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"ChatGPTとの対話 : 効果的なプロンプト作成のための基本ガイドと魔法の言葉"

こんにちは!ChatGPTの世界へようこそ。
プロンプトとは、ChatGPTに何を行って欲しいかを伝えるための指示や質問です。
プロンプトには、「ゼロショットプロンプト」「フューショットプロンプト」「チェインオブソープロンプト」という3種類のプロンプトがあります。それらを理解することで、それぞれの状況に最適なプロンプトを作成することが可能になります。
この記事では、この基本となる3種類のプロンプトの特徴などを紹介します。

1.プロンプトの種類

a. Zero-shot(ゼロショット)プロンプティング

ChatGPTに一つの質問を提供し、その回答を求めるタイプです。最も直感的で単純なプロンプトです。例えば、普段スマートスピーカーに「明日の天気は?」と聞く時、これがゼロショットプロンプトです。

b. Few-Shot(フューショット)プロンプティング

「Few-Shotプロンプティング」は、まるで新しいゲームを覚えるような感じです。新しいゲームを覚える時、友達がどうやって遊ぶかを見せてくれると思います。友達が遊ぶのを何回か見て、そのルールを学びますよね。そして、自分もそのゲームを遊べるようになります。

この「Few-Shotプロンプティング」も、そのゲームを覚えるのと同じようなものです。AIに、いくつかの「遊び方」(例)を見せてあげます。AIはその例を見て、どうやって問題を解決するかを学びます。そして、自分で新しい問題を解くことができるようになります。

例えば、新しい単語「リボルチ」が「うれしくて跳び跳ねること」を意味すると教え、それを使った文の例をAIに見せます。「試合に勝ったとき、みんなでリボルチをしました」などです。するとAIは、「リボルチ」を使った新しい文を自分で作ることができます。

難しい問題になると、もっとたくさんの例を見せてあげることで、AIがしっかりと学べるようにします。これは、難しいゲームを覚えるために、もっとたくさんの遊び方を見るのと同じですね。

というわけで、「Few-Shotプロンプティング」は、新しいゲームを覚えるのと同じように、AIに新しい問題の解き方を教える方法なのです。


c. Chain-of-Thought(チェインオブソー)プロンプティング

Chain-of-Thought(CoT)プロンプティングは、AIが問題を解決するための一連のステップをたどる方法です。これはちょうど、人が問題を解決するときに頭の中で起こる思考の流れに似ています。

例えば、あなたが友達からこんな質問をされたとしましょう。
「これらの数字の中の奇数を全部足したら、結果は偶数になるかな?」数字は次のようなものだとします:4、8、9、15、12、2、1。
この問題を解決するために、あなたは次のような一連のステップをたどるでしょう。
まず、リストの中の奇数(9、15、1)を見つけます。
次に、これらの奇数を全部足して(9 + 15 + 1 = 25)、合計を計算します。そして、その合計が偶数か奇数かを判断します(25は奇数です)。
最後に、元の質問に答えます。
「奇数を全部足すと25になり、それは偶数ではないので、答えはFalse(違う)です」

CoTプロンプティングは、AIがこのようなステップを自動的に行うことを可能にします。これにより、AIは問題をより深く理解し、より複雑な問題を解決することが可能になるのです。

2.プロンプト作成の基本

それでは、これらのプロンプトを作成する際の基本について見ていきましょう。

a. 明確性

プロンプトはなるべく明確で、曖昧さを避けるようにすることが重要です。ChatGPTが最も良い回答を生成するためには、具体的な質問が必要です。
例えば、「ChatGPTは役立つか?」という質問は非常に抽象的で、ChatGPTはどの観点から回答すべきか迷ってしまうかもしれません。これを「ChatGPTは教育分野で役立つか?」と具体化することで、ChatGPTはより具体的な回答を提供することができます。

b. 出力形式の指定

ChatGPTに何を生成して欲しいか、形式を指定することも有効です。例えば、「この英語の文章を日本語に翻訳してください:Hello, how are you?」とすることで、ChatGPTは具体的な出力形式を理解し、適切な翻訳を生成することができます。
また、表形式やマークダウン形式で出力することも可能。

c. 文脈提供(背景や前提条件)

ChatGPTにより良い回答を得るためには、チャットGPTに背景情報や前提条件を教えることを指します。これは質問やリクエストの精度を高めるために重要な手法です。これにより、モデルはあなたの要求により具体的に、そして適切に反応することができます。
例えば、質問が「ローマの歴史を教えてください」という非常に広範なものである場合、ChatGPTはどこから始めていいか、またどの程度詳しく回答すべきかを判断するのが難しいかもしれません。しかし、文脈を提供することで、「私は中学生で、ローマ帝国の成立についてのレポートを書くために研究しています。ローマ帝国の成立について簡単に説明してもらえますか?」というように、具体的で適切な回答を引き出すことができます。

3.プロンプト作成の上級テクニック

基本的なプロンプト作成の技術を身につけたら、次は少し高度なテクニックを学んでみましょう。これらのテクニックを使うことで、ChatGPTからの回答の精度をさらに向上させることが可能です。

"ステップバイステップで考えてください"

このフレーズは、問題を解決する際にChatGPTに対して、一つずつ詳細に解説しながら進めて欲しいという意図を示します。

"あなたが専門家だと仮定してください"

このフレーズは、ChatGPTに対して、ある特定の主題についての専門的な知識を持っていると仮定して回答して欲しいという意図を示します。

"最初から詳細に説明してください"

このフレーズは、基本的な情報から始めて欲しいという意図を示します。これは、ユーザーが特定の主題についての初歩的な知識がない場合や、基本的な情報から学び直したい場合に有効です。

"回答するために必要な情報が不足している場合、ユーザーに質問して明確にしてください"

このフレーズは、ChatGPTに対して、不明確な点や足りない情報がある場合にはユーザーに質問をするようにという指示を示します。

”~を回避してください”

このフレーズはChatGPに対し、出力してほしくない事を指示する際に使います。「〜しないで」ではなく「〜を回避して」の方が有効に働くことが多いです。

まとめ

ChatGPTとの対話は、今後ますます日常生活における重要な要素となっていきます。そのため、効果的なプロンプトを作成する能力は、ChatGPTを最大限に活用するために不可欠です。
これらのテクニックを活用して、ChatGPTの能力を最大限に引き出し、あなたの生活をより豊かにすることでしょう。


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