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大事にしている考え方。#6 チーズはなくなる

「チーズはどこへ消えた?」は不朽の名作だと思う。

定期的に読み返して今の自分の生活を見直すのに役立てるのがいい。
読んでいない人には明るく勧められる一冊。

「チーズはなくなる」という主題をポップにストーリーに落とし込んでいて、その見事さに唸るばかり。チーズは仕事・お金・家庭・健康・幸せなど自分が生活の中で当たり前と捉えているものと読み替えられるのが秀逸だ。

全てのものは変化する。そこに胡坐をかいているとチーズがなくなった時に対処のしようがなくなってしまう。

このnoteの前にデイル・ドーテン「仕事は楽しいかね?」の名言を書いていた流れで「チーズはどこへ消えた?」のことを思い出した。


「チーズはどこへ消えた?」のあらすじ

ある遠い国で迷路の中で暮らす2匹のネズミと2人の小人。
ネズミはスニッフとスカリー。小人はヘムとホー。

いつもお腹いっぱいになるまでチーズを食べていたチーズステーションから、ある日チーズがなくなってしまった。
驚く2匹と2人。

ネズミたちはすぐさま他の場所にチーズはないかと動き出す。
嘆き悲しむ2人の小人はなかなか動き出せないでいる。

突如もたらされた変化に対してのアクションを問う作品に仕上がっている。

二人は毎晩、チーズをおなかいっぱい食べてよたよたしながら家路につき、毎朝、自信満々で、きょうはもっとたくさん食べようと思いながらチーズのところに戻っていった。
こうした日々がかなり続いた。
やがて二人は慢心するようになった。安心しきって、知らないうちに何かが進行していることに気づきもしなかった。

こういった状況が起こることを前提として以下のメッセージを送っている。

変化は起きる…チーズはつねにもっていかれ、消える
変化を予期せよ…チーズが消えることに備えよ
変化を探知せよ…つねにチーズのにおいをかいでいれば、古くなったのに気がつく
変化にすばやく適応せよ…古いチーズを早くあきらめればそれだけ早く新しいチーズを楽しむことができる
変わろう…チーズと一緒に前進しよう
変化を楽しもう!…冒険を十分に味わい、新しいチーズの味を楽しもう!
進んですばやく変わり再びそれを楽しもう…チーズはつねにもっていかれる


チーズのなくなった、これからを考える

やっぱりずっと永続的に続くと安心できるものはないのだろうと感覚的に思う。この変化が一段と激しくなってきた時代に、より一層「当たり前」というものはないのだよなと。

地球規模の話で見れば、化石燃料の枯渇、温暖化、気候変動、自然災害といった自然面もそう。毎年夏は「過去最高を記録」といったニュースが続く。

何よりウィルスが世界を混乱に陥れるなんて思ってもみなかった。

その影響も大きく、お金の受け渡しも滞り、人の感情の行き来も少なくなり、繋がっていたと思われていたラインがブチブチと切れまくり、経済も家族も仲間も分断が続いている。

今の局面をどう見るかは人によって違うのかもだけど、もう少しでチーズがなくなる状態に見える。世界も。日本も。

いま、大切なのは、取り合えず「動くこと」しかない。

「チーズがなくなった時のことをちゃんと計画しておけと何で言ってくれてなかったんだ!」
と文句を言っても仕方ないし

「どうしたら次のチーズを見付けられるか指示をください」
とお願いしても腹は空くばかり。
指示を待つ間は不満も漏れるし、指示が間違っていたら文句も出る。

自分が欲しいチーズは自分で探しに行かないとなんだよなと。
そのためには少ない経験を元にアクションを重ねるしかないってシンプルに思う。

今の状況に重ねてnoteを書くつもりはなかったけど、なんだか結局今の感情が出てきてしまった。
サバイブしようとする気持ちは大切。


楽しく暮らすためのサジェスト
「自分の生活の中で当たり前になっているものが
 なくなった時のことを考えてみる」

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