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0-6. 楽天モバイルをオススメしない理由

格安SIM・格安スマホの専門店、モバイルファンです。

『らぁくてんもばあぁあぁぁ~る!』

・・・というCMを見たことがありますか?

docomo、au、Softbankに続く第4の大手キャリアとしてスタートした「楽天モバイル」のTVCMで、女優の米倉涼子さんが叫ぶアレです。

私はスマホ屋で働くくらいですので、個人的にも様々な携帯会社の契約をしています。もちろん楽天モバイルの契約もしていて、docomo回線の格安SIM時代の楽天モバイル契約と、第4のキャリアとして独立した「楽天アンリミット」契約の両方持っています。

今回はTVCMで話題の楽天モバイル・アンリミット(以下、楽天モバイル)について思うこと、また個人的にイチ押しの格安SIM「OCNモバイルONE」との比較について書こうと思います。

あくまで現時点でのサービスについて一個人が思ったことを述べています。

(数字が細かくなるので、記載の金額は全て税別です)

楽天モバイルの歴史と現状

楽天モバイルは元々、docomoから回線を借りて携帯サービスを提供するMVNO、いわゆるOCNモバイルONEなどと同じような「格安SIM」のひとつでした。

しかし、楽天の三木谷社長による『大手が決めた回線賃料を払って携帯サービスをするのは奴隷状態だ』・・・という類の発言にもあるように、自前で基地局やアンテナを整備し独立した携帯サービスを展開する方向に進みました。

楽天にとれば、人々の手のひらを独占するスマホへの事業を展開することで、本業の楽天市場を中心とした「楽天経済圏」へ多くの人々を取り込むことができます。かくいう私も楽天ポイント乞食と自称しているほど楽天経済圏には大変お世話になっていますので、いい考えだなあ!と大賛成なのです。

しかしガラケー時代から長年の間、携帯電話事業を展開するdocomoなど大手と競争するには、彼らに匹敵する電波環境の構築が必要であり、全国に基地局を整備してどこでもつながる携帯電話環境を構築するのは簡単なことではありません。

楽天は多くの資本を集中的に投入し、人口が集中する都市部を中心にアンテナを立てまくり、同時に1年間の契約料が無料!という赤字覚悟の強力なキャンペーンもおこなうことで、目標である300万回線契約をたったの1年という短期間で達成することができたようです。すごいですね!

官製値下げに揉まれる楽天モバイル

この春、菅政権のもとで総務大臣による携帯料金の無理やりな官製値下げが実施されました。これによりdocomoをはじめとした大手3社は、オンライン手続きを条件としたahamo、povo、LINEMOという20GBプランの提供を開始。世間では、てっきりそのままで自分の携帯料金が下がると勘違いしガッカリする人や、逆に一人暮らしで自宅にWi-Fi環境がない若者には大ウケだったりしているようです。

しかしこの官製値下げにより、楽天モバイルは窮地に追い込まれることになります。事業を始めたばかりの先行投資モードの楽天は、大赤字のモバイル事業の中で2,980円のワンプランを発表し、大手よりも安いぞ!感を出していたところ、それを下回るプランを他社から出されてしまった訳ですから。さぞかしショックでしたでしょうね・・・。

でもそんな中、楽天モバイルはその状況を打破するべく大手キャリアを上回る驚きのプランを発表しました。

なんと1GBまでは0円!3GBを超えると20GBまでは税別1,980円、20GB以降はどれだけ使っても(100GBでも)2,980円というものです。なかなか1GBでおさめるのは難しいですが、契約しているのに0円というのはインパクトがありますよね。

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出典:楽天モバイル公式ホームページ

大手の最近の料金プラン

ところで、最近の大手3社のプランはどうなっているかというと、どの会社も使った分だけの安めプラン、オンライン専用プラン、使い放題プランの3種類になっています。

①階段式プラン
1GB~7GB位まで使った分だけ上がっていき、料金はおおよそ3,000円~7,000円。
➁オンライン専用プラン
おおよそ二千円台半ばで20GBまで使えるけど、基本的にネットで契約し、店頭でのサポートは受けられない。
③ほぼ使い放題プラン
何GBでも使っていいプランだが料金は六千円台と高い。

一方で、楽天モバイルはわかりやすいことをモットーとし、あくまでも1つの料金体系、いわゆる「ワンプラン」にこだわって先の図のような階段式を選択したということです。

楽天モバイルを使ってみたところ...

先述の通り、私は楽天モバイルアンリミットをほぼ1年使っていますが、生活圏の山梨でももちろん利用できます。

まだ楽天回線のアンテナはほとんど整備されていないため、楽天エリアとしては圏外です。しかし、楽天モバイルは自社のアンテナが整備されていないエリアではauの電波を代わりに利用できるという仕組みを取っています(auエリア=パートナーエリアと呼んでいます)

ですから、パートナーエリアにいても普通に通信や通話ができますので心配はいりません。(auエリアでも通信や通話品質はauとは異なります)

また、楽天モバイルは「楽天LINK」という契約者専用の通話アプリがあり、このアプリからの発信は無料となっています。別途かけ放題のオプションをつけなくてもOKという訳です。これはお得だと思いました。(実際に使ってみるまでは・・・)

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