マジカミメインストーリーのあらすじ

MGCM

第1部

第0章 チュートリアル

 DX版はショッパでいきなりカミサマン(沙奈)とのシーンが
 目覚めると記憶喪失になったとびおはカミサマンの部屋に
 とびおはカミサマンに悪魔退治を依頼される
 そして最初に出会うのはいろはとカオリン(モニター越し)
  ここでいろはの絆ストーリーのフラッシュバック
 悪魔退治の方法を聞き、オムニス誕生
  そしていろはが魔法少女に
  その次に若干流される形でカオリンも魔法少女に
 無事悪魔を倒し、これで終わったと思ったら、俺たただったという

第1章 イノカシラレスキュー

 冒頭カミサマンがループを匂わせる発言
 以降世界観の説明  デュナミスフィアや悪魔通知、執行者の名称
 悪魔に食べられる=存在が消える
 魔法少女になる可能性について(オムニスが見える)
 悪魔を倒せば存在が消えた人が戻ってくる、等  
 いろは達がオムニスから説明を聞いているとここあとセイラが登場
 ここあとセイラにもオムニスが見える様子
 魔法少女も2人だけでは大変なので2人に協力を求める
 渋るセイラ、カワイイは正義という理由でokするここあ
  ここでここあの絆ストーリーがフラッシュバック
 魔法少女として頑張るここあに、再三止めるよう説得するセイラ
 そんなセイラにここあはセイラは自分の正しいと思った道を行けばいい  私は私で正しいと思った道を進むからと答える
 そんなここあに、セイラは大切な人を失いたくないだけとつぶやく
 そうしているうちに悪魔と戦うここあ達を実際に見るセイラ
 当初は余裕そうにしていた3人も、次第にピンチに
 それをみたセイラ、魔法少女に変身する(ここでセイラの一枚絵)
 そしてセイラは強い意志を力に変えて戦う
 無事悪魔を倒し、公園で語らう魔法少女達
  ここでセイラの絆ストーリーがフラッシュバックする
 そして改めて互いに自己紹介をしあう4人
 彼女達に待ち受ける運命は?

第2章 スペインユージュアリー

 カミサマンから魔法を使うリスクについて説明があるものの
 詳しいことは分からないままであった
 一方いろは達はここ最近悪魔が武良穂近くで出現する事が多い事に気がつく
 そこで武良穂に向かう事にする4人
 武良穂の正門前では生徒会の腕章を付けた生徒達が何か配っている
 それは行方不明の女の子の写真、生徒会3人に話しかけられる有羽のメンバー
 話の中で彼女達もオムニスが見える事が判明
 そんな最中悪魔通知が響き渡る
 悪魔を倒す4人、すると女の子が1人倒れている、それはあの行方不明の女の子、陽彩だった
 4人が驚いていると武良穂の生徒会メンバーが現れる
 口論する間も無く再び鳴り響く悪魔通知
 悪魔を倒した4人の元に陽彩が現れる
 悪魔とカミカクシ、魔法少女について知る陽彩
 陽彩は魔法少女にしてくれと頼むが、有羽のメンバーはそれを断る
 そこにタイミングよく悪魔通知、そして陽彩はゆらぎの中で悪魔を目撃する
 魔法少女達の戦いぶりに、ダメ出しをする陽彩
 そんな時陽彩のスマホが鳴り響き、陽彩は魔法少女に変身する
 陽彩の的確な指示であっさり悪魔に勝利する魔法少女達
 ゆらぎが晴れワイワイやってると、陽彩は1人1人にダメ出しする
 悩みの種が増えた事に頭を抱えるオムニスであった

第3章 ニクヨコスタンドアップ

 陽彩の報告をしたら、カミサマンにダメ出しくらうとびお
 だが、彼は戦略の重要性を痛感する
 こちらに戻ると丁度陽彩の歓迎会の話、ゲーセンに行くことに
 当初は乗り気でなかった陽彩も、懐かしい筐体を見つけプレイし始める
 併せて他のメンバーも好きに振る舞い出す
 意外と対戦ゲームに強い陽彩は再従妹の話をする
 すると突然陽彩が勝てなくなり、10連敗を喫する
 相手はいかにもギャル風な女の子、槍水りりだった
 話をしている所にもう1人マリ夫と呼ばれる女の子も現れる
 彼女達もどうやらオムニスが見えるようだった
 そんな時に悪魔通知が  魔法少女達の戦いを目撃するりり
 そしてゆらぎが晴れオムニスから魔法少女、悪魔の説明を受ける
 そして彼女はあっさり魔法少女になる事を宣言する
 意気投合するいろはとリリ、それに不安を覚える皆であった
 数日後、りりの通う聖チャールズで文化祭がある事がわかり
 マリ夫の紹介や、アイドルの及川依子も出るという事で、皆で行く事に
 聖チャールズに着くとだるそうに販売している女子生徒が
 りりによると、はなびというらしい
 そして依子のライブが始まる、新曲に早着替えでテンション上がる一同
 それを見てドレスを着替える事に気がつくりり
 りりを皮切りに、皆もドレスチェンジに成功する
  ここでドレスのスキルを効率よく使うようアドバイス
 その後、色々なドレスを集められないかという話に
 そしてオムニスがドレス集めを請け負う事になった

第4章 メガトンブローディング

 いつものカラオケ店
 皆でワイワイ楽しくやっていると、悪魔通知が鳴り響く
 最近悪魔の出現箇所が遠い場所になりがちな事、もしかしたら強力な個体がいてそこに悪魔が集まっているのではないか
 そんな話をしながら悪魔退治に向かう、その姿はどこか気楽で部活感覚であった
 一方でそんな皆の姿を複雑な表情で見つめる陽彩
 彼女は自身が悪魔に食われた経緯がある為、その温度差を強く感じているようだった
  ここで陽彩の絆ストーリーがフラッシュバックする
 そんな陽彩にオムニスは歩み寄る事を提案するが、陽彩は馴れ合うつもりはないと言い放つ
 その後悪魔通知は目に見えて減少し、皆がカラオケに集まる事も減った
 ある日カラオケ店にオムニスがいると、不倫と思しき男女が部屋に入ってきたので、慌ててオムニスは皆の学校へ向かう
 有羽学園で、校舎裏で佇むセイラを見かける花織、話しかけるかどうか悩んでいる様子
  ここで花織の絆ストーリーがフラッシュバックする
 意を決すると、花織はセイラに話しかけると、セイラは吹奏楽部の練習を1人こっそり聞くのが楽しみだと話す
 そんなセイラを音楽のつまみ食いみたいだという花織、その後2人で吹奏楽部の練習をつまみ食いする、2人の微笑ましい風景があった
 また別の日、今度はとある公園でここあの弟達と遊ぶいろはを見かける
 誰とでも打ち解けるいろは、弟達の面倒を見ているここあ
 オムニスの知らないところで彼女達も日常を送っているのだ、その事に思い至るオムニスであった
 その日も無事悪魔を倒し談笑する魔法少女達
  そんな中今度はリリのキズナストーリーがフラッシュバックする
 打ち解ける陽彩とりり、そんな2人の姿を見てオムニスは改めて悪魔とは何か、オムニス、カミサマン、魔法少女など自問する
 カミサマンの所へ戻るオムニス(とびお)、カミサマンに悪魔の事を聞くと、彼らは初めからいたと答える、その言葉の真意について、悩むオムニスであった
 と、魔法少女達が再び悪魔と遭遇する、陽彩は強力な個体がいるのではないかと危惧する
 戦いが始まり、いつも通りに全滅させ、一緒にポップコーンを食べに行く話を始める一同
 それを暖かく見守るオムニス  だけど、どこかおかしい、違和感を感じていると陽彩が
 「ゆらぎが、晴れない」
 それが意味する事に思い至った瞬間、花織が悪魔に斬りつけられた
 宙を舞い力なく地面に倒れる花織、残存していた悪魔はりりが倒すが、花織が変容していく
  DX版はここでカオリンのオ○ニーが挟まれます
   (これが後にオナリンの伏線になっているとはこの時誰も知らなかった(大嘘))
 そして花織は悪魔へと堕ちていった

第5章 ドウゲンザカリピート

 カミサマンの部屋で目覚めたとびお、カミサマンの言葉を振り切り魔法少女達の所へ
 あちこち彷徨って結局いつものカラオケへ
 そこでは花織始め無事な様子の魔法少女達がいた
 オムニスが花織に何故と問いかけても話は食い違うばかり
 そこへ悪魔通知が響き皆カラオケルームを出ていく
 後ろ姿を見ながら、あの時確かに花織は悪魔に倒されたはず、どういう事だ と、1人戸惑うオムニス
 ユラギの中、悪魔達を倒し談笑する花織、その姿にオムニスは既視感を覚えた
 オムニスは花織のピンチを予感する、直後悪魔が花織に襲いくるが、いろはやりりが無事防いだ
 その様子を見てオムニスは思った、同じ時間を繰り返しているのでは無いか、と
 カラオケで談笑する魔法少女達に、1人思索に耽るオムニス
 その様子に違和感を覚えた陽彩はオムニスを連れ出し話を聞く
 オムニスの話を聞いた陽彩はオムニスが「タイムリープ」しているのではないかと推測する(ただし同時にオムニスの錯覚だろうとも話す)
 直後、悪魔通知が響くが、いつもと異なる様子に戸惑う魔法少女達
 特異点の表示に戸惑いながらも出撃していく
 そして今度はセイラが悪魔の餌食となってしまう
  DX版ではここでセイラが悪魔にレ○プされるシーンが挟まれる
 そして今度はセイラが悪魔へと堕ちていく
 だが直後、オムニスの視界はブラックアウトしていった

