男性ブランコのコントライブ「やってみたいことがあるのだけれど」感想殴り書き

5/25京都の夜🌉
6月からの配信も視聴するけど、先週観たコントライブの記憶がまだ曖昧なまま、ホクホクの状態で記録しておきたくて。
殴り書きじゃないバージョンはまた後日。



始まる前三八マイクを見てびっくり、やっぱり漫才が始まって、コントは…?コントは…?となった。普通につかみをした後、漫才でよくあるコントインの流れになり、そのままコントが始まった。楽しいだろこんなの。コントインって言うならほんとにコントインしてみようぜ!というような遊び心が粋。

コントとコントの間で衣装を着替えるお二人の姿は、コントのキャラでもなく素に戻ったわけでもなく、、ちょうど中間、それが不思議でなんだか神秘的でありました。お着替えの所作もスマートで様になっており、ただの待ちの時間にはならず作品の一部として機能していた。

大好きなトニーフランクさんのギター、生演奏だったからか、いつもより音色が温かく鳴り響いてた。衣装のお着替え中、その音色を聴きながら余韻に浸りつつ次のコントが始まるのを待つ、こんな贅沢な時間ってあるのかと、幸せで、少し泣いてしまった。コント中に泣くことはなかったけど、コントとコントの合間のこの時間は、物語の温かさに胸がいっぱいになり号泣していた。こんなの初めて。幕間映像もなく音楽だけの方が余韻に浸りやすいんだなと思った。

途中、あまりにも好きすぎてコントの内容よりも「好き」で脳内が支配されてしまい、舞台に向かって「好きだーー!」と叫びたい衝動を抑えて観劇していたのでその間の内容は頭に入っていない(何やってんだ)。

観光案内所では、浦井さん役がかつてやりたかったであろうギターをさせるために平井さん役から「やってみたいことがある」と言う。ギタリストと悪魔のコントでは、平井さん役がなりたいと言った普通のおじさんをやるため浦井さん役から「やってみたいことがある」と言う。この、お互いが相手の想いを叶えたくて言う「やってみたいことがある」の連鎖がとても温かかった。
雰囲気まで優しいお二人が織りなす優しいコントが大好きだけど、同じくらい、少し狂気を含むコントも大好きで。優しいお二人だからこそ、狂気がとても映えるのです。なので研究者のコントで浦井さんが豹変する展開が私には刺さりました。

脚本、人物像の掘り下げがえぐい。この人はこういう部分があってこういう性格だからこういう行動を取るだろうってスッと入ってくる。違和感がなく、実在感がすごい
お二人の演技はいつもながら演じ分けが素晴らしくどんな展開にも馴染んで溶け込むし、その人物がどのように生きてきたかをも感じさせる役の説得力があり、時には愛嬌が爆発してずるいほど可愛かったりする。コントを観ていて笑えたり泣けたりする要素は、脚本はもちろんお二人の演じ方に全てが委ねられている中での神がかった緩急の付け方にこそある。と思っている。

最後はしっかり漫才で終わった。浦「観光案内所がやりたいって言うたのに!」
漫才で始まって漫才で終わった、だけど私は「漫才で始まってコントで終わった」と感じた。まぁどっちでもいいのかもしれないけど。長年コントライブをやり続けてきた男性ブランコがM-1でも結果を残した年に、コントライブで漫才の要素を取り入れた作品をやるなんて、、かっこ良すぎるよ。
日々生きていて無意識に正解が何かを考えるけど多分正解なんてなくて、だけど「誰かを想ってする何か」は間違いなく正義だよなと男性ブランコのコント達を見てるとそう思わせてくれて、それだけでなんか生きていける気がしてくる。勇気をもらえる。
こんな素敵な作品を届けてくださる男性ブランコに、沢山ありがとうを伝えたい。
またいつか生の舞台でコントライブを観られるのを夢見て日々生きていこうと思う。

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