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0-7. ケータイ料金戦国時代!①あなたはどれにする?

格安SIM・格安スマホの専門店、モバイルファンです。

2021年の春先から携帯各社の値下げ合戦が始まりました。

このようなことは以前もありましたが、今回は当時の菅政権による圧力で起きた「官製値下げ」の感が強い動きとなりました。それによりドコモをはじめとした大手3社は、全体的な料金を下げると同時に、ショップを介さないオンライン専用プランをつくりました。

現在の携帯業界は複数の会社(サービス)があるだけでなく、各サービスの立ち位置や関係性が複雑に絡んでいます。

今回は2回にわたり、「現状の解析」「選択の心得」について説明します。

携帯会社の市場シェア

ちょっと話は逸れますが、20数年前私は社会人一年目で地元のドコモショップに入社しました。ご存じかもしれませんが、街角にあるドコモショップをはじめとした携帯会社のショップは、ほとんど代理店が運営しています。つまり、ドコモショップはドコモが運営しているわけではなく、地元や東京の別会社がやっているわけです。私ももちろん、ドコモの社員ではなくその代理店の社員でした。

その当時は、ドコモのシェアは6割を超えており、あとはIDO(現在のKDDI、つまりau)、Vodafone(現在のSoftBank)。そしてPHS会社が混ざっていました。

現在の携帯電話会社のシェアは以下の円グラフのようになっています。調査会社によるリサーチですが、実情もほぼこうなっていると思います。

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私が考えるドコモのシェアが低下した大きな理由は、SoftBankが大人気スマホである「iPhone」の独占販売を開始したことだと思います。

私は当時Vodafoneを利用していましたが、iPhoneは発売日に購入しました。

その頃はほとんどの人がまだガラケーを使っていて、スマホはそれほど注目を浴びていなかったどころか、周りの友達にも「片面がガラスなんて、落としたら壊れるからほしくない」とまで言われていました。それが今では.... 語る必要もないかと思います。

SoftBankがiPhoneを独占販売したことから、私のような新しいもの好きがドコモやauからSoftBankに乗り換えました。数年後にはauもiPhoneの取り扱いを開始し、その頃にはiPhone欲しさに携帯会社を乗り換える動きが加速し、唯一扱っていなかったドコモは草刈り場になっていました。

現在では3社がiPhoneを扱っているだけでなく、料金プランやサービスも似たような内容になっているので、これからはシェアはそれほど変わらないと思います。

携帯会社(サービス)の種類

現在の携帯会社(サービス)を大きく分けると以下のようになります。

①大手
②オンライン専用
③サブブランド
④MVNO(格安SIM)

それぞれをわかりやすくまとめてみました。

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大手はいわずもがな、ドコモ、au、SoftBank。そして新しく楽天モバイルが加わった4社となります。

楽天モバイルは、もともとドコモの回線を借り受けて携帯サービスを提供する、いわゆるMVNO(格安SIM事業者)でした。しかし3年前にMVNOを続けながらも総務省から周波数の免許を取得して、他の大手3社と同じく独立した大手携帯電話会社(MNOといいます)として再スタートしました。

アンテナをゼロから敷設していますので、まだまだ繋がり具合はよいとは言えませんが、自社アンテナがカバーできていないところはauから電波を借りているため、全く使えないわけではありません。

オンライン専用とは、楽天モバイル以外の3社が官製値下げのあおりを受けて開設したプランです。

サブブランドとは、auによる「UQモバイル」とSoftBankによる「ワイモバイル」のことです。それぞれ大手メインブランドに対して、安い版のような位置づけになっているのでサブブランドと呼ばれています。UQモバイルはKDDIの子会社のUQコミュニケーションズが運営しますが、ワイモバイルは会社ではなくSoftBankによるブランド名です。

MVNOとは、大手から回線だけ借り受けて安い携帯サービスを提供する、いわゆる「格安SIM」を提供する事業者のことです。有名なところですと、ドコモ回線を利用したNTTコミュニケーションズによる「OCNモバイルONE」や、KDDIグループのビッグローブによる「BIGLOBEモバイル」などがあります。

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