第6章 ナンペイダイディオット

 セイラが犠牲になった所でブラックアウトしたオムニス
 気がつくと再びいつものカラオケにいて
、そこで繰り返される同じ会話
 オムニスは気づく、魔法少女が死ぬと時間が巻き戻っているのではないか、と
 これなら誰も死なせる事はない、と
 そして鳴り響く悪魔通知、戦いに向かう魔法少女達の後ろ姿を見ながら陽彩がつぶやく
 いつもより悪魔の数が多いのではないか、と
 そして今度はりりが犠牲になる
  DX版ではここでりりが悪魔にレ○プされるシーンが挟まれる
 そして再び巻き戻る時間、そして繰り返される惨劇
 その後も同じ事が、何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も繰り返される
 そして、オムニスは気づく、繰り返される度に悪魔の数が増えていっている事に
 これはただの繰り返しじゃない、そう気づいたオムニス
 花織を狙う攻撃に思わず体が動き、そして悪魔に倒されるオムニス、同時に魔法少女達の変身が解け、皆が悪魔達に蹂躙されていく
 その姿にこんなはずじゃなかったと叫ぶオムニスの耳に
 「タスケテクレ」という声が聞こえる
 そして巻き戻る時間、だが、直後周囲に轟音が鳴り響く
 「どうやら間に合ったらしい」
 その言葉と共に、地獄の中に地獄が出現するともいうべき光景が広がった

第7章 ダイカンヤマチークリー

 それは白いオムニスに率いられた悪魔達であった
 彼等は今魔法少女達が戦っていた悪魔達に襲い掛かる
 いやそれは最早捕食といっていい状況だった
 問いかけるオムニスに、白いオムニスは自らの罪を呪うが良いと吐き捨てる
 そして悪魔を一掃した後、身構える魔法少女達を置いて白いオムニスとその悪魔は何事か話すと、その姿を消した
 いつものカラオケで集まる魔法少女達、話の中心はもちろん白いオムニス達
 だが情報が足りない、オムニスはカミサマンに話を聞きに行く事にした
 そしてカミサマンとの話で、オムニスの持っている能力は時を巻き戻す力ではなく、「可能性を手繰り寄せる力」という事を知る
 つまり、誰かが死んだ時にオムニスがその事実を強く否定すると、並行世界から同じ存在が矛盾なく引き寄せられてしまう
 そして、その時重なった存在のうちより運命力が強い方が残るという
 更に、その行為によって悪魔がうまれる、と
 衝撃を受けるオムニス、自分のやってきた事が悪魔を増やす事につながっていた事に
 そして白いオムニスこそは、別の可能性の自分自身だという事を知る
 再び魔法少女達と合流するオムニス
 話はやはり対白オムニスの話に
 陽彩が提案する、やはり戦力増強が必要だと
 花織が気づく、武良穂の生徒会メンバーがオムニスを見えていた事を
 だが、本当にこんな危険な戦いに巻き込んで良いのか?
 オムニスは提案する、白オムニスとの戦いを避けつつレベルアップするのはどうかと
 いろはが反対する、魔法少女は困っている人を放ってはいけないと
 だが、オムニスの中で、彼女達が蹂躙される様がフラッシュバックする
 そんな時悪魔通知が鳴り響く、その数が多い事に驚く一同
 だが、更に驚くべき事実に気がつく
 悪魔達は武良穂へ向かっているという事に
 武良穂へ向かいながら、何故悪魔達が、いや白オムニスが武良穂を狙うのか話し合う一同
 オムニスは気がつく、白オムニスの狙いは魔法少女になる前の生徒会メンバーではないかと
 先に仲間にするつもりなのかと推測するここあ、だが、セイラは最悪の状況を予想する
 それは、魔法少女に覚醒する前に彼女達を殺してしまうつもりではないか、と
 そして先に走り出す陽彩
 その後を追う魔法少女達、武良穂の生徒会メンバーに危険が迫っていた

第8章 コウソクサンゴーアバウト

 武良穂の生徒会メンバーがユラギに取り込まれた
 状況が飲み込めない彼女達は、シャコにも見える目の前の巨大な悪魔に
 シャコエビ談義に花を咲かせていると、かの悪魔が襲いかかってくる
 一方魔法少女達にも悪魔通知が届き、武良穂へ急ぐ
 武良穂の校庭に一際大きい反応を見つけ、オムニスだけ先行させる事にする
 オムニスが武良穂に到着すると、どうやら陽彩よりも先に着いていたようであった
 オムニスの登場に警戒心を抱く武良穂生徒会メンバー
 すると今度は白オムニスが出現する、やはり彼の狙いは魔法少女になる可能性がある、武良穂生徒会メンバーの抹殺であった
 大型悪魔の攻撃に丹が負傷しピンチに陥る生徒会メンバー、そこに魔法少女へと変身した陽彩が現れる
 鬼神の如き働きで次々と悪魔達を屠るあきさにより、生徒会メンバーは無事逃げおおせる
 だが、それでも1人で戦うのは限界があった  オムニスは危機に陥った陽彩を救うため、再度可能性を手繰り寄せようとするがうまく行かない
 すると白オムニスが言う、今この世界では2人のオムニスの運命力が拮抗しているため お互いに可能性を引き寄せる事が出来なくなっているのだ、と
 そして白オムニスは言う、俺は全てをやり直したいのだと
 陽彩を助ける事に万策尽きたかに思えたその時、生徒会メンバーが戻ってきた
 オムニスは彼女達に魔法少女になる事を提案する
 陽彩を助けるために躊躇うそぶりも見せずに次々と生徒会メンバー達は魔法少女へと変身した
 変身した彼女達は次々と悪魔達を倒して行く
 そして三者三様に陽彩を大切に思う気持ちを口にする
 それを聞き、呆れつつも嬉しい気持ちで満たれる陽彩
 だが、白オムニス達も強く、悪魔達に包囲される武良穂の魔法少女達
 その時大きな音と共にりりといろは達有羽の魔法少女達が到着する
 まずは陽彩を助けるために一点突破を図る魔法少女達
 巨大な悪魔を倒すと悪魔達が攻撃をやめた
 陽彩曰く、悪魔はより強い悪魔に付き従うのでは無いか
 それを聞いてオムニスは思った、向こうの悪魔達は白いオムニスに従っている
 白オムニスが自分と同じ能力を持つだけなら、何故あの悪魔達は付き従うのか
 そしてあの、全てをやり直すため、と言う言葉
 一体何をやり直したいのか、疑問に思うオムニスであった

第9章 サクラガオカトゥルース

 いつものカラオケ
 話題は白オムニスについて、どうやら彼は誰が魔法少女になれるか知っている様子
 そして、りりに知らされるオムニスが見える者は皆、魔法少女になれると言う事
 友人のマリ夫、ことマリアンヌにオムニスが見えていた事を思い出すりり、だけどりりはマリアンヌを魔法少女にする事に反対する
 マリアンヌに危険が迫っているのではないか、マリアンヌに電話するりり、だがマリアンヌは電話に出ない
 皆でりり達の学校、聖チャールズ学園に向かう事に
 聖チャールズに着くと、マリアンヌはまだ無事だったが、彼女に魔法少女や悪魔について話した
  ここでマリアンヌのキズナストーリーがフラッシュバック
 そして鳴り響く悪魔通知、だけどすぐに皆で撃破する
 ユラギが晴れるとりりと同じ聖チャールズのはなびが現れる
 彼女の話を聞く魔法少女達は聖チャールズでもカミカクシ事件が起きている事を知る
 作戦会議をする為に皆で人目につかない体育館裏へ、そこで今度はアイドルの依子に出会う
 彼女の話から、事務所の後輩がカミカクシにあっている事が判明する
 いろはの機転ではなびと依子にもオムニスが見えている事がわかり、彼女達が魔法少女になりうる可能性を持っている事が判明する
 悪魔達との戦いを目撃したはなびと依子、魔法少女、悪魔、カミカクシの説明を聞いたはなびは、自分も魔法少女にしろと迫る
  ここでななびのキズナストーリーのフラッシュバック
 それを聞いた依子も同じく魔法少女になると言い出す、後輩の女の子を助けるために
  ここで依子のキズナストーリーがフラッシュバック
 そしてはなびと依子も共に悪魔と戦う
 結果、依子のカミカクシにあっていた後輩が戻って来た
 そうしていると、悪魔通知が、その反応は白オムニスを示していた
 マリ夫に魔法少女を勧めるいろは、断固反対するりり
 そこへ武良穂の魔法少女達がやってくる、魔法少女が増えている事にわいわいやっていると
 白オムニスが現れる、彼は未だ覚醒していないマリアンヌに狙いを定める
 だが、守りながらの戦いは分が悪く次々と負傷して行く魔法少女達
 それを見て、マリアンヌは強く言い切る、僕はもう逃げたくない、と
 マリアンヌの参戦で無事助かる魔法少女達
 だがそれを見て白オムニスが怒り始める、わけがわからないオムニスに白オムニスは衝撃の真実を告げる
 これまで戦い、倒してきた悪魔達は皆、かつて魔法少女だった存在であると
 オムニスが現実を受け入れず、新しい可能性を引き寄せる度に、元の魔法少女は悪魔と化してkた、と言う事を
 そして更に告げる、彼は何度も負け続けたと、これは全てオムニス同士の戦いの結果だと
 混乱するオムニスに白オムニスは告げる、カミサマンに話を聞けばいい、と

