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以前、東北出身の女子が
「わたし、東京に出てきて、鼻毛がすごい伸びるのでビックリしたことがあるんです」
と語っていたことを思い出した。

鼻毛は身体にとって良くないものが鼻の穴から侵入して来ないように、人間の防衛本能として機能している。

やっぱり東北と比べ東京は空気は澄んでいないし、目に見えない異物が沢山飛んでいるんだろう。そんな異物から身を守るためには鼻毛を機能させるしかない。

「なので、定期的に鼻毛はチェックして、お手入れしていたんですよね」
と、その女子は続ける。
女子ながら、そんなお手入れの話を明け透けに語るというのもオープンな姿勢でいいなと思いつつ、なるほどなーと思った。

東京の生活に馴染んでいくと共に鼻毛の伸びは落ち着いて、その後は通常の生活に落ち着いていったそうだ。
ただ、人間の身体が自分を守ろうとするが故、鼻毛を伸ばし異物の侵入を阻む。これはなかなか忘れてはいけない機能だと思う。


ようやくコロナが2類から5類に分類され、「マスクも外して問題ないですよー」とアナウンスされて少し時間が経った。

元々このマスク生活の終焉は、
「欧米がマスクを外すようになる」
→「日本政府が外して良いと宣言する」
→「徐々にみんなマスクを外し始める」
という順序で起こると予想していたので、ようやくという感じだ。
(このコロナがどんなものだったのか、その対応は良かったのかなど、その検証などはきちんと行われない(公表されない)とも予想している。喉元過ぎれば熱さを忘れる)

まだ、体感値としては6割はマスク生活を続けている印象なので、なかなか慣れ親しんだスタイルからの脱却っていうのは難しいものなんだなと感じてはいる。まあ、それも時間の問題。夏が終わるくらいにはマスクもなくなっている気がする。

この辺りは予想の範疇なので、まあ、見守っていようと思う。
このnoteで書きたいと思っているのはそんなことではない。

書きたいのは「鼻毛」についてだ。

2020年3月から2023年にいたる、この3年もの間、長らくマスク生活をしていた、我々日本人だ。この間、いろいろなものが失われることにはなったのだが、そのうちのひとつに「鼻毛の自衛機能」が挙げられるんじゃないかと思う。

ずっとマスクで口と鼻を隠し続けてきた故、鼻毛を伸ばすべきかどうかのセンサー機能は働かなくなり、鼻毛を伸ばす鼻毛工場もストップしてしまっているのではないか。工場員たちもダラけまくっている。

そんな状態で、マスクを外す生活をし始めると、冒頭で書いた、東北から東京に出てきた女子と同じような状況が起きうる可能性が高いのではないか。

「あれ!ヤバい!とんでもなく空気が悪い!セルフディフェンスしなくては!スクランブル!」
そう慌てた鼻毛工場の工場員たちにはemergencyが出され、急遽の工場稼働に走り始めるんじゃないか。

そんなこれからの我々に必要なのは以下の心構えだと思う。

 ①鼻毛が必要以上に伸びていないか定期的にチェックすること。
 ②鼻毛が出てしまっている人を見ても蔑まないこと。
 ③相手がショックを大きく感じない人であれば、余分に出ている鼻毛を
  伝えてあげること。

3年に渡るコロナ対応。これだけ続けてきたのであるから、元に戻すには同様の時間かそれ以上が必要になる。もしくは戻そうとしても同じ形のものには戻らないことも往々にしてあり得る。

それでも、やっぱり人とのコミュニケーションの中で、鼻毛の有無は気を付けるべきマナーであることを思い出していきたい。

徐々にオンライン→リアルに移しながら、いろんな人とのコミュニケーションに精を出していく頃な気がする。

鼻毛を出さずに外に出て行こう。

楽しく暮らすためのヒント
「鼻毛を気にしておく」

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