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モモチップスの感想文

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モモチップスが鑑賞した作品の感想文です。
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2020年10月の記事一覧

『レオナルド・ダ・ヴィンチ』感想

ウォルター・ アイザックソン著『レオナルド・ダ・ヴィンチ』を読みました。 芸術家としてのレオナルドのみならず、彼の科学者や軍事技術者としても面も色濃く描かれた本作は、メモ魔だったレオナルドが残した彼のノートから出発して、「レオナルド・ダ・ヴィンチとはどんな人物だったのか?」に色濃くせまる伝記でした。読んでいて、私はレオナルドにもサライにも、ヴェロッキオやルドヴィーコ・スフォルツァにまで、会ったことがあるかのような気分になりました。 絵画作品の解説も非常に詳細で、取り上げた

『博士と狂人──世界最高の辞書OEDの誕生秘話』感想

『博士と狂人──世界最高の辞書OEDの誕生秘話』(サイモン・ウィンチェスター著、鈴木主税訳)を読みました。 個人的に最も驚き、興味深かった事実は、イギリスには16世紀の後半まで英語辞書が存在しなかったという事実です。本書ではそのことを指して たとえば、ウィリアム・シェークスピアが戯曲を書いたときも、英語辞書はなかった。 と表現しています。 私は、仕事中はもちろん、こういった私的な感想文を書くときにも「この表現は、用法は正しいだろうか?」と疑問に思ったり、自分の言いたい