第10章 ナミキバシブレス

 カミサマンに真実を問うと、あっさり白オムニスの言葉を認めた
 魔法少女になると言う事は自身のあらゆる可能性を得るために自らも魔に染まると言うことだ、と
 そして更に続ける、全ては最善の可能性を掴むための戦い、「サバト」であると
 有羽の日常に戻るオムニス、変わらない魔法少女達
 だがオムニスは彼女達を救う為に彼女達を殺し続けた事に、1人苦悩し続けるのであった
 所変わって武良穂、生徒会メンバーが他愛無い事を話している
 オムニスが去ろうとした時、陽彩が皆に語り始める
 白オムニスとの戦いの時後オムニス同士が話をして、それ以来オムニスがよそよそしくなったという事を
 陽彩、エリザ、丹が不安を吐露する中、蒼だけが違う視点で見ていた
 蒼は語る、あの時オムニスは皆の安否を第一に考え、更には「こいつらには手出しさせない」と言った
 だから、オムニスと一緒なら、大丈夫だと思える、と
 また別の場所、ここあとセイラがショッピングをしている、ここあがセイラの服を見繕っているようだ
 和気藹々としていた彼女達だが、ふっとオムニスの話になる、あの戦いの後遠くに行った気がすると
 オムニスは何も言わず立ち去るだけであった
 今度は聖チャールズ学園を訪れたオムニス
 はなびにカモにされているりり、話題がオムニスの事になり不安と不満を口にするりりに、他の3人は素っ気無い態度を取る
 だが、それは全て彼女達のオムニスへの信頼の表れであった
 意を結したオムニスはいろはの元へ向かう、もし全てを話すとしたら、まずはいろは、そう決めていたからだ
 だが、いざ目の前にすると言葉を失うオムニス、一体何から話せばいいのか
 その時いろはが優しくオムニスを抱きしめる、驚くオムニスに、いろはは優しい言葉を投げかける
  ここでオムニスをいろはが抱きしめる1枚絵
 オムニスは全てを語った
 自らを責めるオムニスにいろはは、オムニスは何も間違ってないし、私達はみんなオムニスを信じているからと伝える
 その言葉にオムニスは涙する
 そこへ鳴り響く悪魔通知
 「行こういろは」
 そう言ったオムニスに、迷いはもう無かった
 白オムニスと邂逅したオムニス、彼が連れている悪魔はまさに悪魔化した魔法少女であった
 白オムニスは告げる、俺はカミサマンになる、そして悪魔化した彼女達を救う可能性を引き寄せると
 それを聞いたオムニスも答える、もう逃げない、負けられない理由があるから、と
  ここでいろはの絆ストーリーのフラッシュバック
 そこへ現れる魔法少女達、立ち去る白オムニス
 オムニスはいろはに告げる、皆を集めてくれと、そして自分は確認する事がある、と

第11章 ミヤマスゴーイング

 オムニスはカミサマンにこの世の理を聞く
 それは願いによって増えた数多の可能性の世界、そのままだと崩壊する世界を救う為にそれらを統合するのが執行者の役割であり、その方法がサバトであると
 そして白オムニスは執行者としての権限を失いながら諦めきれず、オムニスから執行者の資格を奪おうとしているのだと
 自分に皆を守る資格があるのかと問うオムニスに、カミサマンは言う
 「勝ちなさい」と
 カラオケに戻りオムニスから語られる真実に驚愕する魔法少女達
 陽彩やいろは、エリザ、依子らが受け入れる一方で、蒼、丹、はなびは難色を示し
 中でも花織は魔法少女でいる事を拒否してしまう
 そしてセイラの提案で一旦それぞれで魔法少女について、考える事にした
 その後しばらくの間、皆が悩み迷いながらも前に進もうとする中、花織だけが姿を全く見せなかった
 ある日、いろははオムニスを連れて花織の家に行く
 全てを任せてと言ういろは
 家についても花織は姿を現さず、花織の母と妹が出てきた、オムニスは花織の妹に自分が見えている様な錯覚を覚える
 いろはは強引に花織の部屋に行き、話し始める
 それは花織が受験に失敗した時の話、
 その話を聞き、不安を吐露する花織、それを真摯に受け止めるいろは
 2人の間にあったこれまでの時間が花織の決心を促し、花織は再び立ち上がった
 そしていつものカラオケ、悪魔通知で表示される特異点、それはあの白オムニスの出現を意味しており、戦いが終局を迎えようとしている事を表していた
 やがて揃う魔法少女達、誰もが悩み抜いた末に決意を胸に抱いていた
 ついに白オムニスとの最後の戦いが始まった
 最後の悪魔が倒れ、白オムニスもその力を失い地面に落ちる
 最期の時にも恨み言を言う白オムニスに、オムニスは全ての魔法少女と、お前も救ってみせると言い放つ
 その言葉に心を開きかけた白オムニス、だが轟音と共に1人の悪魔が現れる
 それは悪魔と化したいろはであった
 悪魔いろはは白オムニスに駆け寄り、白オムニスを食べ始めた
 そしていろはの胎内に何者か、いや何物かが受肉し、2体の可能性を産み出し悪魔いろはは消えていった

第12章 シブヤスクランブル

  DX版では冒頭に2人のいろはのレズシーンが挟まれる
 2人のいろはに動揺する魔法少女達、すると悪魔通知が鳴り響き多量の悪魔が出現した
 2人のいろはは更に空間に裂け目を広げる
 それを見て追いかけよう主張するいろは、それを聞きオムニスが、そして有羽の魔法少女達が裂け目に向かって行く
 そして、聖チャールズの魔法少女達が、不安を吐露しながらも戦う決意を新たにし
 武良穂の魔法少女達が、陽彩への友情と、互いの信頼を再確認し
 有羽の魔法少女達が、魔法少女になる事を選んだ後悔をしていない事を互いに伝え合い
 そして最後の戦いに突入していった
 戦いの末、いろはは2人のいろはを撃破する
 そこでふと気づく、オムニスが人間の姿をしている事に
 そこはカミサマンの部屋、そして魔法少女達はオムニスを真の名前、とびおと呼ぶ
 飛びつき抱きつくいろは、それに対し思い思いの事を言う魔法少女達
 その状況に1人キレ散らかすカミサマン
 真相を問う魔法少女達に答えたくないと始めはゴネるものの、最終的には全てを話す
 そしてこの12人が選ばれた理由についても、彼女達が皆とびおの最愛の人になる可能性が最も高かったからだと語る
 その言葉に驚く魔法少女達、だが更にカミサマンの言葉の後驚きべき事が起きる
 花織や陽彩、りり、はなびのそっくりが現れ、更に数多くのいろはが姿を現す
 そしてカミサマンは語り始める、サバトが解放され、勝ち抜くことを目指せと
 勝ち抜いた先に新たなカミになる道が現れ、白オムニス、悪魔達、悪魔と化した魔法少女達、全てを救う事が可能になるのだと
 そしてカミサマンは最後に自らの名を明かす、「イサナ」と  それは、とびおの妹、沙奈の事であり、カミサマンその人であった(MGCM 第1部完)

第2部

第1章 シンセンディストピア

 オムニスが気がつくと闇に包まれた渋谷交差点にいた
 とりあえずいつものカラオケへ向かうと、髪を降ろしたりりがいた
 雰囲気もどうもおかしい、いつもの元気な様子が全く無い
 それ以上にリリがつぶやく言葉に驚く、「オムニス、死んだはずじゃ
」  リリとの会話が噛み合わない所へはなびと依子がきた
 驚くはなび達、どうも会話が噛み合わない
 オムニスが居ないと変身出来ない事も知らないようだ
 すると悪魔通知が鳴り響く
 はなびが言う、武良穂の近くだな、あの3人片付くと良いけど
 オムニスは武良穂へ向かう事にする、はなび達もその後を追う
 武良穂に着くと、蒼と丹が悪魔と戦っていた
 オムニスが声をかけると、驚く2人、そして蒼と丹は魔法少女へ変身する
 そこへ聖チャールズのメンバーが現れる、蒼達が魔法少女になっている事に驚くが
 すぐにはなびと依子も変身した、一方りりは戦いたく無いと言う
 オムニスの声かけも無視し、互いに口論を始め、戦いを始める
 そして、一瞬の隙を突いて依子が倒される  オムニスは丹にとある喫茶店へ連れられる、しばらくして負傷した蒼が戻ってくる
 オムニスの問いかけに、あっさり依子を殺した事を認める蒼
 それどころか、既に陽彩もエリザも死んでいると言う
 混乱するオムニスに丹達は、「執行者であるあなたが、最後の1人になれば、どんな可能性も引き寄せられるって、私達を殺し合わせたんじゃ無い」と答える
 いろははどうなった?そう問いかけるオムニスに、最初の方で殺された、と無情な答えが返ってきた
 悪魔通知が鳴り、蒼達はその場へ向かう、だが何故か変身出来ない、そして倒される丹
 そこへ聖チャールズのメンバーが現れる、ピンチに陥っている蒼を見てりりが暴走し始め、周囲の悪魔を一掃する
  リリの記憶が映し出される、それはリリの暴走もよって瀕死のダメージを負ったマリアンヌの最期であった
 オムニスはようやく気付く、自分が違う世界に迷い込んでしまった事を
 この世界では魔法少女達が「最後の1人」になるために血みどろの戦いを繰り広げていた
 そして既にほとんどの魔法少女が死んでいるようであった
 突如周囲に轟音が鳴り響く、地の底から巨大でおぞましい悪魔が姿を現した
 それは丹が死に悲嘆にくれる蒼を一撃の元に屠ってしまった

