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【半冬眠日記】44.もう戻れないんだ

今日はじめて、解体に参加させてもらった。長年の憧れだった。


たくさん本を読んだり人から話を聞いていたからか、全然怖いとも気持ち悪いとも思わなかった。本を書くような方々は命も対してとてつもない繊細な感覚を持ってらっしゃるんだろうと思った。


自分は平々凡々人だった。立ち会ってみて、特に感情的に溢れ出るものはなかった。止め刺しの瞬間を見てないからかもしれないが。



とはいえさっきまで命だった獣を自分たちで獲って解体するという自給の選択肢を知ってしまった。知ってしまったからにはスーパーのお肉が今までと同じ感覚では見れないと思う。去年から畑も始めてしまったから余計にそう思うだろう。



別に完全なる自給自足の生活を夢見ている訳ではないが、もう以前の、「食材はスーパーで買うしかないもの」なんて感覚には戻れないのだ。




猟には参加していないのにも関わらず、たくさん分けてもらった。美味しくいただいた。


真中





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