"君を想っている。"

「あ~あ、卒業式も終わっちゃったね。」

「なんかあっという間だったね。」

「ほんとに終わりだね…。」

「うん。」

「….。」

「….。」

「あかり。」

「?」

「こっち見て。」

「え?」

シャッター音のあと、カメラがジジ、と鳴いてフィルムを吐き出した。

「最後の一枚さ、残ってたんだよね~。」

「….。」

「これ。あげるから。遠くに行っても、私のこと忘れないでね。」

「ふふ、何言ってるの。」

「ほんとに。忘れないでね。」

「当然でしょ。忘れるわけないじゃん。」

「ありがと。…なんか照れるね。いこっか。」

….。

……..。

…………。

「忘れないからね。」

※当記事はkurayamisakaのフアンによる二次創作であり、架空の設定/物語です。楽曲製作者の意図は含まれておりません。