第2章 ショウトウリリーフ

 悪魔はかつて蒼だったそれを貪り食っている、オムニスとりりはその隙に逃げ出し、いつものカラオケへ
 そこでオムニスはりりを笑わせた後、自らが違う世界から来た事を伝える
 そして今の状況を生み出したであろうこの世界のオムニスの居場所を訊ねるが、りりはオムニスは行方不明だと答える
 更にりりは言葉を続ける、この世界も元はこんなではなかった、だがオムニスが現れ皆を強引に魔法少女にし、全てが変わったと
 魔法少女達は初めは共闘して悪魔と戦っていたが、悪魔の数が次第に増えやがて悪魔がゆらぎの外に出る様になり、世界は悪魔によって破壊されたという
 生き残った人々は息を潜めて地下や廃墟で生きている、と
 オムニスはりりに最後の質問をした、それは何故魔法少女達が互いに殺し合いを始めたのか、と
 りりがしばらく葛藤し答えようと口を開いた瞬間、デュナミスフィアが鳴り響く
 はなびからの呼び出しだった
 罠を疑うりり、だがオムニスは考える、そして可能性に賭けようとりりを勇気づける
 そしてはなびと対峙するりりとオムニス、そこではなびの口から語られるこの世界の真実
 それは、オムニスの言った、最後の魔法少女になれば、望む可能性の世界を創る事が出来る、という言葉
 その言葉に悪魔との戦いで多くを失った魔法少女達が飛びついたという事
 だがいろはだけは殺し合いを否定し、そして最初に殺されたと
 そして魔法少女に変身するはなび、変身したはなびに驚くオムニス
  さっき丹と蒼は変身出来なかったのに何故
 その答えはなびが持つブラックリキッドにあった、それはこの世界のオムニスのなれの果てであった
 はなびはそのブラックリキッドを利用して魔法少女達の戦いをコントロールしてきたのだと
 そしてりりも魔法少女に変身する、2人の最後の戦いが始まった
 一方的な展開に徐々にりりが追い詰められる、だが突如周囲を衝撃が襲う
 巨大な悪魔が襲来してきたのだ
 その勢いに吹き飛ばされるはなびとりり、変身が解けている、見ると、ブラックリキッドが蒸発していた
 状況を把握したはなびはりりに理想の世界を創れ、それで私の勝ちだと言うと、自らを囮に
 だが、悪魔の攻撃によりはなびも倒されてしまう
 りりを助けるために悪魔に噛み付くオムニス、だが悪魔は止まらない
 りりは心の奥から強く願う、もう誰かが死ぬところなんて見たくない
 「たすけて」
 その時誰かが走りくる足音が、そして雄叫びと共に悪魔が殴り飛ばされる
  ここで伝説の一枚絵
 それは元の世界のいろはだった
 「助けに来たよ、オムオム」

第3章 マルヤマチャージ

 現れたのはいろはだけではなかった
 次々と現れる魔法少女達、最強の仲間達が助けに来てくれたのだ
 いろは達は協力して悪魔を撃退する、そしてオムニスに話かけてくる
 驚くオムニスに、とりあえず安全な場所へ移動しようと言うことに
 オムニスは何故皆がここに来たのか、そして何故変身出来たのか聞いた
 すると、カミサマンが皆を例の白い部屋に連れて行きこの状況をPCモニター越しに見せてくれたという
 更には小型のオムニスによって変身が可能になったという
 道すがら、この世界のりりをりりぴょんと呼ぶ事に
 そして到着するいつものカラオケ、そこで思い思いに時を過ごす魔法少女達
 りりぴょんはりりに問いかける、悪魔達との戦いで怖くないのか、命を落とすかもしれないのに、と
 静まり返る一同の中で、いろはが即答する
 「魔法少女に憧れてた、ただそれだけ」と
 驚くりりぴょんに、いろははそれ(魔法少女になって誰かを助ける事)は十分命をかけられる事だと
 花織は、初めは嫌でいろはに流されてなっただけだけど、今では覚悟を決めたと、そしてそうすれば自分が変われる気がするから、と
 ここあは面白いから、セイラはそんなここあを守るために、と答える
 更に陽彩が自分達の世界をこの世界の様にしないためと答え、皆がそれに賛同する
 最後にりりが答える、それはコンプレックスを持っていた自分が、魔法少女になって楽しくて、皆を守れる自分が楽しいから頑張れる、と答える
 それを聞いてりりぴょんは、自分達も仲間の為に戦い、互いに守り合うことができれば、オムニスに唆されず、こんな事にならなかっただろうに、と
 そしてりりぴょんは意を決して皆に頼む、あの悪魔を倒すのを助けて欲しい、と
 いいよ、と即答するいろは、そして皆がそれが当然であると答える
 それに驚くりりぴょんと、感動するオムニス
 そして、陽彩から提案が、誰かが危険になるかも知れないという彼女の言葉にも、誰も億することなくりりぴょんを助け、悪魔を倒すことを誓うのだった

第4章 ウダガワコネクト

 例の悪魔を倒すため、再びあの悪魔が出て来た場所へ
 その場で待つ間に陽彩はこの世界が無数にある可能性の世界の一つであろうと推測する
 まやエリザは悪魔通知が悪魔では無くゆらぎの発生を感知している事を話す
 それを受けて陽彩はゆらぎが異なる世界をつなぐトンネルではないかと推測し、また悪魔はゆらぎの外に出てしまうと検知出来なくなるのではないか、と
 そうこうしているうちに、例の巨大な悪魔、ドレイク、が舞い戻って来た
 ドレイクが空へ舞い上がると周囲に悪魔が出現する、悪魔達に戦わせて自らは回復するつもりなのだ
 陽彩の指示の元魔法少女達は戦闘を開始する、だが、徐々に疲弊していく魔法少女達
 一方りりぴょんはりり、オムニスと共に見事な連携プレーで悪魔を倒していく
 その戦いの中、りりはりりぴょんに自分達の世界に来ないかと提案し、りりぴょんは喜んでその提案を受け入れる
 ここで陽彩の作戦の解説、全体を取り巻きを倒すチームとドレイクを引き付けるチームに分け、戦いの中ドレイクの弱点を見出し、最適なメンバーでドレイクを攻撃するというもの
 だが、ドレイクに狙いはむしろ手薄になった所を攻撃する事だった
 狙われるりりとりりぴょん、辛うじてかわすりり、だがその攻撃はりりぴょんに致命傷を与えていた
 丹の治癒にも反応なく徐々にその生命活動停止していくりりぴょん、そして彼女はりりに告げる
 「私の思いを、消えていった魔法少女の願いを、叶えて」と
 その直後、りりが覚醒した
 覚醒したりりはその圧倒的な力でドレイクを倒し、りりぴょんの元へ
 生きろと言うりりに、私達の分まで楽しんでね、と言う言葉を残しりりぴょんは息絶えた
 悲しみに暮れる魔法少女達に、突如周囲が崩壊を始め、オムニスは気がつくとカミサマンの部屋にいた
 オムニスはすぐにいつものカラオケに戻ると無事な様子の魔法少女達が
 いろはが3時間も歌う中、疲れ果てた魔法少女達は1人また1人と眠りに落ちた
 そんな中りりはオムニスに、私生きるよ、りりぴょんの分まで生きるよと伝え、オムニスも皆を守る事を改めて誓うのであった 

第5章 エビスサバイバル

 気がつくとカミサマンの部屋にいた、あの時魔法少女達が助けに来た理由を尋ねると、私は可能性をピックアップしただけ、皆を呼び寄せたのは自分自身の力、とカミサマンは答える
 どうしてと尋ねるとびおに、運命力が育ったから無駄死にされると困ると答えるカミサマン
 そもそも何故自分があの世界にと尋ねるとびおに、干渉があったのとカミサマンは答えた
 花織の呼ぶ声で目が覚めるオムニス、そこは黴体生物の森で、依子、蒼、花織、マリアンヌだけがいた
 少し焦るが、どうやら他のメンバーも近くの町にいるらしい
 皆で合流した後再び手分けして町の中で情報収集をするものの、めぼしい情報はまるで無かった
 と、怒声が鳴り響く、近くの酒場の様だ、依子と花織が様子を見にいくと神官らしき男と、店のマスターが口論していた
 神官がこの町がどうなっても良いのかと言うと、マスターは私は断ると答える
 神官が部下を呼び寄せ荒事になりそうになった所で蒼達が到着し、神官達と対峙する  神官が水神様に逆らうのかと叫ぶ
 その時待ってくださいと言う声が響き渡る、それはもう1人の依子(イコ)だった
 イコの仲裁でその場はなんとかおさまり、魔法少女達は彼女の酒場で一泊する事に
 その夜、依子はイコの話を聞いていた
 イコの話ではこの町には水神様と言う守り神がいて、魔物から町を守ってくれているのだが、毎年この時期に生贄を捧げる事になっていて、それがイコなのだと
 イコは更に話を続ける、元はこの町が嫌いで王都に行って歌姫になりたかった、だけど生贄に選ばれて初めて自分はこの町が好きで守りたいって思っている事に気がついた、と
 死んだら全て終わり、夢を叶えたいんじゃないの、と言う依子に力無く微笑むイコ
 彼女はこの世界のルールに縛られて諦めようとしているのだ
 そんなイコに依子は自ら身代わりとして水神に対峙する
 「人の可能性を潰すヤローに神様なんて名乗る資格は無い」
 更に続ける「障害なんて取り除けば良い、依子は足掻く、夢が叶うまで、絶対に諦めない」
 そして依子は覚醒した「覚悟しろ、クソヤロー」
 覚醒した依子はあっさり水神を倒したが、帰還手段であるバカアワビが見つからなかった事もあり、とりあえず魔法少女達は神官を連れて町へ戻った
 喜ぶ町の人々、そんなバカ騒ぎの中イコが依子に、帰るための手がかりが隣町にあるかもと告げる、そこには不思議な発明をする発明家がいて、彼女ならなんらかの力になれるかも知れないと言うのだ
 感謝する依子に、イコは改めて謝罪の言葉を口にする
 曰く、依子が身代わりになると言った時、『よかった』と思ってしまった事を
 だけど依子はそれはイコが夢を諦めきれてない証拠であり、もし謝るなら夢を諦めようとした自分に対してしろと、告げる
 そして夜は更けていった

