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【半冬眠日記】13.暮らしとは家の中のみならず

映画「ボストン市庁舎」を鑑賞

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アメリカでも前衛的らしいボストン市長と市職員の活動に密着した映画。コロナ前に撮影されたので2020年以前の時の様子。上映時間はなんと4時間半。



状況説明のナレーションも一切無しで、福祉、教育、スポーツの優勝パレード、帰還兵の式典、などいくつものお仕事が次々と流れる。


そういった事例の中には人種、性別、性的指向、貧富の差、依存症などなどの暮らしのお困りごとももちろんあって、ひたすら状況の把握と改善に向けてのやりとりが行われる。ボストンは暮らし困難者への理解も整いつつあるらしく、簡易的な同性婚の誓いのシーンもあった。



市長のスピーチの場面がよくあった。ハキハキしていて、市民への感謝も忘れず、誰も取り残さないと示し、前向きになれるようなスピーチ。お国柄もあるのだろうが、日本では見たことがない。



ボストンは移民の街でもあるから人種がごちゃまぜ。肌の色の違いもあるが、ファッションも日本とは全然違っていて面白かった。特に女性。頭に布を巻いている人もいたし、坊主の人もいたし、半分刈り上げていた人も、鼻にピアスしてた人も。そんな格好でも真面目に市役所で働いていたり、市民の集まりで指揮をとっていたりしていた。



新たに大麻販売店を作ろうとしている業者が開催した住民集会での場面。やっぱりあちらのお国柄だろうか、ただの市民だろうが、女性だろうが、スパスパ論理的な主張を示していた。


途中、市に会を開けと言われたから開催した業者側と地域の治安が悪くなると心配する住民側が対立する場面があったけど、住民側に女性が「これまでのシステムを1回取っ払おう。ひとりひとりと直接話そう。」と発言した。編集具合もあるかもしれないが、この発言から両者の境目が解けてきた気がした。前向きな発言が増えた。



本当に大事なのは好みのファッションをまとって、思っている意見を忖度せずに伝えることだよな〜〜と、見かけも意見もを清楚に大人しくしててもなにも変わらんし、上のおじさまたちに飲み込まれるだけだよな〜〜。これまでの日本とは正反対の世界。




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途中休憩がとられ、ドーナツを食べた。(場内の撮影は許可済み)


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でっかいゴミ収集車でゴミがバンバン回収されていく場面があった。日本と違って粗大ゴミのような本棚もスチールラックもそのまま収集車に投げ入れて、ぐちゃぐちゃに飲み込まれてた。マットレスでさえも直接放り込んでいた。衝撃。

以前にこのツイートを見ていたから、率直に「これでいいの?」と思ってしまった。なんでもブッ込むのもアメリカンなのかな。モノの終末までもっと見ていかないといけないなと思った。


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「住民の声を聞く」って政治家はよく言っているけど、ただの謳い文句だと思っていた。でもこの映画見ると、声を聞いてる。


住民も声を届けている。


手紙でも電話でも窓口でも言えば聞いてくれる。実現するかはわからないけど、諦めず、声を届けるって大事なんだな。テレビの前でブツブツ文句言うより、Twitterでネチネチ書くより、パブコメ送ろう。直接伝えよう。



現在は新しい市長になったらしく、新しい市長は史上初のアジア系の女性だそう。わーお。これまでの土壌があるから実現したのかな。ボストン市にはどんどん引っ張っていって欲しい。


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不用品の寄付

軒先に出してた0円ショップは動きがなくなったので終わりかな。たまたま見かけたこちらのnoteから「えこぽけっと」の活動を知ったので、残りはこちらへ送ることにした。明日送り状を書いて、来週送ろう。


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小学校の保健室の壁に張られていた相田みつをか誰かが書いた詩

「奪い合えば足らず、分け合えば余る」

やっと意味がわかってきた。
シンプルに、モノやお金や知恵や心を分け合えば今の世界、十分足りていると思う。


真中

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