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合同会社ハハハの設立の経緯と社名の由来。

はじめに

自分とこの会社である「合同会社ハハハ」を名乗ると、「え?」という反応をされることが多い。不安に思って、もう一度社名を聞き直されることも少なくない。
更に領収書をもらう時が悲惨だ。口頭で言ってもなかなか伝わらないので、書いて見せることもしばしば。
あと単純に「ハハハ」と声に出して言おうとするとなかなか発音がしにくかったりもする。

まだnoteも書き始めたばかりなので初期のうちは、自己紹介的に自分と自分の会社・サービスについてあれこれ書いていくことが多くなりそう。
大した内容ではないかもだけれど、「ま、少しは付き合ってやるか」と思ってくれる方は見ていってくれると嬉しい。

「そうだ、会社を作ろう」

合同会社ハハハを登記したのは2016年8月のこと。今から4年半前にもなる。
意外と月日が経過していることに少しびっくりする。

その少し前の2015年は会社員をしていて、平日は朝から晩まで会社勤め。週末は週末で自分のやっていた読書会やらの活動をしていて、なかなか時間的にゆとりのない暮らしを過ごしてた頃。36歳。

「このままの毎日が50歳まで続くのは、なかなかしんどい・・・」

ある程度のうまくいった経験と失敗してしまった反省とを織り交ぜた後で、いつの間にか日々に変化もなくなり、ワクワクせず、目の前に流れてくるイベントごとを1つずつ対応する感じに陥っていた。

学生時代は世界70ヶ国に行って、国内のいろんなとこにヒッチハイクで行って、いろんな人と話して、いろんなことをやって、みたいな日常を生きていた頃と比べると今はそんなに何もできていない気がする。

やりたいと思った体験、行きたいと思った場所、食べたいと思った食べ物、始めたいと思った企画などなど、「時間もないし、まあ無理だよな・・・」とやる前から諦めるようになっていた。

「あー、このままではいかん」

そう思って、facebookに「やりたいこと」をつぶやくだけのグループを作った。「やりたいこと」を思い付いても、すぐその場で忘れる癖が付いていたから自分の備忘録になるものがまず必要。でも、自分の手帳とかスマホのメモとかに書いても広がりが生まれない。なので、これはみんなで気軽に取り組む感じの方がいいんだな。

仲間に呼びかけてみると気楽に乗ってきてくれる連中が多くて、スタート早々から60~70人くらいの規模で始めることができた。

面白いもので何かを閃いた折々に「やりたいこと」を書き綴っていると、それが実現されていく。

当初の想定通り備忘録的に機能して「自分で実現させるもの」が中心だけれど、その他にも仲間が投稿を見ていて、それ、面白そうだから一緒に行こうよ、みたいに「仲間が声を掛けてきてくれて実現されたもの」もある。
はたまた気付いたら「実現したいたもの」も出てきたりする。

「やりたいこと」を書き出すのが楽しくなってきてた。

そんな頃、何かがきっかけでfacebookグループに

「会社を作りたい」

と書いてみた。

あれ?
書いてみてから気付く。
そう言えば大学卒業の頃も自分の会社持ちたいって言ってたな。

・・・あれから14年。
結局、自分の会社なんて作らずして22歳から36歳までを過ごしてきてしまった。
今のまんま行くとこれから14年経過しても、何も変わらない気がする。

50歳になっても「自分の会社を作りたい」って思っていそう。

「・・・それは激しくダサい。そんな50歳を迎えたくない」

会社を作るのが偉いという認識ではなくて、やりたいと思っているにも関わらずずっと先延ばしにしているのはダサいなと思った。

よし、会社を作るか。

ビジネスプランとか、資金とか、事業計画が出来上がるのを待っていたらいつになったら始められるか分からない。
新しいスポーツを始める時に、ウェアやグッズを揃えることから始めるのと一緒だ。まずは自分の会社を作る。そしたら、否応なしに何のビジネスを行うのかに向き合わずにはいられない。まずは箱を作るところから始める。

何をしなくても失われるのは年間の法人税だけだ。
やりたいことに対して何もせず人生と法人税の天秤。
考えるまでもない。

ひょんな流れで「会社を作りたい」と書いてから、14年間微動だにしなかった歯車が急にカチリと合い、会社を設立することにした。

何のために会社を設立するのか?目的を改めて考える

大学卒業の頃から夢見てた、会社設立。
果たして何をその会社を通して実現したいのか。

会社設立にあたってはビジネスプランありき、商品ありきで語られることが多い。

「御社はどのようなサービスを行っているのですか?」

そんなWHATから入るのではなく(と、いっても商品もビジネスプランもないから考えようがないのだけど)、何のために会社を作るのか、そのWHYをきちんと考えておくことが大事に思えていた。

正解はない。

この作業が楽しかった。
誰かにこれは正しいのですか?と問うのではなく、自分で自分が納得する解を出せるのかどうか。

会社員では、自社にとっての正解、お客さんにとっての正解ばかりを追い求めることに慣れていたから、自分が好きに決められるということが楽しかった。自分の考えを見つめ直す作業。リハビリ。