第6章 ジュウガオカチェンジ

 イコ達の町を旅立ち、隣町へ向かう魔法少女達
 それらしき家にたどり着くと、突如爆発が
 中から出て来たのはマリアンヌそっくりの女性であった
 マリオンと名乗った女性は錬金工学の研究者と自己紹介した
 彼女に状況を説明する魔法少女達、すると意外な事にマリオンはすぐに信じた
 だがそれには理由があっ
た  彼女は近くの海岸に未知の技術で作られた道具が流れ着き、それをいつも研究していたというのだ
 そしてそれらはどう見ても現代の道具達ばかりであった
 元の世界へ帰る手がかりを探すためにその海岸へ行こうとする魔法少女達に、マリオンは魔物が増えているからやめた方がいいと話す
 と、その時町に魔物が侵入して来たという知らせがあり、マリオンは迎撃の準備を始める
 当然魔法少女達も協力を提案するのであった
 魔法少女の力に驚くマリオン、だが彼女もスマホを利用した爆破装置で悪魔を撃退していた
 魔物を撃退した後、歓談する魔法少女達、その輪から離れているマリアンヌに声をかけるマリオン
 僕は何もしてないからと言うマリアンヌに、君も十分役立っていたよと言うマリオン
 悪魔を一通り撃退した後陽彩が魔法少女を、町の防衛と、海岸でのバカアワビの調査の2チームに分ける事を提案する
 その状況に1人不安を抱えるマリアンヌ、そんなマリアンヌに声をかけるマリオン
 彼女は、昔自分は画家を目指していた事、夫を失い一度は夢に挫折した事、だけど今でも夢を諦めていない事、そしてそれはマリアンヌにも同じ経験があるのではないか、と
 言葉に詰まるマリアンヌ、それは図星であったからだ
 マリオンは告げる、君に足りないのは「自信」だ、と
 自分自身で自分を肯定しないといけない、と
 皆の所へ戻ったマリアンヌ、彼女は自分を肯定し、夢をもう一度追いかけたい
 友達や仲間と一緒に、笑って歩んでいくのも、捨てられない僕の夢だと叫び
  そしてマリアンヌは覚醒した、「だから僕は、胸を張って前に進む!」
 マリアンヌの覚醒により、魔物達を撃退した魔法少女達
 それを見て陽彩は確信する『ドレスの入手』とは、他の世界線の自分から心理的影響を受ける事で引き起こされる現象なのかもしれない、と
 そんな時陽彩のスマホにunknownと表示された着信が
 その声は陽彩にあの時の答えを聞かせて欲しいと告げる
 その言葉に言葉を失う陽彩であった

第7章 ナカマチポンド

 少し前の話、この世界へ来た頃
 1人思索する陽彩、何故なら彼女達がこの世界へ来た時の記憶が曖昧だったからだ
 そこへ陽彩のスマホに着信が、その何者かは陽彩が悪魔に食べられた事がある事を知っていたのだ
 町へ到着した時、探索するエリザを残して1人でいる陽彩、そこへ再び何者かからの着信が
 その何者かは、「ブランチ」「運命力」などの話を始める
 ブランチ、つまり分岐した世界が持つ運命力が失われると、その世界は「クローズ」崩壊する
 また、世界に「イレギュラーな改変」があると修正するという、それはカミカクシの事であろうと思われた
 更に話は続く、悪魔に食われた人間の「ID」は悪魔に奪われ、その矛盾を解消する為に近傍の運命力の低いブランチからその存在を引っ張ってくると
 つまり、今いる陽彩は別の世界の存在であると
 そして、その何者かは言う、本来の世界に戻り、その世界の仲間を助けに行かないか、と
 陽彩はその話が真実である事に気がついていたが、彼女は今目の前にいる皆が「本当の仲間」だと答える
 そして時は今に戻る、陽彩はその何者かの口車には乗らない事を告げる
 すると、その何者かは嘲笑と共に自らを「ヴィヴィアン」と名乗る
 いわく、彼女達の始祖であり、求道の魔女、と
 そしてその話を、大鳥姉妹が驚きと共に聴いていた
 戦いがひと段落し、エリザとはなびら海岸探索組が帰ってくる
 どうやら海岸に大きな悪魔がいた事、現代文明につながるものが多数見つかった事、ここから恐らく海岸か海岸近くに元の世界と繋がる、ユラギかバカアワビがある可能性が高い事、を報告する
 巨大悪魔を倒す事にする魔法少女達、一方で有羽組が異世界スイーツを求めて行ってしまった事を聞き、りり、依子、マリアンヌまでもが町へと
 私達も食べに行きましょうと大鳥姉妹に誘われる陽彩、だが彼女は1人にしてくれと断る
 その中で陽彩は1人苦悩する、自分はこの世界の人間ではないイレギュラーな存在、そんな自分がこの世界の為に戦い続けてもいいのだろうか、と
 悩み苦しむ陽彩に、丹と蒼が話しかける、自分が偽者かもと言う陽彩に、魔法少女になってからの記憶も偽物なのかと問う丹、本物かどうかではなく「お前」であるかどうかが大事で「お前」を見ている、と告げる蒼
 2人の優しさに言葉を失い、涙する陽彩、そこにオムニスも現れ、陽彩の不安は消え去るのであった
 再び対巨大悪魔の作戦を話し合う魔法少女達
 それは、マリオンの爆弾を囮にして小型の悪魔を浜から遠ざけ、その隙に魔法少女達で巨大悪魔を仕留める、というものであった
 りりぴょんを作戦のミスで失った負い目や、自らのアイデンティティの問題での悩みに、遠慮がちな陽彩だったが、皆は陽彩への信頼を告げ、陽彩も自信を取り戻すのであった
 そして戦いが始まった、なおも自信無さげな陽彩に、エリザ、蒼、丹達は絶対の信頼を告げる
  そして陽彩は覚醒した、陽彩は自分と対等な繋がりであり、「陽彩」としてちゃんと見てくれる仲間達を「そんなみんなを僕は守りたい」
 それが僕の戦う理由だ、そう叫ぶのであった

第8章 コマザワオーバーレイ

 追い詰められた巨大悪魔(水神)は、森の方へ逃走を開始する、それはマリオンのいる方角であった
 手分けしつつ後を追う魔法少女達  森の奥で巨大悪魔は突如その動きを変える、その体内に別の悪魔がいるのだ
 そしてそその悪魔は「生み出された」、その状況に陽彩は初めて黴体生物と出会った時の事を思い出していた
 そして見る間に多数の小型の黴体生物が生み出されていった
 その状況に苦戦する魔法少女達、陽彩は撤退戦を提案、殿を自分が努めようとすると、大鳥姉妹が告げる
 陽彩は先頭に立って、殿は私達が努めると、そして今度はオレ達が陽彩を助ける、と
  蒼の回想、かつて丹を守る為に気丈に振る舞うも、不良達にどこまでも自分が女である事を痛感させられた事、そしてそれ以来自らに無茶なトレーニングを課し続けた事、そんな時に出会った陽彩、そしてその中で腕力だけじゃない、心の強さ、仲間の強さを知り、陽彩に救われた事を
 そして蒼がが覚醒する、「今度は俺が陽彩を救う番だ、俺の強さは陽彩を、そして仲間を守るために使う」
 丹の回想、蒼とはあの事件以降会話が無くなり、孤独を埋める為に、誰かに必要とされる事を実感する為に行きずりの男に身を任せる日々を送る様になる、そんなある日陽彩と出会う、その中で、丹は自らが陽彩と蒼に必要とされている事を知り、依存の沼から脱却した
 そして丹が覚醒する、「私は陽彩ちゃんに救われた、今度は私が救う番です、そして私を必要としてくれるかけがえのない仲間達、皆を守るのは私の役目です」
 蒼「陽彩、俺はお前の剣になる」、丹「私は盾です、陽彩ちゃんを守る盾です」
 そして悪魔達を見事撃破すると、はなびから連絡が、マリオンも無事だと言う
 合流すると、イコと神官がいて、更にいろはがバカアワビを見つけたという
 バカアワビについて話合っていると、陽彩のスマホに再び着信が、ヴィヴィアンだった
 ヴィヴィアンはオムニスに白い部屋にアクセス出来る様になってる事を告げると意味深な言葉を告げ電話を切った
 とりあえずの勝利に一晩の休息の後、名残を惜しみつつ魔法少女達はいろはを先頭にバカアワビの中へと突入していった

第9章 カスミガセキスーサイド

 気がつくと渋谷スクラムスクエアの展望台にいた
 変わらない渋谷の風景に安堵する魔法少女達、それぞれに町を堪能した後解散となる
 白い部屋でカミサマンと話すとびお、今回の出来事は外部から干渉があったとしかわからないと言うカミサマン、どうやら彼女の力の及ばない所からの影響の様だ  謝るカミサマンに、ようやく対等になれたと笑うとびお
 これからも何かが起きるだろうから、油断しないでと言う言葉を背中に皆のいるカラオケに戻る
 いたのはいろは、花織、陽彩、依子、りり、はなび、マリアンヌの7人、そしてはなびの様子が少しおかしい、何を話しかけてもどこか上の空だ
 ある日、依子からデュナミスフィアの新機能(オムニスと直接会話をする機能)を使って、オムニスに連絡が入り、オムニスは聖チャールズに向かう
 話はやはりはなびの件、そして誰よりもはなびを心配しながらも、それを誤魔化す依子
 悪魔通知が鳴り響き、揺らぎの中へ、そこで新たな黴体生物、「攻性黴体生物」がいた
 なんとか武良穂のメンバーと共に撃破したものの、エリザがいない
 何か知ってそうな武良穂のメンバー、だが話そうとはせず、気まずい雰囲気の中解散となる
 そんなある日、オムニスは依子と一緒にはなびの家へ訪問する
 そこで語られたのは、この世界に戻って来た時、はなびの父親が死んでいたと言う事であった
 場所を公園に変えてはなびは語り始める
 警察官僚の父、そんな父に反抗してやんちゃして、でもそれが全部父親に揉み消されていた
 だが、そんな父は警察内の不正を告発しようとして逆に追い詰められて自殺したらしい
 更にそんな父親の生き方を、自殺した事を、下らないと吐き捨てるはなび
 だが、それを聞いていた依子ははなびにキレる、はなびはどうしようもないガキだと
 その言葉に激昂するはなび、お前に何がわかると
 依子も答える、何もわからない、でもならどうしてそんなに辛そうにしているのか、と
 その言葉にハッとするはなび、そう、はなびは父親が死んで悲しくて、辛かったのだと
 そしてはなびは一本の万年筆を取り出す、それは生前の父親が使っていたもので母親に渡されたもの
 それを捨てられないって事はやはり自分は悲しかったのだと自分の気持ちを整理したはなび
 その時悪魔通知が鳴り響く、戦えるのかと気を使う依子に、はなびは答える「誰が戦えないって?」
   そしてはなびが覚醒する「これ以上ダサいとこ、親父には見せられないからな」
 戦い終わり、依子がはなびに話しかける、つきものが落ちた様にスッキリとした表情のはなび、はなびは正義を為したいと言う心を大事にしていた父親が、娘の不正をもみ消すはずがないと、そしてもみ消していたのは他の誰かでは無いかと
 はなびは父親を好きになれるかはわからないけど、向き合う事に決めたと告げる
 そんなはなびに依子は、ようやくいつもどおりのはなびに戻った、と喜ぶ
 だが、不安材料は山積みであった
 増え続ける悪魔、攻性黴菌体生物、そして姿をずっと現さない、セイラ、ここあ、エリザ
 そんな時陽彩から連絡があり、衝撃の言葉を告げる
 「エリザは、もう戦えないかも知れない」と

