見出し画像

【半冬眠日記】38.自分に自分語専用辞書を備えておく

ネット上の「〇〇大と■■大どっちが上ですか?」っていう極めて簡素な質問に久しぶりに出くわした。


ちっちゃいやっちゃなあ…! って思った笑


君はこれから会ったこともない人の答えを信じて生きていくのか?教えてもらった方が上だと思えなくなった時、答えた人のせいにするのか??知名度?何を気にしているのだ?「???」ってなってしまった。なんか勝手に悲しくなって即閉じてしまった。笑



現役の頃に自分もたまに検索してしまったことはあった。その時はちっちゃい悩みだなんて微塵も思わなかった。自分は変わったんだなあと同時に、当時はなにも知らなかったんだなと思った。まだ自分がないから物事を決める基準がわからない。そんな感じだったんだな。


・・・


人生はバランス。
やっとわかってきた。
偏りすぎると歩きにくい。
見える世界が広くなると思いきや、だんだん狭くなっていくことも、ある。



他の人より優れている!と驕ってもダメ
なんにもできない!と悲観してもダメ

直線的に進んだり、曲線的に寄り道したり

人と同じところもある、違うところもある

流されない信念を持つべき時、流される身軽さを持ってみる時

勢いで行く時、じっと待つ時



常にどちらか一方ではない。


人によって判断材料は違うし、同じ自分でもタイミングによって選択は変わる。その後、失敗と思うか成功と思うかも、時と場合と人格による。



「自分は常にこっち!」と決めておくのは、カッコ良くもあり、考えないという意味で楽ではある。自分の場合、それを続けると苦しくなる。



自分は、偏りすぎないようにしたい。何かがあった時、盲目になって溝に落ちてしまう。悪いスイッチが入ってしまうと、本当にびっくりするくらい、不幸モードにズルズルっと落ちてしまう。



まだ知らない世界がたくさんあるので、そういう意味では偏っているけれど、すでに知っている世界の中では偏らないようにしたいなあと自分は思う。あくまで自分の中の話だから他人から見たらわからない。


・・・


一流大学に落ちた!大手企業に落ちた!仕事がつらい!お金がない!

人生は簡単に絶望できる。


でもでもでも、今歩いている道からちょっと逸れて、茂る雑草をかき分けてみると、家を0円で手に入れる人、税金がかからないラインで豊かに生きる人、素でなんにもいらない人。


社会を変えたいんだとドーンと起業するでもなく、人間界の隙間のお仕事を拾い上げてお仕事をしている人。野生動物のように多種多様な人間が生息している。身近にこんな知人がいるわけではないけれど、日本各地に多分いる。


王道から逸れていても、完全に引きこもりになるでもなく、何かに依存するでもなく、生きていけている人がいる。


生活ってその人の分だけ、あるんだよね。


・・・


人に頼れるというのはほんとうに大事。でももっと大事なのは、恋人でもなく、仕事でもなく、実家でもなく、自分というポータブルなものを安心安全な場所にすること。(いつかの西村佳哲さんの本で知った)



波がないのが一番だけれど、それは不可能。できるだけ高さを抑えつつ、身軽に乗りこなしつつ、広く受け入れられる自分を、元気なうちに作っていく。自分の中に安全な道を少しでも多くし、道具を備え、道幅を広げる。ああ、これも一種の防災なのか。



自分自身が安心安全であれば、すぐさま心を落ち着かせることができるし、すぐに自分が好きなものは何か、今どこへ行けばいいかもわかる。自分を自分専用辞書のように使いこなすという感覚なのか。要は自分用の知識なのか。



心地いいと思う本や人に出会って、小さい経験を積み重ねて、自分と対話できる自分語を一つでもたくさん習得しておくのがいいのかもしれないね。

真中


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?