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Vaingloryへの餞別の言葉

  Vaingloryを始めたのは高校生の頃でした。高校の勉強に慣れることができず、逃げるような形でこのゲームを見つけたのが最初でした。私はこのゲームにのめり込み、ある時は真面目に、ある時はタレ突をして楽しみました。

  高3も秋に差し掛かり、四の五の言わずに勉強せざるをえなくなるといつまでも試合時間の長いVaingloryをプレイしているわけにもいかず、一時引退しました。アプリ自体もいつしかアンインストールしていました。

  Vaingloryをやめたおかげか、目標の大学には入ることができましたが、私はやはりリアルの日常を窮屈に感じていました。私にとって勉強とはどこまで行っても嫌いなものであり、そんなことを強いる大学を好きになれるはずもありませんでした。そんな時、高校時代にやっていたVaingloryのことを思い出した私は再びアプリをインストールして、後輩のアカウントをパクって始めました。これが2019年のことです。

  久しぶりに始めたVaingloryは随分と変わっていて、以前よりはさびれた感じこそありましたが、以前と同じゲーム体験ができ、楽しいものでした。私はリアルで蓄積されたストレスの捌け口としてベインをするようになり、口もだいぶ悪かったと思います。当時迷惑をかけた方々、すみませんでした。

  今の私はというと、勉強から逃げていた自分を変えて、現実に向き合ってみようと思っています。幸い、学部ごとの専門的な授業はまだ始まっておらず、今は教養を学んでいる段階なので、同級生には出遅れたもののまだ間に合うと踏んでいます。

  Vaingloryも今変わろうとしています。突如Rogueが運営を放り投げて逃げたので、SEMCは相当困惑したでしょう。SEMCによると今後はコミュニティ側にサーバー運用を任せ、バックアップに回っていく方針だそうです。

 不要不急の外出自粛が広く要請されている今、大きく行動を起こすことはできませんが、この騒動が落ち着いた後のために自己研鑽に励むことこそが今すべきことだと思います。Vaingloryを離れる方、残る方、色々居るでしょうが、皆さんがそれぞれの場所で活躍できることを祈っています。

  最後になりますが、Vaingloryは自分にとって弱い部分を見直せるきっかけをくれました。民度こそクソの極みでしたが、ゲームシステム、グラフィック、直感的な操作性、どれをとっても素晴らしいゲームでした。今までありがとうございました。

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