第10章 アオヤマレクイエム

 陽彩達の所へ赴くオムニス、エリザに何かあったのかと心配するが、エリザの執事が重篤な状況らしい
 エリザの所へ行くオムニス、爺と一緒に買い物をしてきたと言う話を聞き、元気そうだなと言うオムニスに、エリザは激昂する
 訳がわからないオムニス、その場は一旦身をひくと悪魔通知が鳴り響く
 悪魔を撃破するもの、新たな存在である攻性黴体生物に、戦況は厳しいものになりつつあった
 更にセイラとここあも戦闘に参加しなくなっていた、2人共学校には来ているもののすぐに帰ってしまう
 そしてエリザ、オムニスは再びエリザの元へ向かうが、陽彩に引き止められる
 陽彩の口から語られるエリザと爺の関係
 それは親子の絆を超えた繋がりで、そしてその爺が今末期がんなのだと言う
 あの時出かけたのも何とか時間を作った結果であり、エリザが明るく振る舞っているのは周りに心配をかけたく無いから、それをオムニスが元気そうと軽々しく言ったために激しく怒ったのだろうと
 オムニスはやはりエリザに謝りに行くといい、陽彩も呆れながら一緒に行く事に
 陽彩の提案でオムニスは陽彩の服の下に隠れる
 エリザの家で陽彩は状況を聞く、やはり厳しい様だ
 そしてエリザは魔法少女を止める事をはっきり口にする、それを聞き、板挟みになるオムニス
 この状況のエリザを戦わせる訳にはいかない、だが対悪魔戦も徐々に厳しくなってきているのも事実だ
 そんななか悪魔通知が鳴り響く、戸惑うエリザに陽彩は何も心配しなくて良いと言いエリザ邸を後にした
 そして悪魔との戦い後オムニスは皆にエリザが魔法少女をやめる事を話すが、どうしてもその理由が話せない
 そんな中はなびや依子が仲間だから、ちゃんと話してくれないと納得出来ないと言う
 その言葉にオムニスは知る事の全てを話す
 皆様々に受け止めてくれたものの、やはり共通して心に痛みを覚えている事はオムニスにも分かった
 更にはいろはと花織がセイラとここあの事に言及する、このままセイラとここあまでいなくなるのだろうか、オムニスは1人悩み苦しむ
 その夜事情を知った魔法少女の仲間達からの温かいメッセージに涙するエリザ、それは皆の優しさに心打たれたからなのか、それとも皆と一緒に戦えなくなる事が悲しいからなのか
 ふと扉を叩く音、入ってきたのは爺であった 爺のために友人のコミュニティを抜けたと言うエリザに優しく諭す様に話す爺
 それまで友人を作らなかったエリザが、ここに来て陽彩や蒼や丹、そしてそれ以外にも多くの友に恵まれて爺は嬉しく思っていた事、これまで数多の戦場を生き抜いてきた自分がこの様な病如きで死ぬ訳がないと、挙式まで見届けるつもりでいると
 その言葉にエリザは、挙式だけじゃダメ、私の子どもの教育係もお願いすると
 その言葉に涙する爺、それをみてエリザは何かが吹っ切れる
 仲間の元に向かうと告げるエリザに、お帰りをお待ちしてると答える爺、これ以上の言葉は不要であった
 悪魔との戦場、戦況は厳しいものであり、後一手欲しいと呟く陽彩
 その時颯爽と現れたのはエリザであった
 魔法少女やめたんじゃ無いのと言ういろはにエリザは
 「そんなもの、撤・回!ですわ!」と一蹴し、更に続ける「さぁご覧下さいな、雪船エリザ、スーパーフォーム!」
  そしてエリザが覚醒する
 そして悪魔を撃退する、その中で大型悪魔と攻性黴体生物の関係について陽彩が何か気がつく
 一方で、エリザの帰還に喜ぶ魔法少女一同、一方でエリザもセイラとここあがいない事に言及する
 花織に確認すると、最近ここあは楽しそうで、セイラは憂鬱そうだと言う
 それだけではわからないので本人に聞きに行こうかと言う話をしている所へ、暗い表情のセイラが現れた

第11章 カミゾノバーンアウト

 それはこちらの世界に戻ってきた夜の事、セイラが家に帰ると死んだはずの姉がいた
 その状況が受け入れられず混乱し、困惑するセイラ
 ここあに相談しようと電話をかけようとすると逆にここあから電話が
 ここあは嬉しそうに言った、お母さんが生きていた、と
 同じく戻ってきた夜、ここあがいつもの様に夕飯の買い物をして家に帰ると、死んだはずの母がいた
 少し戸惑いながら、ここあは母の存在を受け入れ母に泣きつくのであった
 話を聞いた魔法少女達、その状況から今いるこの世界が元の世界ではなく、元の世界に限りなく近い別の世界ではないか、という結論に至る
 だが、この世界が本来の世界でなくても、大事な人が死んでいいはずがない、そう呟くはなび
 ただ、この世界が別の世界だとして1つ問題が残る
 この世界に元々いた魔法少女達は一体何処へ行ったというのか
 オムニスは思う、魔法少女だけがいない世界、もしかしたらあの白いオムニスのいた世界、だったりするのか?と
 死んだはずの家族が生きていて良かったですねと言う花織、ただひたすらに暗い顔をするセイラであった
 一方その頃、スクラムスクエア展望デッキにて、突如叫び声が上がると同時に周辺に肉片を撒き散らし、翼の生えた何者かが出現した
 その何者かは何事か呟くと翼を広げて飛び去っていった
 いろは、花織、セイラ、オムニスはここあの様子を見に行くが、死んだはずの母親と楽しそうに、幸せそうにしている姿を見て、結局何も言えず立ち去った
 その夜何度もここあにメッセージを送ろうとして削除するセイラ、ここあにこの世界が本当の世界ではない事を伝えるか否か迷っていたのだ
 母が死んだせいで弟達の母親代わりになり、服飾デザイナーの夢を諦めていた元の世界のここあ、だけど、この世界でなら母親もいて、夢を叶えられるかもしれない、そう思うと言い出せずにいた
 そして、部屋で1人でいるセイラの所へ姉がやってくる、変わらない姉、優しい姉、何事も受け入れてくれる姉、その姉の胸の中で泣きながら、元の世界であった出来事を思い出す
 姉が自分を守る為に交通事故に遭った事、その事で誰もセイラを責めなかった事がセイラの中で澱の様に溜まっていた事、そして自分を責めに生き返ったのではないか、と
 姉はそんなセイラの悩みを笑って受け止めてくれた、そして何があっても姉がセイラを好きな事を信じていいよ、と
 その言葉にようやくセイラは救われた思いに至る
 セイラとここあとの連絡がつかなくなって数日、いつものカラオケ、そこで新たな情報が
 それはスクラムスクエアで現れた天使の噂
 新たな悪魔の出現か、と調査を始める魔法少女達、だが何の手がかりも得られない
 それは新たな悪魔なのか、それともマリオン達が送ってくれた新たな魔法少女、味方なのか
 そんな時悪魔通知が鳴り響く、それは複数の箇所で多量に発生している事を示していた
 同じ頃、鳴り響く悪魔通知に不安を覚えるここあ、だが、ここあ母と一緒にいる事を選ぶ
 同じく姉とショッピング中のセイラ、悪魔通知が鳴り響くも、セイラは姉と一緒にいる事を選ぶ
 だが大きな音と共に世界は崩壊した  セイラを庇う様に覆いかぶさる姉、その顔は思い出の中にあったあの時と同じ、笑顔であった
 一方で陽彩達、多量に出現する悪魔に苦戦を強いられていた
 戦略的撤退を選ぶ陽彩のスマホに例のヴィヴィアンから着信が
 一方ここあはようやく暗闇に目が慣れると母の状況に絶句する、下半身を瓦礫に潰され血を流しながら、笑顔の母、ここあが無事な事をまず喜び、そしてここ最近のここあがお母さんみたいになって嬉しく思っていた事を話してくれた
 その言葉に、かつて母が亡くなった時の事をフラッシュバックするここあ
 そして母はここあに愛していると伝えるとこと切れた、じわじわと状況を理解し、ここあは悲しみに潰され絶叫する
 そんなここあにヴィヴィアン力を貸してあげると言った
 陽彩はヴィヴィアンからの着信に今の状況がヴィヴィアンによるものではないかと疑うが、ヴィヴィアンはそれを否定する
 更にはこの世界、マリオン達の世界になんらかの意図を持って導いたのだと
 それ以上の事はこの逆境を乗り越えてこそと言うヴィヴィアンに、魔法少女達は決死の一点突破を試みようとするが、そこに覚醒したセイラとここあが現れる
 「お姉ちゃんの仇」「よくもお母さんを」
  「絶対に許さないー‼︎」

