
やっと私の子育てが終わったわ。

結婚ですか?全くもってする気ないです。子供?いらないいらない。子育て終わったばっかですよ。

30代の私はそんな感じ。
さぁ。稼ぎますわよ!お金にしか興味がなかった銭ゲバです笑

多少は欲しい物買ったり、遊びもしましたけれども、稼いでもそれまでと変わらぬ質素な暮らし。

毎月貯まっていく貯金通帳を見ては、モチベーションを保っていた。

目標額を45歳に設定。45歳になったら独立して会社興すぞ。

自宅兼事務所の1Kから1人スタートして、
忙しくなったらパートさん雇って、場所は沖縄がいいな。

夢は膨らむばかりです。

「結婚しないの?」
「しないよ。」
「あのさ、俺と結婚しませんか。」

えっと。あなた誰(・∀・)

異動してきたばかりの人ですよ。
一緒に働きだしてまだ数週間。

「女性に生まれてきて、子供生みたくないとか、そんな訳ないやん。俺の子供生んで欲しい(`・ω・´)きり」

へ?子供?
付き合ってもないのに??笑

会った瞬間から意気投合!兄弟のようにじゃれあって、可愛い弟分ですけども、歳が10歳近く
離れています。

ですが、これがご縁というもの。
知り合って3ヶ月で結婚いたしました。

会社の人たちもびっくり仰天。いつの間に!
私もびっくりですよ。何もかもがとんとん拍子に決まってしまって。

夫ちゃんとはとっても仲が良く、楽しい毎日で笑いが絶えない家庭でした。

私はスッパリと夢も会社も辞め、家庭に入りました。未練なんてありません。

優先順位が夫ちゃん1位になったのですから、夫ちゃんだけに全身全霊で尽くします。

私のものは夫ちゃんのもの。夫ちゃんのものは夫ちゃんのもの。

今となっては、貧乏神と結婚したのかなと思っていますけど、、笑

私の相棒のインコに嫌われて、いつもつつかれてた夫ちゃん。

「ね、足!見て(≧∀≦)」

見ると、寝っ転がってゲームをしていた夫の足首に、ピヨちゃんが止まってお昼寝中。初めてピヨちゃんに止まってもらえて嬉しそうな夫。

「写真撮って!早く!」

記念撮影のシャッターを押す瞬間、ピヨが目覚めた。

は!∑(゚Д゚)

足を間違えて止まっていた事に気付いたピヨちゃんは、思いっきり夫のスネに噛みついて、私の肩へ飛んできた。

「ごめん、写真間に合わんかった。」
「いいよ。俺ね、痛いけど幸せやけん。」

「なんで。」
「ピヨちゃんの足、俺の足キュッとつかんでた。あったかくて可愛いかった〜😭😭」


憎めない夫ちゃん。
今日もどこかで元気に
暮らしていればそれでよし





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