2023/8/9

「お前って社不だから秋山黄色好きなんだろ?」という言葉が胸に突き刺さって離れない時期があった。あらゆる疑問が絡まってぐちゃぐちゃになって(新卒で就いた仕事を三年続けている僕が社不?)(秋山黄色は確かに逮捕されたけど社不なのか?)(秋山黄色に社会不適合的な要素を見続けるのは浅瀬で潮干狩りしてるようなもんでは?)、結局出た答えが「へへ、サーセン」だったわけで、それ以来、世間体というものを気にして好きだった音楽を好きだと言えない日々が続き、自分自身に幻滅してしまっていた。そんな中、彼は立ち直ってラジオを再開し、ステージに立ち、ついには新曲を出した。

 ここまでド直球にすべてをさらけ出すって中々できないと思う。
 日本という国には、まだまだ音楽を通してつくり手を見るっていう意志が、良くも悪くも存在している。そういう意志が時に間違って、音楽が最初に来るというより、人間が最初に来てしまう事態に陥りやすい。問題を起こせば音楽はそっちのけで人間が先に知れ渡ってしまったり、まず人で音楽を選ばれてしまうことも多くて、そんな中で、このしきたりのようなものに則って、秋山黄色はまた、秋山黄色という人間を音楽を通して見せてくれた。そういうのって、秋山黄色という人間の立場でやるのは本当に本当に苦しくて大変なことなのだろうけれど……それでも戻ってきてくれてありがとう。それと、あなたが好きだって胸を張って生きてない時期があって、ごめん。あんなに助けてくれたのに。これからもよろしく。
 あと、お揃いだったギターお金なくて売っちゃいました…すまん。

 


牛丼を食べたいです。