第12章 コンノウザカバベル

 状況を把握する為にスクラムスクエアを駆け上がる魔法少女達
 展望デッキから見える限りの範囲に悪魔が出現していたのだ
 怯えつつも改めて戦う意志を確認しあう魔法少女達、その時三条の閃光が天より降り注ぐ
 何か来る、と言ういろは
 その時翼を広げて宙に浮かぶもう1人のいろはが現れた
 喜ぶいろはを無視してもう1人のいろはは呟く、「許さないオムオム、コロス」と
 オムニスを守る様に間に立つ魔法少女達
 その中でも花織を見て悲しそうに「カオリン」と呟くと、もう1人のいろはは飛び去っていった
 一方で陽彩達は覚醒したセイラとここあの活躍で九死に一生を得ていた
 悲しみの色を浮かべる2人に、はなびやエリザはそっとしておこうとするが、蒼や丹はだからこそ仲間として寄り添い手を差し伸べるべきだと言う
 その言葉にセイラとここあは、自分達は大事なものを失ったが心強い仲間がいると答える
 そんな時再びヴィヴィアンから着信が、彼女はここあとセイラに力を得る様仕向けたのだと
 この世界は彼女達の本当の世界じゃない、だからあの姉も母も赤の他人、そんな赤の他人の死で力を得たのだから、と言うヴィヴィアンにここあは他人でもここあのお母さんだったと答える
 苛立つここあをなだめつつはなびが聞く、じゃあここは何の世界だと
 ヴィヴィアンは答える、ここは敗者の世界、と
 その言葉に陽彩は悟る、ここは「魔法少女が敗北した世界」なのだと
 何故こうまで関わって来ると問う陽彩に、ヴィヴィアンはオムニスに価値があるからだ、と答える、そしてヴィヴィアンとの通話は途切れた
 ここあとセイラはたとえ違う世界の家族でも、私達にとっては本物だと断言し、はなびが優しく言う、「愛を受け取ったなら、自分の中で大事にしてればいい」と
 カラオケで小休止する一同、そして状況を整理する陽彩、エリザ、オムニス
 そんな時ヴィヴィアンから再び着信が  りり、マリアンヌ、依子達を挑発する彼女にオムニスが怒りを示すと、ヴィヴィアンはあっさり引き下がる
 ヴィヴィアンは更に、オムニスは価値があり、そのオムニス、すなわち執行者の「脅威に立ち向かう為の刃」である魔法少女達にも同じく価値があると答える
 あの天使が脅威かと問う陽彩に、あのネメシス程度は脅威ではないと笑い飛ばす
 その後、ジューサーバーで花織はセイラやここあと話し、たとえこの世界の家族が本当の家族じゃなくても、本物の家族だと言う言葉に、この世界の結衣、妹の声を聞きたくなる
 電話越しの妹の声は変わらなくて、花織はホッとする
 そこへ現れるいろは、いろはもこの世界の家族と電話して無事を確認しホッとしたと言う
 そう、たとえ本当の家族じゃなくても、彼等がいるこの世界を守る為に戦う事を、花織といろは誓うのであった
 いろはと花織が見張りに立っている、悪魔の多さに少し弱音を吐くいろは
 そこへ見張り交代の為にエリザと陽彩がやって来る、皆で話をするが、状況は厳しいものであった
 ゆらぎを消す方法も、次々と湧いて来る悪魔を全滅さえる方法も、見当がつかなかった
 そんな時いろはがネメシスの力を借りられないかと提案する、だがオムニスをコロスと言いきるあのネメシスを仲間に引きれるのは難しいと陽彩が答える
 いろははきっと分かり合えると言うが、誰もがそれに否定的であった
 だが、何故あのネメシスはオムニスを殺そうとするのか、皆には見当もつかなかった
 そんな時、ネメシスがあわられる
 皆を呼びに戻る陽彩、エリザは花織といろはに一緒に戦おうと言うが、いろはは動かない
 「分かり合えるはず、だってあの子も、わたしなんだもん」
 そう言うといろはは1人ネメシスを説得する、だが、聞き入れないネメシスはエリザを攻撃する
 その時残りの魔法少女達が現れ戦いが始まった
 ネメシスは強く、魔法少女達は撤退を余儀なくされた
 だが、いろはは1人、ネメシスを説得すると、放ってはおけないと
 「ムーンバックスに新作フラパチーノ」
 それを奢ってくれたら許してあげると言う花織に、嬉しそうにいろははネメシスの説得に向かった
 ネメシスを説得しようとするいろは、だがネメシスには通じない
 いろはの危険を察知しいろはの前に立ちはだかるオムニス、だがネメシスはオムニスごといろはの胸を貫いた
 「お前はニセモノ、お前に、お前達に大切な人を殺されたからだ」
 そしていろはの瞳は光を失った
 それを見た花織、心が徐々に冷えていく、いろはのいない現実が襲い掛かる
 そして花織の感情が、心が、全てが、黒く覆い尽くされていく
 「いろはーーーーーーー」
 そして真っ黒なドレスと共に花織の悲壮に満ちた咆哮が響き渡る
 「殺す、殺してやるっっっっっ」
  気がつくといろははカミサマンの世界にいた
 本来ならこの世界には来れないのだけど、オムニスの構成要素であるブラックリキッドを浴びたせいらしい
 オムニスの心配をするいろは、だがオムニスは死んでなくてインターフェースが壊れただけだらしい
 そしてそのブラックリキッドを浴びたせいでシステムがエラー認識したと言う
 そしてシステムの保護機能でミラーリングされデータが隔離空間に転送されたと
 全く理解出来ないいろはに、偶然助かった、と説明するカミサマン
 それを聞いたいろはは、皆の心配をし、カミサマンは今の状況をいろはに見せた
 渋谷では黒い衣装を身に纏った花織が、ネメシスを執拗に攻撃していた
 「いろはを返してよーーーーー」花織の慟哭が世界を切り裂き響き渡る
 陽彩はだが、花織があっけなくネメシスを倒した事に違和感を覚えていた
 何故あんなにあっさりと倒されたと言うのか
 そこへヴィヴィアンからの着信が
 ヴィヴィアンの話ではネメシスも違う世界とはいえ、やはりいろは本人であり、いろはに親友は殺せなかったのだ、と
 花織に話せばと挑発するヴィヴィアンに、陽彩はそんな事出来る訳ないだろうと答える
 ネメシスがオムニスを狙う理由を問う陽彩に、ヴィヴィアンはネメシスの記憶を見せる
 それは最初の世界、花織が悪魔化した時の事
 悪魔化した花織を見てオムニスはその姿を消した、その瞬間この世界から決定的な何かが抜け落ちた事をいろはは悟った
 そして闇が全てを包んだ
 意識を取り戻すいろは、身体は動かせないが意識だけは保たれている
 そしてどうやらセイラ、ここあ、陽彩、りりもいる様だ
 いろはは言った、オムオムはこの状況から一旦脱出したのだろうと、そしてきっと私達を助けに来てくれる、と
 だが、オムニスは戻っては来なかった
 暗闇が支配する世界で彼女達はずっとオムニスを待ち続けた
 だが、オムニスは来ず、セイラ、ここあ、りり、とその存在が消滅する
 そして陽彩も消滅し、世界にいろはただ1人となった
 オムニスへの信頼が憎悪に変わるのに、時間はそれほどかからなかった
 そしていろはの前に謎の二人組が現れた
 「お姉さまが力を貸してくれる、その力で恨みが晴らせる」と
 コクリとハクリと呼び合うその2人は「いっぱい楽しませて、いっぱい笑わせてね、それがお姉さまの望みだから」
 それを見た魔法少女達、状況を整理する
 つまりネメシスがいたのは「オリジナル」の世界であると
 自分達が偽物かもと戸惑うセイラ、ここあ、りり達に対して、「オリジナルである事がそんなに大事か」とはなびが問う
 そう、少なくともいろはは、いろはだけは誰がオリジナかどうかを気にしてはいなかった、と
 そこへ再びヴィヴィアンからの着信が
 彼女は言う、それでこそ世界を見せて回った甲斐があったと言うもの
 彼女は言う、この色々な世界が起こりうる、そして許容するシステムの違和感を
 彼女は言う、あなた達を守る防壁、安定の為に選別を続ける悪魔の揺籠、だから私は
 だが、それ以上の言葉は立ち消えた
 ネメシスが変容を始めたのだ
 ネメシスにとどめを刺そうと駆け寄る魔法少女達、だが、ネメシスの背景を知り、親友だから殺せないと言う花織が立ちはだかる
 そうしているうちに巨大な魔獣達が現れる
 その名はゲルテ、それはかつて魔法少女達が倒した魔獣達がオリジナルいろはを助けた何者かによって黴体生物を移植されて復活した姿
 その魔獣達を前に、決意を新たに立ち向かう魔法少女達
 決戦が始まった

