見出し画像

大事にしている考え方。#4 計画的偶発性理論

実は、キャリア・コンサルタントの資格を持っている。
全くもって資格を活かせる仕事をしていないので持ち腐れではあるけど。

なぜ資格をもっているのかで言えば、前職でHR領域で働いていたためだ。
もっと多角的にキャリアについて理解できると良いなと考えていた。
最初はGCDFという別の資格を取得するところからスタートし、キャリア・コンサルタントの資格を取るとこに繋がった。

このキャリアの勉強をしていて本当に良かったと思うのは、「計画的偶発性理論」に出会えたから。

まさかキャリア論を学んでいて、キャリアが偶発性によって築かれているなんて話にぶつかるとなんて思わなかった。
そして本当にそうだと感じているから。


計画的偶発性理論とは

計画された偶発性理論(英語: Planned Happenstance Theory)とは、
スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授らが提案したキャリア論に関する考え方。
個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される。
その偶然を計画的に設計し、自分のキャリアを良いものにしていこうという考え方。
(Wikipediaより)

「同窓会で久しぶりに会った人から仕事のオファーをもらった」
「たまたま町で見掛けた広告に連絡してみた」
など、たまたまの出会いが運んできた仕事が今の自分のキャリアを形成していく。自分で考えていた形ではなく。

クランボルツ教授は調査結果で終わらせずに
「そうであるならば、偶発性をもっと計画的に発生させることが大切である」と発展させた。

更に、そういった偶発性を起こすための行動指針として以下の5つが大切とも説く。

1 好奇心(Curiosity):新しいことに興味を持ち続ける
2 持続性(Persistence):失敗してもあきらめずに努力する
3 楽観性(Optimism):何事もポジティブに考える
4 柔軟性(Flexibility):こだわりすぎずに柔軟な姿勢をとる
5 冒険心(Risk Taking):結果がわからなくても挑戦する

ここまでのキャリア論を展開しているのか!と激しく唸った。
キャリア設計をきちんとしよう!というアプローチではなくて、もっと偶然を引き起こしていこうとは。

自分の過去を振り返ってみて……机にかじりついて、人生設計を考えていた大学4年生~20代にかけての期間を思い返す。机に向かう時間がムダだったと思わないけど、その後にアクションを取って広がっていったことの方が圧倒的に大きかった。

確かに自分の人生設計には他者が存在していなくて、予定調和なことで構成される。でも人生はもっと不規則で予定不調和で驚きに満ちている。


瓦割りカワラナを始めることに繋がった偶然たち

自分の人生と照らしてみて。

2017年4月から瓦割りを体験できるサービス「瓦割りカワラナ」を始めた。当然ながら、こんなことは自分の人生設計の中には織り込まれていなかった。

時系列で流れを追ってみると以下のような感じだった。

2015年ごろ:仲間たちを集めて、やりたいことを呟くグループを始める
2016年03月:瓦割りをやりたいことグループで呟く。
2016年04月:瓦割りを仲間とやりに行く。
2016年09月:瓦割り体験が高校の同級生のサービスだったと知る
2016年10月:高校の同級生と飲みに行く。浅草での瓦割り屋の提案。
2017年01月:物件探しをするも見付からない
2017年02月:大学時代の仲間が繋いでくれた不動産屋から物件紹介
2017年02月:会社の仲間に同意書を作ってもらう
2017年03月:大学時代の仲間に英語訳と中国語訳を作ってもらう
2017年04月:瓦割りカワラナをオープン!

で、この背景には

・学生時代にバックパッカーで70ヶ国に行っていた
・学生時代に空手を習っていた
・学生時代に英語劇・ミュージカルに出ていた

みたいな過去の経験が繋がってきたりする。

計画的偶発性的な見方でみれば、自分のアクションが好奇心であり、持続性であり、楽観性であり、柔軟性であり、冒険心に支えられている。

やらずに文句を言うのではなく、「まずはやってみてから」という姿勢はリクルートで営業をしている頃に育まれたものだったりする。

営業してみないと分からない。
提案してみないと分からない。

また別の見方をするならば、Steve Jobsの"Connecting the dots"としても整理ができそうだ。

「バックパッカー」「空手」「英語劇・ミュージカル」「リクルートで営業」「個人でのサークル活動」「読書会」・・・そういうdotが繋がっていったことによって今があるとも見て取れる。
なかなか面白い。


好奇心を大切にアクションして、その後は流れに身を任せる

瓦割りカワラナを始めてから、自分で動きを取ることが更に増えた。
そのおかげでいろんな流れが身の回りで起きるようになったと感じる。

やっぱりルーティン的で変化のない毎日を過ごしているといつしか生活が停滞していくのだよなーと思う。渦は起こすものだもの。

ということで計画的偶発性を楽しみにしながら(何が偶発的にやって来るかは分からないので)、アクションを取っていこうかなと。

このnoteを書き始めたおかげで、改めて計画的偶発性理論を思い出せたのが良かった。


もっと詳しく知りたいという方は本を読んでみてくださいー。


楽しく暮らすためのサジェスト
「好奇心の赴くままに何かアクションしてみる」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?