そして、あまり時間はかからず目的はサクっと決めることができた。

「楽しく暮らす人を増やす」

自分自身があまり楽しくない毎日を過ごしていたから、同じ様に感じている30~40代が少なからずいるようにイメージした。

近くにいる同世代の連中でも
「毎日が最高に楽しいぜ。うひょーー!」
みたいにゴキゲンにやっているやつなんていなくて、できるだけ低リスクで失敗の少ない選択をしているケースが多いように感じた。望もうが望むまいが否応なく大きな力で飲み込まれるみたいにして。

いつからか「BIGになってやるぜ」みたいな大口をたたくやつは見かけなくなっていて、ITだ!グローバルだ!AIだ!っていう喧騒の後の明るい日本の未来ってこんな感じだったっけ?と肩透かしを食らってたから。

次は社名だ

さて会社を設立する目的は決まった。

次は社名だ。

これを考える作業も無茶苦茶楽しかった。
もちろん正解はない。
自分が「これだ!」と思えるものに出会えるか。

空いている時間さえあれば、あれこれ頭を巡らす。

当時のiPhoneメモがあったので見返してみる。
今見てみるとこんな社名で行こうと思っていたのかとびっくりする。

・合同会社マドリ
・合同会社コマドリ
・合同会社マルコ
・合同会社エスパシオ
・余白合同会社
・合同会社マガル
・・・などなど。

※登記費用の違いから、株式会社ではなく合同会社での設立を当初から決めていた。

あれこれ考えるものの、どうにもいまいちピンと来ない。

できれば、シンプルで目的を体現した社名が良い。

頭を捻って書き出しては、また頭を抱える。
とはいえ、頭を悩ませる時間はとてつもなく楽しい。

うんうんと唸る日々が続くなか、「は!」と気付く。

コーヒーミーティングやTIME TICKETを展開していた株式会社レレレ。

これくらいシンプルで(少し)ふざけていて、キャッチーなネーミングはいい。

待てよ、、、ハハハだったら成立するんじゃないか?

”HAHAHA”は英語表記でも笑い声を表すし、「楽しく暮らす人を増やす」をしっかりと表しているネーミングになる。

そうだ、これでいこう。

ずっと何かを探し続けているといろんなところにアイデアを求めるようにアンテナが立って、バチンと音を立てて何かを受信するタイミングがやって来る。

合同会社ハハハ。

いいネーミングだ。
これでいこう。
※登記費用が安いということもあり、当初から株式会社ではなく合同会社で始めようということは決めていました。何か必要になれば株式会社に変更することもできるみたいだし。

合同会社ハハハ。

シンプルでキャッチー。これしかないな。

「そうだ、登記しよう」

アイデアがバチンと来て見事に社名が決まった。
もう誰に何を言われても揺らぐことがない。
これだ。

社名を決めたのが、2016年5月頃。

いい調子いい調子。この流れだ。
・・・待てよ。

その年は2016年。すなわち平成28年。

ハハハを数字表記しようとすると、「888」の並びになる。
平成28年8月8日という8が3つ並ぶタイミングを今回逃すと今度は2018年まで待たないといけない。

「そうだ、登記しよう」

思い立ったが吉日。
流れがある時にはしっかりとその流れに乗った方がいい。
この流れを逸したらまた何でもない毎日に逆戻りしてしまう。
何か失敗したとしてもこのタイミングでは失うものは何ひとつとしてない。

会社設立のための定款作りはfreeeのサービスを使った。
え、こんなに簡単にできるの?と驚くほどスムーズに定款作りが進む。

併せて法人用のハンコも発注した。
クラウドワークスで法人のロゴも発注。
もう、ここまで来れば流れに身を任すだけ。

よく晴れた8月8日。用意した書類を手に法務局へ。

手続きはサササと事務的に進み、この日、晴れて会社代表になることができた。

ハハハ_ロゴPNG

※このロゴもこだわりの発注で仕上げてもらったもの。
 人が集まってこそ「楽しい」は生まれると考えているので、
 家紋の井筒をベースに中にハを置く形に。
 井筒は4本の線で構成しているので分解すればハハハを組み合わせた形  
 として見ることができる。
※更によく見ると真ん中のハと井筒でくりぬかれている空白には「↕」が
 隠れている。「楽しい」は人が集まった上で相互作用しないと生まれない
 ので。FedExにインスパイアされてるやつ(笑)

おわりに。

つらつらと思い出しながらあれこれ書いていたら随分と長くなってしまった。

まあ、そんなにこのnoteを見る人も多くないだろうから、酔狂な人だけお付き合いいただければという感じ。

この「おわりに」まで読んでいただいてありがとうです。
こんな経緯で合同会社ハハハは生まれました。

会社を作ろうと思わなければ何も始まらなかったし、
目的がバシっと絞れなければ今の形ではやってなかっただろうし、
ハハハというネーミングに行き着かなければ違うトーンのことをやっていたかもしれないし、
閃いた年が平成28年でなかったら設立はもう少し先になっていたかもしれない。

いろんな偶然と偶然が繋がりあいながら今に至っているのだよなーと強く感じてる。

「瓦割りカワラナ」「居合抜刀カタナバ」「シェアスペース ハコバナ」「やりたいことカタログ」などなど何かを始めるきっかけになった話はまた機会を改めてできればと。


楽しく暮らすためのサジェスト
「ビジネスプランやお金の話は置いておいて、まずは会社を作ってみる」

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