終章 シブヤデスティニー

 カミサマンの白い部屋、皆が戦う姿を見て一緒に戦いたいと言ういろは
 だが、カミサマンは今のあなたには何も出来ない、だけど声援を送る事は出来る、と答える
 いろは心の中で願う(負けないで、カオリン)
 戦い続ける魔法少女達、何度も立ち上がる魔獣達だが、覚醒し、パワーアップした魔法少女達の頑張りによって、何とか全て打ち倒す
 だが、そこへ黒く変わったネメシス、ネメシスビーストが現れた
 そして花織といろはの最終決戦が始まった
 そして激戦の末、皆で力を合わせてネメシスビーストを撃破した
 ネメシスにとどめを刺すかどうかで話し合う魔法少女達
 だけど、誰も、誰一人としてネメシスにとどめを刺す事は出来なかった
 徐々に言葉を取り戻すネメシス、自分は皆友達のいろはじゃないと言うネメシスに、皆同じいろはだよ、と答える魔法少女達
 そしてネメシスは「ありが、とう」と答えるのであった
 その状況を見ていろはは安心していた
 自分は死んだけど、ネメシスが受け入れられたなら、あの子もやっぱりいろはなんだから、それで私は嬉しいと、死んだけどここであの子を見守ると
 その言葉にカミサマンはあっさり告げる、生き返れるわよ、と
 驚くいろは、だが、いろはが生き返るにはネメシスが消える必要があると
 元の孤独な世界に戻るか、殺すか
 それを聞いたいろははためらいなく即答する
 「あたし、生き返らない」
 それを聞き呆れるカミサマン、だけどいろはにここでずっと見守ってあげなさいと告げる
 その瞬間世界に干渉が入る、ヴィヴィアンによるものであった
 ネメシスが魔法少女達と歓談している、受け入れられたネメシスを見て複雑な表情の花織
 これで良かったんだよね、と
 陽彩が話しかける、君自身はどう思っているのか、と
 花織はわからない、けど、いろはが喜ぶならそれでいいじゃな、と答える
 そして更に、自分達が本当の自分達では無い事に戸惑いを覚えていると
 陽彩は正解はわからない、だが、元の世界で皆が待っているのは君達だろう、と
 そこへネメシスが来る、花織に謝ろうとするネメシスに、花織はいろははネメシスを恨んで無い、それにあなたも「いろは」なんでしょ、と告げる
 ムーンバックスの新作奢ってよ、と言う花織にネメシスは約束、と答える
 ここでエンディング
 突如空中に黒い光が走り、ネメシスが倒れる
 駆け寄る魔法少女達
 彼女達を見下ろす様に白い魔女、ヴィヴィアンが姿を現したのだ
 ( MGCM第二部完)

I=MGCM

第一部

第0章 インタールード

 どこともわからない世界、その世界は崩壊を始めていた
 その様子を眺める双子の姿、お姉様を退屈さえたかもと怯える二人の前にもう1人
 慌てる二人組に、笑顔を見せる「お姉様」
 そして立ち去るお姉様の後を追う双子、お姉様は新たな楽しみに笑っている様であった

第1章 シブヤトゥルースカイ

 それはとあるサバトでの出来事、新米オムニスが傲慢なオムニスに良い様に弄ばれている
 そこへ現れるネメシス、ネメシスは2人のオムニスを殺すとその世界を後にした
 何度も何度もオムニスを殺し続けてきたネメシス、ふと気がつくと懐かしい場所にいた
 それは放課後の教室、そこで誰かの声が聞こえる、優しい声、誰の?
 気がつくと花織が叫んでいる、死なないでいろは、と
 そう、それはネメシスの最期の時、途切れ途切れに花織に想いを伝えるいろは
 そして最後に「ごめんね、ありがとう」
 そう何度も言った後、ネメシスは事切れた
 叫ぶ香織、その慟哭は空へ消えていった
 そしてカミサマンの部屋ではカミサマンが復旧作業を続けていた
 何者かの干渉によりシステムに介入出来なくなっていると言う
 そしてその何者かこそが、ヴィヴィアンであろうと
 カミサマンは考察する、ヴィヴィアンが何者であるかと
 「システムの外」の存在という可能性?
 そしてカミサマンは、自らカミサマンに何故なったのかと煩悶する
 突如システムが復旧して状況を見ると、ネメシスが倒れ、花織が号泣していた
 花織はヴィヴィアンに問う、何故ネメシスを殺したのかと
 誰もがヴィヴィアンを責めるが、ヴィヴィアンは答える
 「いろは戻すためだった」と
 その言葉に一瞬喜びを見せる花織、だが、そんな事は出来ないはずと一蹴する
 だが、ヴィヴィアンは続ける、いろはの思念が残っていて、身体があれば復活できる
 その為に存在が重複してしまうネメシスを殺した、と
 そしてヴィヴィアンはカミサマンに話しかける、いろは戻しなさい、と
 陽彩は理解する、ヴィヴィアンがカミサマンのシステムに干渉出来る権限を持っている、という事を
 それを見ていたカミサマン達
 苛立ちながらも、いろはを戻す準備を始める
 一度はここに残る事を決意したいろはだが、今なら復活可能なのだ
 いろはは答える、私、ネメシスちゃんとお話ししたい、と
 更に次は生き返ることは出来ないと思え、といろはに告げる、ブラックリキッドで起きる事象は不確定なのだと
 「何も手助けしてあげられなくてごめんね」というカミサマンにいろはは
 「カミサマンちゃんがいてくれて本当に良かった」と答え、カミサマンは嬉しそうにいろはを見送った
 それは、夢の世界?白い世界でいろはは学校へ向かう
 学校へ着いても誰もいない、皆を探し回るいろは、だが、どこにも誰もいない
 そして世界がホワイトアウトする瞬間、いろは自身の声?が
 「忘れちゃったの、ダメじゃ無い、大事な事なんだから」
 そしてとある教室の中、そこにいたのはもう1人のいろは
 そう、彼女はネメシスとなった、遊部いろはだった
 謝ろうとするネメシスに、感謝を示すいろは
 そしてネメシスから状況が語られる
 ネメシスは既に死んでいて、残っている意識が彼女であり、そこにいろはが入ってきたのだと
 これからは2人で一つの身体に共生する事に、むしろ喜ぶいろは
 呆れつつも、ずっと一緒と言ういろはの言葉にネメシスは涙するのであった
 渋谷、ネメシスの身体が急に光出す、驚く魔法少女達であったが、気がつくとネメシスの姿が変わっていて、突如目を開き、花織の名を呼ぶ
 驚く花織が手を離した為に頭をぶつけるいろは
 起き上がり文句を言ういろは、それは、いつもの、いつも通りのいろはであった
 喜ぶ花織と魔法少女達、そしていろはも覚醒した
 だが、はなびを始め釈然としない者もいた
 ヴィヴィアンはいろはに違和感が無いことを確認すると、もう一つのいろはの身体を消滅させた
 更にヴィヴィアンは続ける、この世界はもうすぐクローズするから早く逃げろ、と
 この世界に固執するここあが反対するが、セイラが静かに元の世界も守らないといけない、だから元の世界に帰ろう、と
 そして、ヴィヴィアンは何事かを唱えると空間に扉が開く
 そして、彼女達は元の世界に戻った
 ヴィヴィアンをなおも疑う魔法少女達だが、いろはは彼女を信じると
 そして鳴り響く悪魔通知、悪魔退治に向かう魔法少女達を見送りながら、不敵に笑うヴィヴィアンであった
 ここでオープニング

第2章  ブンカムラオーディナリー

 有羽の学校の屋上、いろは達が他愛無い会話に花を咲かせている
 これまで起きた出来事により、誰もが前向きになっている様であった
 カミサマンの白い部屋、とびおは皆の様子を見ている
 いつ皆の元へ戻れるのかヤキモキするとびお
 そこへカミサマンが現れる、ヴィヴィアンにしてやられてだいぶ怒っている
 そんなカミサマンにとびおは無意識に頭を撫でる、それが当然であったかの様に
 驚くカミサマン、照れ隠しに、とびおにオムニスの修理をもう少し待って欲しいと言う
 そして、代わりにすっごいオムニスにするからと
 それを聞いてとびおは想像する、オムニスに手足が生えた姿を
 そして一言、「キモいな」
 オムニスが改良される事を聞き、好き勝手に想像する有羽のメンバー
 セイラがコムニスを取り出すと、いろはが身構える
 やはりいろはの中のネメシスが敵意を示してしまうからだ
 その状況を不思議がりながらも、他愛無い世間話が続く
 武良穂では、生徒会のメンバーがやはり他愛無い話をしていた
 生徒会長の仕事に励む蒼、それを見て、次の生徒会長には自分がなるから安心しろと言うエリザ
 エリザと陽彩の姿に、次期生徒会は彼女達に任せれば大丈夫だろうと微笑む蒼と丹であった
 渋谷の夜、ヴィヴィアンが1人、絡んできた男を魔法で動けなくしてしまう
 そして、飲み物を求めるのであった
 再び武良穂、生徒会メンバーがやはり他愛ない話をしている
 その中で悪魔退通知が減っている話に、どうやら世界が持つ運命力とゆらぎの出現しやすさは反比例するのでは無いか、と
 聖チャールズ、1人スマホをいじるはなび所へ依子が来た
 そして始まる他愛無い話、互いに異世界での出来事が今の自分に良い影響を与えている事を再確認する
 依子はイコに、真っ直ぐに夢を追う情熱と、その大切さを教わった事を
 はなびは死んだ父親に、正義のあり方と、自分が本当はただ大人に甘えているだけのガキであった事を気付かされた事を
 依子とはなびが会話している所へりりが現れる
 イメチェンしたマリアンヌを見せに来たのだ
 その理由を聞くと、自分に道を信じていたマリオンを見て、自分も自分の道を信じて進みたいと思ったからだと、その第一歩として、自ら髪型を変えたのだと
 そして皆の他愛ない会話はいつまでも続くのであった
 とあるバー、ヴィヴィアンが1人、りんごジュースに飽きて、ぶどうジュースを飲むと
 そこへ双子が現れる、鬱陶しそうにするヴィヴィアンに双子は問う
 「お姉様は、どこ?」
 新しい髪型で町を練り歩き、十分楽しんだ帰り道のマリアンヌとりり
 沢山の人に声をかけられたマリアンヌ、それを喜ぶりり
 マリアンヌの魅力にようやく世の中が気づいたと
 そんな話をしながら夜道を歩いていると、うめき声が
 ふと見ると凄いドレスに身を包んだ女の子が倒れている
 近づいてみると何か言っていた
 「おなか、ぺこぺこ、なのじゃ」

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